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&
Classics.ニューノーマルと、
クラシック。フランスはパリ、サンジェルマン・デ・プレを中心地とする“文化の左岸”によく似合うのは、男臭くもエレガントな、ストライプのスーツ。
フランスはパリ、サンジェルマン・デ・プレを中心地とする“文化の左岸”によく似合うのは、男臭くもエレガントな、ストライプのスーツ。
- Brand:
- EDIFICE
- Name:
- Saint-Germain Suit
- Category:
- Classic
- Number:
- 009
パリでは、セーヌ川を境界線に、北部を右岸、南部を左岸と呼び、凱旋門やルーブル美術館なんかの、いわゆる華やかな観光名所は右岸に位置している。対する左岸はというと、どちらかというともうちょっと親しみやすさのある、パリに住む人たちからすると地元的なエリア。
とはいえ下町的な感じではなく、“商業の右岸”に対して文化的な匂いや古き良き建築物などが多く残っていて、昔から知識人や文化人が多く集まることでも知られている。
そんな左岸の中心地であるサンジェルマン・デ・プレのクラシックかつ、エレガントな空気をインスピレーションソースとしたこちらのスーツは、ジャケットはゆったりとしたボクシーシルエット、トラウザーズは適度なセミワイドのストレートシルエットを採用。
下地となったのは、まだ英国のテイラーが幅を利かせていた、1960〜70年代当時のフランスのスーツスタイル。あくまでドレススタイルの範疇でありながらもフォーマル一辺倒にはせず、ファッションとしてのスーツスタイルを体現できるよう、的確なバランス感覚で調理されている。
クラシックを丁寧に紐解き、現代的なエッセンスを取り入れた1着は、本水牛の6つ穴ボタンの糸がけを“E”のイニシャルにするなど、洒落っ気も忘れていない。ノームコアだ、エフォートレスだ、と叫ばれる昨今だからこそ、艶っぽく、知的なスーツスタイルで紳士に徹してみたいものだ。
Photo_Chihiro Kiyota
Text_Nobuyuki Shigetake