LIFE,WORK,COLORS.
LIFE,WORK,COLORS.
人の色、街の色、空気の色。
知らず知らずのうちに、色に彩られるライフワーク。
日々の生活や、慌ただしい仕事の中に溶け込む
「色」というひとつの要素。
新しい春の訪れを感じながら
EDIFICEが新たに提案する色とりどりのニットを通して
5人それぞれにとっての「色」がもつ意味を聞いた。KUMAKEN
フローリスト
店舗の無い花屋BROWNSEAのオーナーであり、フリーランスのフローリストとして活動。アパレル、コーヒーショップとのコラボレーションやライブ会場の装花などその活動は多岐に渡る。
Instagram:@__brownsea−普段はどんなお仕事をされていますか?
店舗がない花屋をやっているので、コーヒーショップでポップアップをしたり、生け込みや撮影の時の装花なんかをしています。最近だとフリーランスでやっている方も増えてきているんですよ。僕自身、以前は店舗型の花屋で働いていたんですが、フリーランスになったことで、頼まれた時に動きやすくなりましたね。
−花屋、という仕事をするうえでファッションはどのように関わってきますか?
作業が多いので、動きやすい洋服を選ぶことが多いです。ただ、同時に人前に立つ事が多い仕事でもあるので、僕が表現したい世界観とマッチするような洋服を選ぶようにしています。
−なるほど。その世界観に合うような色使いやアイテム選びの拘りみたいなものってありますか?
僕のブランドがBROWNSEAという名前で、小さい頃ボーイスカウトをやっていた時の経験から由来する名前だったりするんですけど。ロンドンの花屋なんかも参考にしていて、その人たちの着こなしも参考にしながら「僕なりのロンドン」みたいなイメージで服を選んでいます。
−KUMAKENさんにとって、色が持つ意味みたいなところって伺っても良いですか?
僕は花屋なので、元気になってほしいなという人にはビタミンカラーの花を選んだり、出産のお祝いには目に優しい色の花を入れてみたり。その人が持っている雰囲気とか、空気感に合う色っていうのは花に限らずあるのかなと思ってます。
−最後に、今回のEDIFICEのニットの印象はいかがですか?
このイエローってすごく好きな色で、僕自身普段からインテリアの差し色でもよく使う色なので気に入ってます。あと、思ったより着ていて軽いのも良いですね。このまま作業しても気にならなそう。
KNIT ¥9,900+tax*その他 私物
五十嵐 可菜
中華可菜飯店 店主
東京・永福町に店を構える完全予約制の中華料理店、中華可菜飯店の店主。健全でヘルシーな中国料理をコンセプトに、他では味わえない創作中華を堪能できる。彼女の人柄を映したような穏やかで居心地のいい内装も魅力だ。
Instagram:@chukakana_hanten−今のお仕事をされている経緯を伺っても良いですか?
元々はファッションの道を志していたので、ファッション課のある大学に行ったんですけど、そこで料理の授業っていうのがあって。そこから料理の楽しさに気づいて、卒業してからそのまま料理の道に入ったんですよね。料理って味だけじゃなくて、そのお店の内装だったり、お皿だったりとかも重要で、その空間全部込みで「美味しい」に繋がるものだと思っているんですけど、それを作り上げていくのが楽しいですね。
−この円卓もオリジナルだと聞きました。
そうなんです。普通の円卓にはしたくなくてオーダーメイドで作ってもらいました。
−素敵です。空間全部のコーディネートとなると、可菜さんご自身のお店での着こなしにも拘りがありそうですが。
中華料理屋で働いている人の着こなしも色々見て研究したんですけど、あまりピンとこなくて。格式高そうなコックコートも違うし、街中華ほどカジュアルにしたいわけでもなかったから。その間というか、「この空間で私だけが浮かないような服装」は意識してますね。
−今日着てらっしゃるエプロンも素敵ですね。
ありがとうございます。カフェみたいなエプロンも可愛いんですけど、私のお店に合うものってなんだろうと考えた結果これになりました。
−なるほど。勝手ながら、お店のイメージと可菜さんご自身のイメージが暖色系なんですが、「色」に対してのこだわりを伺っても良いですか?
実は、元々お店を作る時のイメージが上海の田舎の中華料理屋だったんですが、上海って大きな通りからちょっと道を外れると閑静で、ひっそりとした中華料理屋がポツンとあったりして。暖色系のイメージがあるのは、そういうお店の温かみのある雰囲気を意識しているからかも。青のような寒色系を選ぶ事もあるんですけど、青の中でもくすんだ感じの色味のものを選ぶことが多くて、やっぱり暖色系と相性の良いものを無意識に選んでいるのかな。
−最後に、今回のEDIFICEのニットの印象はいかがでしょうか?
着心地がすごく良いですね。柔らかい。
実はこのエプロンの中に着るものを結構迷っていて(笑)。色もエプロンと相性良いし、お店の雰囲気にも合いそうだし、買っちゃおうかなって思いました。KNIT ¥9,900+tax*その他 私物
SUKISHA
シンガー/トラックメイカー
東京を拠点に活動するSinger / Track Maker / Multi-instrumentalistであるSUKISHA (=数寄者)。ストリーミング総再生回数は3000万回を突破。音を愛する人々に驚きと発見を提示する事を信条に、音楽を産み出す過程を全て一人で完結させる。ブラックミュージックを基調としながらも、求める音楽のためにはジャンルを横断。個性的でありつつ普遍的でもあるその音楽性は、今も新たに幅広いリスナーを虜にし続けている。
Instagram:@sukisha_jpn−普段のお仕事とファッションはどういった関係があるか教えていただけますか?
少なくとも自分で曲を作る時っていうのは、派手な格好はしないですね。というのも、とにかく地味なんですよ。音楽を作る仕事って(笑)。邪魔にならないっていう事が一番大事ですね。ぱっと楽器の演奏をしたりする時に動きやすい事が重要で
−自然体、といった感覚でしょうか。
そうですね、自然体。無理をしないといいますか。例えばライブの時にすごい大仰なというか、派手な服を着る人も多いと思うんですけど、僕はあくまで普段のままでいたくて。見られる仕事でもあるから絶対関係はあるんだけど、僕はあくまで自然体です。そこまでこだわりがないっていうのもあるんですけど(笑)。
−アーティストSUKISHAにとって「色」はどんな意味を持っていると思いますか?
共感覚みたいなものに近いのかなと思っています。音楽を聴いて、これは何色、みたいなものが思い浮かぶ時っていうのがやっぱりあって。夜っぽい曲を作ろうってなったら暗い色をイメージしながら音を作っていくし、「Pink Jewelry Dream」とか「Rainbow Town」をやった時はカラフルな音をイメージしながら作りましたから。
−では最後に。今回EDIFICEのニットを着てみた印象はいかがですか?
さっきも言ったような、無理をしないとか自然体といった意味ではスッと着られて良いですね。着やすいです。そのへんのジャケットとかもそうなんですけど、さっと羽織って出かけられるものが普段から好きで。このニットは軽く羽織って外にも出られて、曲作る時も邪魔にならなそう。こういうのが重宝するんですよね。色も綺麗だし、良いですね。
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takamama
ファッションキュレーター
ファッションキュレーターとして多岐に渡り活動する傍ら、Youtuberとしても活動中。その確かな審美眼から業界人やショップスタッフからの信頼も厚い。様々なショップやブランドを巻き込み、ファッションの楽しさや魅力を伝えている。
Instagram:@tkmm0217−takamamaさんにとっての、お仕事とファッションの関係性を教えていただけますか?
色々な事をやってはいるんですけど、自分が被写体、モデルとしてファッションを伝えていくということがまず一つと、あとは映像を通してそのモノの魅力や背景だったりとか、そこから生まれるカルチャーの部分を伝えるような事をしていますね。
−なるほど。普段から洋服を着る機会が沢山あると思うんですが、「色」のこだわりってありますか
実はあまりないんです。たまに好きな色なんですかって聞かれる事があるんですけど、洋服に限らず「全部」って答えていて。自然界にある色というか、今目に見えている色の中で、好きな色とか嫌いな色っていう風に線引きをしないようにしていますね。物としてある状態の服に対して、色の部分で好き嫌いは決めないようにしています。自分が着るってなると話はちょっと変わるんですけど(笑)。
−ご自身で着られる服はどのように選ぶ事が多いですか?特に色合いの部分で意識していることなどがあれば。
行く場所によることも多いですね。。例えば表参道に行く時の着こなしと、下町に行く時の着こなしって変わると思いますし。色で言うと、僕自身が良く選ぶのは黒、グレー、ネイビーのような寒色系が多いです。ただ、性格的に飽きっぽいところがあるから、唐突に今日のシャツみたいに暖色系の色を着たくなることもあるんですよね。
−選ぶ色で気分を変えていると。
そうですね。意図せずやって来たその時の気分によって選ぶ色を変えている、という感覚ですね。
−では最後に、今回のエディフィスのニットの印象はいかがですか?
とにかく軽くて。予想以上でした。伸縮性もあるから、ちょっとアクティブなシーンで働かれる方とかでも着やすいんじゃないかなと。あと個人的に気になったのが、編み地がちょっと変わっていて面白いなと。細かい部分までこだわってるなと感じました。
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桂 大地
EDIFICEプレス
2021年12月からEDIFICEのプレスとして活動中。カジュアルからドレスまで幅広いジャンルの洋服を好み、その魅力を伝えている。過去にはバイヤーとして活動していた事もあり、洋服への理解は深い。
Instagram:@daichi_katsura−プレスの仕事とファッションの関係について教えて頂けますか?
今までお店に立っていた時は、まずお客様の目に直接ふれるっていうのが第一なので、ブランドの世界観の表現だったり、お手本になるようなスタイリングを心がけていましたね。それはプレスになってからも変わらないんですけど。ただ結構この仕事って、現場によっては色々と動き回る事も多かったりするので、そういったシチュエーションでも動きやすかったりとか、ポケットが多いものとか、見た目プラス利便性のあるアイテムを選ぶようになってきたかもしれません。
−仕事の変化に合わせて、選ぶ洋服も変わっていったんですね。
そうですね。
−なるほど。ちなみに、選ぶ色とかも変わったりしましたか?
うーん。これは仕事の変化に合わせてではないんですけど、単純に歳を重ねて来て、最近はグレー系の色が気になるんですよね。似合うようになってきたというか。20代前半の頃は、なぜかわからないんですけどネイビー系を選ぶ事が多くて。EDIFICEのキーカラーだからっていうのももちろんあったと思うんですが。歳を重ねるごとに、自分に似合う色っていうのも変わっていくのかなと感じています。
−今回のEDIFICEのニットですが、仕上がりに関してはいかがでしょうか?こだわりの部分などを教えて頂けると。
実は僕自身サンプルを初めて見たのは最近だったりするんですけど(笑)改めてこうやって着てみると本当に軽いですよね。ニットでここまで軽いものってあまり見たことがないかも。あと、一見普通なんですけど編み地も結構変わっていて。リブ編みのものって良くあると思うんですけど、このニットは裏側がリブ編みになっていて表側は鹿の子のような編み地になっているんです。インサイドアウトというか、そっちが表側なんだ、みたいな。そういったデザイン性に関しても面白さがあって良いですよね。
−桂さんはアンサンブルで着てらっしゃいますが、そういった着こなしがおすすめなんですか?
着こなし方は自由で良いと思うんですけど、僕自身が秋冬の時からアンサンブルで着ることが多くて。今回も試しに重ねて着てみたら、いけちゃったので(笑)。普通にTシャツの上から着るだけでもお洒落なんですけど、着こなしに変化をつけたい方にはこういった着方も個人的にはおすすめですね。
Photographer:Gen Sakai
Text:Daichi Katsura(EDIFICE)