ジャーナル スタンダードがこの夏、とびきりスペシャルにして、“昭和レトロ”のトレンドにも合致するアイテムをリリースするとの情報をキャッチ!
昭和好きのBegin編集部アンドウが、真相を探ってまいりました。レトロ好きの琴線をくすぐる新作が登場との噂が!
Begin編集部
アンドウレコード、カセット、純喫茶、フィルムカメラ、シティポップなどなど、今いろんなジャンルで昭和レトロが注目されているのはご承知の通り。そんな時代のムードを汲み取ったのか、ジャーナル スタンダードからレトロ好きの琴線をくすぐるアイテムが登場するとのニュースがBeginに舞い込みました。
そのリポートを命じられたのが、編集部アンドウ。じつはコイツ、昭和のファッションやカルチャーをこよなく愛し、住んでる西荻窪のアパートは古着にレコード、昔の雑誌やオモチャなどがあふれ足の踏み場もない状態。モテ要素ゼロのオトコですが、取材にはうってつけの人材といえましょう。昭和好き歓喜のロマンアイテムとは?
商品企画
溝口拓磨さんライター
吉田厳さんで、肝心の新作アイテムですが、これがまた想像以上の大物でした。なんとベンラスとセイコーという2大時計ブランドへそれぞれ昭和感満点なレトロダイバーズを別注! さらには昭和のロック小僧を魅了し、今なお現役バリバリの伝説的バンド、あのローリング・ストーンズの完全オリジナルTシャツまでリリースするんですよ!! いくらレトロ好きなアンドウとはいえ、これらの魅力を一人で伝えるのは無理かも……。そこで時計はライターの吉田 巌さん、ストーンズTはジャーナル スタンダードの商品企画溝口拓磨さんに解説役として参加していただきました。
ではでは、まずは時計のほうから紹介していきましょう!米国ミリ時計の名門ベンラスに別注
アンドウ この時計、渋いっすね〜。ミリタリーテイスト漂うレトロなダイバーズって感じで。で、ベンラスってそもそもどういうブランドでしたっけ?
吉田 おいおい、そこからかよ。ベンラスは1921年にニューヨークで創業した老舗。スイスからムーブメントを輸入し、アメリカ国内でケーシング(組み立て)する生産スタイルにより、高品質な時計を比較的リーズナブルに提供し続けてきたことで知られているよ。
アンドウ へぇー。で、どんな時計が得意でした?
吉田 ドレスウォッチも手掛けてきたけど、やっぱり時計好きに知られているのはミリタリーウォッチだね。1960年代初頭にはミルスペック準拠の軍用フィールドウォッチをいち早く製造。ベトナム戦争で増え続ける軍用ウォッチの需要に応えきれないメーカーが多かった中でも、スイスのメーカーとの太いパイプを生かして米軍のニーズに見事に応え、一気に成長を遂げたんだ。
アンドウ この時計は、そうしたベンラスのガチなミリタリー時計の系譜ですか?
吉田 その通り。ベンラスは米軍から秘密作戦用の新しいダイバーズウォッチを依頼され、「TYPEⅠ」「TYPEⅡ」という2つのモデルを開発。1972年から1980年まで製造したんだ。今年ベンラスはそれらの忠実な復刻作をリリース。これはそのうちのTYPEⅡのブラックケースモデルをベースにしたジャーナル スタンダード別注なんだな。ちなみにオリジナルのTYPEⅠとTYPEⅡの大きな違いは文字盤。TYPEⅠはバーとドットを組み合わせたシンプルなインデックスだけれど、TYPEⅡの文字盤はアラビア数字インデックス、しかも通常の12時間表記の内側に13時から24時までの数字も配し、文字盤がよりギチッと詰まって見える。ジャーナル スタンダードの時計バイヤーさんはこっちの顔のほうが好みだったんだろうな。
あえてのロゴなしもグッとくる!
アンドウ たしかに数字がギッチリで、より特殊なツールウォッチという感じがしますね。で、ジャーナル スタンダードはどこを別注したんだろう?
吉田 ひとつは視認性向上とアクセントを目的に秒針を赤色に変更。もうひとつは潔くブランドロゴを廃してしまったことだね。
アンドウ 本当だ! ブランドロゴがない!? 思い切りましたね〜。もともと軍の支給品にはロゴなんてつかないだろうし、本気のミリタリープロダクトって感じがします♪
吉田 キミの華奢な腕にも馴染むやや小ぶりのサイジングや、ドーム型のポコッとした風防もレトロ感を盛り上げてるよね。オールブラックだからどんな格好もクールに引き締めてくれるだろうし、これはかなり狙い目ですよ。
人気のセイコー 5 スポーツにもスペシャル別注
アンドウ 次に紹介するのは日本が誇るセイコーへの別注。ベースは「セイコー 5(ファイブ)スポーツ」とのことですが、これってどういうコレクションですか? 最近名前はよく聞くけど。
吉田 ルーツは国産初の自動巻きデイデイトモデルとして1963年に発売された「セイコー スポーツマチック5」(通称セイコーファイブ)。その5つの先進機能(自動巻き、防水、3時位置のデイデイト表示、4時位置のリューズ、耐久性に優れたケース&ブレス)はそのまま、68年によりスペック面を進化させたセイコー 5 スポーツが誕生し、世界中で人気を博すコレクションとなったんだな。
アンドウ ほうほう。
吉田 近年は海外主体に展開していたため、知る人ぞ知るセイコーの隠れ名作的な立ち位置だったけど、2019年のリブランディングに伴い日本でも再び本格展開を開始。高品質な機械式時計を驚くほどリーズナブルに提供する圧巻コストパフォーマンスに、幅広い世代が改めて熱視線を送っているんだな。ちなみに今回のモデルも機械式ムーブメントを搭載しながら3万円台。
アンドウ マジっすか! もっと上の価格帯に見えますよ。にしてもイイ雰囲気だな。ベンラスもレトロ感満点ですが、こっちはまんまエイジングしたダイバーズのような佇まい。これは相当エモいぞ。
長く使い込んだヴィンテージ時計がテーマ
吉田 実際、長く使ったヴィンテージウォッチをテーマに別注したそう。一番のポイントはシャビー仕上げのケース。使い込んだステンレスの風合いを再現する加工法で、それがグレーの文字盤やベゼルと美しいグラデーションをなしているのもいい。針やインデックスの夜光塗料も、日に焼けて退色したような淡いベージュとしているのもナイス♡
アンドウ NATOタイプのレザーストラップもいいな。程よくミリタリーテイストをプラスしてる。
吉田 こういう引き通し式のレザーストラップ、セイコー 5 スポーツが使うのは初めてらしいよ。細かいところまでこだわってるよね。
アンドウ ベンラスとどっちを買うか、迷う人続出しそうですね。
吉田 ともに今のファッションに合わせやすいのは間違いないから、じっくり悩んで決めてほしいね。
生地から企画したローリング・ストーンズTシャツ
アンドウ ローリング・ストーンズのTシャツコレクションについては、商品企画の溝口さんに伺いたいと思います。自分、昭和の時代のバンドTシャツが大好きなんですが、これらはヴィンテージTさながらの風合いですね。
溝口 ありがとうございます。ちなみにベースとなるTシャツはありものを使用したのではなく、生地から完全オリジナル。そこにプリントを施したのち、ヴィンテージTのような風合いとなるよう加工したんです。ナチュラルな古着感を実現するまで何度も試作を繰り返しました。とくに黒は大変でしたね。
アンドウ でもなぜローリング・ストーンズに目をつけたんですか。大物中の大物ロックバンドだから、モロモロ許可を取るのが大変だったのでは?
溝口 今年はローリング・ストーンズ結成60周年。8月に映画も公開されますし、トライするタイミングとしては絶好だと考えたんです。ご想像通りいろんなところと調整しなければならず、大変でしたが(笑)。
目指したのは“古着にありそうでないもの”
アンドウ 「刺青の男」(Tattoo You)や「女たち」(Some Girls)といった有名なアルバムジャケットのヴィジュアルがあれば、ブランドシンボルの“ベロ・マーク”(Lips & Tongue)もいろんなパターンを用意と、バラエティに富んだ柄ラインナップも楽しいな。
溝口 Tシャツにしたときにカッコいいヴィジュアルを厳選しました。ただローリング・ストーンズの場合、いろんな制約があり、使えるヴィジュアルはけっこう制限されてしまうんですよね。だからファンサイトなどで販売されるTシャツで見かけた柄もあると思いますが、そのあしらい方やバランスはジャーナル スタンダードらしいフィルターをかけ、どれも“古着にありそうでないもの”になったと自負しています。
アンドウ ボクはよく古着屋に行くのですが、確かに見たことがない感じ! 筋金入りのファンにも響きそう。
溝口 実際ウチのロック世代の先輩がたに非常に好評です。そういう長年のファンにぜひ着ていただきたいのですが、ストーンズのことをあまり知らない若い人たち、たとえばトレンドの90sファッションを好む方々にも絶好のコレクションになったんじゃないかと。ボク自身リアルタイムでストーンズを聴いていた世代じゃありませんが、今夏はこのTシャツをガンガン着たい(笑)。
アンドウ ちなみにサイズ感はどんな感じでしょう。
溝口 今らしいリラックス感あるバランスとなるよう計算しています。オーバーサイズとまではいきませんが、身幅が広めで、着丈はほんのちょっと短め。ちょうどいいワイドサイズという感じですね。
アンドウ お、ナイスなバランス♪ これは欲しいなぁ。
ついでに……昭和好き歓喜のルパン三世アイテムも登場!
アンドウ じつはもうひとつ昭和レトロな隠し球があるとか……?
溝口 「ルパン三世」とのコラボTシャツの第3弾のことですね。当店ではルパン三世アニメ化50周年の特別企画として今までに2回コラボTシャツをリリースしてまして、これはその最後を飾るものです。
吉田 ルパンならボクも話に交ぜてよ。なんせ最初のTVシリーズからリアルタイムで観てきた筋金入りのファンなんだからさ。お、今回のコラボはルパンファミリーがバンドを組んだヴィジュアルなんだ。
溝口 今まではアニメの名シーンなど既存のヴィジュアルをピックアップしてきましたが、最後ということで、トムス・エンタテインメントさん(アニメ「ルパン三世」のプロデュース会社)に描き下ろしてもらったんですよ。ローリング・ストーンズのバンドTを渡して、このイメージでお願いしますと。最初は断られましたが、粘り強く交渉したらやってくれることになりました。
吉田 キャラクターのタッチは、最近のアニメと一緒ですね。この顔、ファーストシリーズのルパンたちを彷彿させて好きなんだよな。とくに不二子ちゃんが好き。
アンドウ それぞれが持ってる楽器もキャラのイメージとぴったり合っていて面白いです。
吉田 なるほど、背中の世界地図は、アニメの中でルパンたちが現れた場所を示しているのか。もう、ホントにマニアックだなぁ。
アンドウ ルパンたちがバンドで演奏してるシーンなんて長いアニメシリーズの中でもなかっただろうし、これはコレクションアイテムとしても希少!
ジャーナル スタンダードで
Since昭和の名アイテムをenjoy!この夏ジャーナル スタンダードでリリースされるビバ昭和!なアイテムたち、いかがでしたか? 今っぽいスタイル作りに効き、収集価値も非常に高いレアものばかりとご理解いただけたのでは? ちなみにどのアイテムともジャーナル スタンダード各店舗のほか、ECサイトでも販売。それぞれ限定数わずかなため、欲しい人は急ぎましょう!