Let's wearing
Champion
in
summer!
先日ご紹介したSUPERMARKET & KEBOZによるChampion別注のTシャツに続いて、今回は夏に重宝すること間違いなしのアメリカ製「T1011」とアメコミファン垂涎のバットマン&スーパーマンにフィーチャーしたTシャツのファッションシュートをお届け。カラッとした夏の日差しによく映えるChampionのTシャツは、いまの気分にちょうどいい。
Photo_Kazuki Miyamae
Hair&Make-up_Natsumi Kamiya
Model_Karen Matsuoka
Edit_Ryotaro MiyazakiSUPERMARKET&KEBOZ
ふたつの名店がChampionとのコラボTをリリース。
納品がてら、仕掛け人に会いに行ってみた。
アスレチックウェアブランドの雄、Champion。100年にもわたるブランドの歴史や真価については説明不要、ただ寡黙な無地ボディが物語ります。とりわけMADE IN USAの「T1011」は、老いも若きも、ファッション識者もそうでないひとも、誰もに愛される特別な1枚。祐天寺のSUPERMARKET、蔵前のKEBOZという東京ローカルを牽引するふたつの名店もいま、このマスターピースを手に取りました。JOURNAL STANDARDもお手伝いしながら完成したのが、それぞれの個性をてらうことなくシンプルなデザインの別注Tシャツ。できたてホヤホヤを店舗に納品がてら、話を聞いてきました。
Photo_Shintaro Yoshimatsu
Text_Masahiro Kosaka【CORNELL】小細工無用だからこそのプリントデザイン。
玉木悠斗(L)JOURNAL STANDARD プレス1988年大阪生まれ。大学卒業後、ベイクルーズ入社。大阪や京都の店舗で7年間勤務し、2019年よりプレス職に。趣味は野球をベースとした創作活動。
香月丘行(R)SUPERMARKET 店主古着のリメイクで人気を博すGILETのデザイナーであり、祐天寺の路地裏に佇むローカルショップSUPERMARKETの店主。アメリカンカルチャーに造詣が深い。
玉木:ChampionとJOURNAL STANDARD、そしてSUPERMARKETの3者での取り組みというと、今回で2度目ですよね?
香月:そうですね、前回の秋冬シーズンに、ハーフジップのスウェットを別注しました。
玉木:今回はTシャツです。それも、「T1011」というChampion定番ボディに、SUPERMARKETオリジナルのプリントデザインを入れていただきました。
香月:はい。
玉木:じつはJOURNAL STANDARDでは、毎年といっていいほどこのボディを使ったカラー別注やデザイン別注をやっていて、今季も無地モデルを6色展開中。ただ、「T1011」に自分たち以外のブランドのデザインをのせるのは、今回が初めての試みなんです。
香月:光栄です!
玉木:こちらこそ……! そもそも、Championにはどういったイメージを持っていますか?
香月:いや〜、すごいですよね。これだけ歴史があって、たとえ売れない時代があっても、またふたたび売れはじめるんですから。だれもが着ていて、みんなに認められているっていうのは、本当にすごいことですよね。Tシャツのボディにしても、やっぱり一番いいんじゃないですか? 特級ボディですよね。だから、正直言うと、本当は無地のままが一番いいんですよね……。
玉木:おっと(笑)
香月:無地ものって好きなんですよ。ぼくがやっているRELAXFITというオリジナルブランドも、じつは無印良品をイメージしていて、作るのはできるだけ無地もの。
玉木:どうしてなのでしょう?
香月:自分くらいの年齢のおっちゃんだと、あまりプリントものって着られないんですよ。これが50とか60とかになると、たぶんまたカッコよく着られるんだろうけど。ちょうどぼくみたいな見た目のときが、プリントが一番似合わない(笑)
玉木:過渡期ってことなんですかね。
香月:たぶん、タマキン(玉木)もあと10年くらいしたら変わってくると思うよ。40越えたら、タマキンもどんどん俺みたいな見た目になってくるから(笑)
玉木:マジですか(笑)
香月:なにはともあれ、だから今回は、できるだけ無地に近いようなデザインにしたんですよ。
玉木:あ、なるほど!
香月:基本的にはプリントをボディと同色にして、余計なことをしないように。ロゴは、本当はアップリケとかでデザインしたいところだけど、そうすると主張が強くなるでしょ? だからプリントに。それでもお店の個性を出したいし、ってことで、小さくあしらった「MARKET」の文字だけ、じつは刺繍にしてあるんです。
玉木:遠目からはプリントに見えて、じつは。そのわからなさがいいですよね。背中の刺繍もオリジナルデザインですよね? これは、どんなイメージから?
香月:これは、なんスかね。アカプルコって、南米のリゾート地ですけど、そこにSUPERMARKETがあったら、っていうイメージです(笑)。作ってる頃に、単に自分の頭のなかで流行ってたんでしょうね。
玉木:SUPERMARKET アカプルコ店。
香月:そうそう。そこに並んでる架空のスーベニアTです。ふざけすぎかな。だんだん不安になってきた(笑)
玉木:要は、香月さんのパーソナルな好みがフロントに、茶目っ気がバックに、それぞれデザインされた珠玉のコラボTということですね!
香月:それもこれも、Championのボディの盤石さがあってこそ実現したんでしょう。
らしくないのが、いまっぽくて新鮮。
玉木:完成しましたね。
Kenbo:できましたね、ようやく。
HINA:かわいい!
RENTA:なんか、Championってところも、サイジングにしても、KEBOZに並べてみるとすごく新鮮ですね。
WAKANA:そうだよね、いつもよりタイト。
みなさん、普段は超オーバーサイズのTシャツを好んで着られていますもんね。これで通常サイズ。決して小さいわけではないんですけど、KEBOZのものと比べてみると不思議な違和感があって、おもしろいですね。
Kenbo:生地も、ふだんKEBOZで作っているTシャツと比べると若干薄手です。7ozくらいですかね?
玉木:Championは、Kenboさん含め、みなさんあまり着る機会のないブランドですか?
Kenbo:でも、みんな通ってはきてるよね?
HINA:そうですね。クルーネックのトレーナーとかは、めっちゃ好きです。
RENTA:裏起毛のポリのやつでしょ? あれいいよね。俺もたまに着ます。
HINA:リブもキュッとなっててあまり広がらないし、いいんですよね。
玉木:生地やシルエットなど、ボディで選ぶことが多い?
RENTA:そうかもしれません。一番オーセンティックで、アメリカっぽくてカッコいい。俺はTシャツめっちゃ持ってますよ! 特に無地の「ECO AUTHENTIC」というモデル。
Kenbo:俺はみんなよりちょっと上の世代だけど、BIG Cロゴのやつなんかをラッパーたちがみんな着てるのを見て憧れてた。それが高校生くらいの頃にリバイバルで流行ったのを、まわりのみんなもこぞって着てたんだよね。
HINA:古着で見たことあるかも!
その時代時代でかたちを変えながら、でも常に真ん中にあって、世代や性別のへだてなく誰しもが愛着を持っている。すごいことですよね。
Kenbo:これまでいろんなブランドとコラボしてきましたが、Championは初めてなんです。定番中の定番なので、いずれできたらと思ってきましたが、運よく実現できました。サイズ感もそうですが、いつものKEBOZとは違った一面を見せられるのがたのしみですね。
みなさんそれぞれに好きなカラーを選んで着ていただきました。そもそも、数あるグラフィックの中から、なぜ今回このロゴデザインをチョイスしたんですか?
Kenbo:Championといえば、やっぱりカレッジロゴかなと。それをイメージソースに、KEBOZのロゴをプリントしました。
配色は?
Kenbo:4色ありますが、いずれも、MLBっぽいカラーリングを意識しました。ネイビーのロゴはヤンキース、オレンジは、アストロズとかメッツ、という感じに。KEBOZで扱っているウェアとも相性よく仕上がったんじゃないかと思います!
HINA:グレーのボディ、かわいい!
RENTA:グレーは、ふだんKEBOZでは作らないカラーだもんね。
HINA:ケボ社長(Kenbo)が肘出てるのとか、新鮮すぎ(笑)
Kenbo:ね(笑)
WAKANA:LサイズはKEBOZのSサイズより小さいけど、これはこれでいいかもね。
RENTA:裾をカットオフして着たり?
HINA:ヘソ上くらいで切ると、ちょうどよさそうな気がする!
みなさん、各々のスタイルにスッと馴染ませていて、よく似合っています。これまでKEBOZで扱ってきたどのTシャツとも違う新しい提案になりそうですが、みなさんに、どのように届けたいですか?
Kenbo:デザインは比較的シンプルですし、サイジングも、ぼくらが普段扱うものとは異なります。でも最近は、メンズも、サイズ感は徐々にタイトに近づいてきているので、ちょうどいいかもしれませんね。ベーシックなものだからこそ、KEBOZを知らないひとにも手に取ってもらいやすいですし。Championの「T1011」というごく普遍的なアイテムを、いまだからこそ、新鮮な気持ちで着られるんじゃないでしょうか。
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