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  3. スタイリスト佐藤佳菜子さんと、ヘア&メイクアップアーティスト美舟さんが提案する Winter Beauty Code 冬のファッションとヘアメイクのベストな関係
  • 普段の顔も、ホリデーシーズンに向けた特別なメイクアップも。 スタイリスト佐藤佳菜子さんとヘア&メイクアップアーティスト美舟さんが 誰でも即マネしやすいファッションとメイクのコンビネーションを提案。 確かなセンスを持つふたりが語るポイントをチャット形式でお届けします!


    Stylist

    佐藤佳菜子

    kanako sato

    雑誌『BAILA』をはじめ、広告やカタログ、コラム執筆など多方面で活躍。ベースはきれいめで、ほどよくトレンドを取り入れたモダンで上品なスタイリングが大人の女性の支持を集める。柔和な語り口と明快な言葉選びにもファン多し。

    Instagram:@kanakosato1019


    hair&make-up artist

    美舟

    mifune

    国内外のファッションやビューティの第一線で活躍するヘア&メイクアップアーティスト。女優やモデルからオファーが絶えず、クリエイターからの信頼も厚い。今年スキンケアブランド「m_f_n」を立ち上げ、公式YouTubeチャンネル「Mifune Channel」も人気。

    Instagram:@mifune2014

    マスタードカラーのケーブルニットは首元にフェミニンな要素を加えて今っぽく。チェックスカートとのノスタルジックな組み合わせをブラッシュアップするメイクが知りたいです!
    少し遊びを加えるのがいいかなと思いました。やりすぎにならないように、ニットと同系色を取り入れて。アイホールはマスタードから少しずらしたイエローのアイシャドウでさりげなくリンクさせ、ブラウンのアイラインを目尻とインライン、下まぶたにも。
    目元のメイク、好きです。つい持て余してしまう大きなリボンも美舟さんマジックでますます素敵に。タイトヘアも参考になります。
    大人が楽しむリボンのヘアアレンジは髪の質感と位置が大切。できるだけ削ぎ落としてツヤを加えてみて。低めでタイトな1本結びにするのもおすすめ。

    ギンガムチェックのトップスを主役に、レトロシックにコーディネイト。甘くなりすぎないように黒で締めているのがポイントです。美舟さんはメイクのポイントをどこから決めますか?
    私は洋服を見てからじゃないと、メイクできないタイプ。特にこれというパーツはないけれど、スタイリングのテイストや色使いを見極めてからポイントを定めることが多いかな。少女っぽくなりがちなギンガムチェックにはファッションにハズしを加えるようなメイクを意識します。
    目元が格好のアクセントなっていますね。帽子は難しいかなと思ったけれど、まさにヘアとのバランスが絶妙!
    まぶたは赤みの強いピンク系で、まつ毛はベージュを選択。カラーマスカラは目元に色があった方がうまくいくんです。ベージュが軽く、白っぽく浮くことで瞳が強調され、洒落見えも。チークで血色を足しつつ、口元はカラーレスに。

    構築的なトップスと花柄スカート。繊細に色を重ねてコーディネイトすることでコンサバになりすぎず、今っぽく落とし込んでいます。
    この統一感のある柔らかな色を生かすために、メイクには透明感を。目頭とまぶたに繊細なラメをのせることで、さりげないシアーなきらめきを加えています。
    淡いトーンにコニャックブラウンの小物もポイントなんです。無難に黒を選ぶのではなく、スカートの色から拾ってつなげています。カチューシャを素敵につけるコツはありますか?
    大人はすっきりとおでこを出した方がいいですよ。前髪を下ろすと可愛らしくなりがちなので、無造作にまとめたお団子に。髪をアップにすることで、新鮮な自分に出会えます。

    ジャケットとハイネックニットはともすると地味で硬く見えてしまうことがあるので、丁寧に色を選んで、垢抜けるように。普通の服こそ、あいまいな色で新鮮に見えるように。
    上品と地味は紙一重なところがあるよね。トラッドなスタイルのときは唇にポイントで色を入れてみて。きっちりかっちり塗らず、指でラフにオーバーリップにします。
    リップに色を取り入れたら、目元は控えめにしているんですね。ヘアのポイントは?
    目元は下まぶたに少し赤を忍ばせています。ヘアは外ハネのドライヘアでモダンなグッドガールに。前髪とサイドも少し巻いてニュアンスを。ちょっと手を加えるだけで華やかになりますよ。

    冬のピンクはライトグレーと相性がいいんです。澄んだ冬の空気のような青みを含んだ色だから、マッチしやすい。大人こそお試しを。
    たしかにクリーンでいい色合わせ。着こなしはシンプルなので、ピンク以外の遊びを足してもいいかなと思い、配色の邪魔をしない白を。目頭にはピンクパール、目尻には白のラインを。ネイルにも白のラインを効かせています。
    ネイルはすぐマネできそう! チークもピンク系ですよね?
    そう。チークはサイドと頬骨の上の方に。ピンクが子供っぽく見えず、上品な血色感が出せます。ヘアは肌感を生かすシースルーバングス。スカーフを巻きつけた1本結びのアレンジも洒落感に。

    ドットのボウタイブラウスとパールネックレスでフレンチシックスタイル。ベーシックなアイテムやグレイッシュなトーンを今っぽく着るための顔づくりは?
    まずは眉! しっかり毛並みを立てて強めの印象に仕上げ、マニッシュな女性像に。目元はイエローベージュのアイシャドウを上下に入れることで陰影を。マスカラをしなくても目元が締まって見えるんですよ。頬骨の部分にはハイライトも仕込んで。リップはイエローベージュとオレンジレッドを混ぜています。コーディネイトに合わせて、ポイントや質感を変えていくことも大切。
    色使い、さすがです。眉だけじゃなく、マットな白ネイルもグレーに抜け感をもたらしてくれていますね。モード派とは違って、私たちは服もメイクもそれほど大きなトレンドの変化がない中で、ちょっとしたことにこだわれるかで違ってくるんですね。美舟さんのメイクがフェミニン派の大人の道しるべになった気がします。
    ありがとう♡ メイクって自由で、皆さんが色や質感を加えたいと思った箇所にポイントでちょっとだけ足していくくらいがちょうどいいんです。ぜひ試してください。


    Stylist佐藤佳菜子さんとHair&make-up美舟さんが
    “誰でも即マネしやすいファッションとメイク”を伝授。
    メイクのプロセスはこちらから。

    特集の全身コーディネートは
    La Totalite 公式InstagramでCHECK!

    STAFF
    photography / Yasuhisa Kikuchi (vale.)
    hair&make-up / Mifune (SIGNO)
    styling/ Kanako Sato
    model / Chibayuka
    edit&text / Machiko Suyama