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  3. TENBOX × CONVERSE SKATEBOARDING FOR JOURNAL STANDARD. - 10匣が提案する、アシンメトリーなスケートシューズ。
  • 世界各国を旅しながら、その土地で受けたインスピレーションや実体験を元にしたアイテムをリリースし続ける10匣(TENBOX)。その中でも、ディレクターを務めるPiguさんの足元の定番はスリッポン。そんな思い入れの強いモデルを、CONVERSE SKATEBOARDING(コンバーススケートボーディング)とコラボレーション。今作はよく見ると、右足はレザーで左足はスエードとそれぞれ違う表情を持ち、これまでにない個性を放つ。そこで今回、このスケートシューズの製作背景を始め、Piguさんのマインドや旅についてのあれこれを探ってみた。

    Photo_Yuki Aizawa
    Movie_Azusa Adachi
    Music_KSK(MGF、Osteoleuco)
    Hair&Make-up_Natsumi Kamiya
    Model_Kaito Nakata、Zaike Konatsu、Rio Maehata
    Text_Sota Nagashima

  • 世界各国を旅しながら、その土地で受けたインスピレーションや実体験を元にしたアイテムをリリースし続ける10匣(TENBOX)。その中でも、ディレクターを務めるPiguさんの足元の定番はスリッポン。そんな思い入れの強いモデルを、CONVERSE SKATEBOARDING(コンバーススケートボーディング)とコラボレーション。今作はよく見ると、右足はレザーで左足はスエードとそれぞれ違う表情を持ち、これまでにない個性を放つ。そこで今回、このスケートシューズの製作背景を始め、Piguさんのマインドや旅についてのあれこれを探ってみた。

    Photo_Yuki Aizawa
    Movie_Azusa Adachi
    Music_KSK(MGF、Osteoleuco)
    Hair&Make-up_Natsumi Kamiya
    Model_Kaito Nakata、Zaike Konatsu、Rio Maehata
    Text_Sota Nagashima

  • ―今回で10匣とコンバース社のコラボレーションは3回目となりますが、今作はどのような経緯でコラボに至ったのでしょうか?

    これまでのコラボスニーカーは、コンバースの日本規格にまだスケートボードラインがなかった時で。スケートシューズによく見られるオーリーガードなどを付けた言わば無理やりスケートボードラインを作っていたんです(笑)。それからしばらくして、国内で正式にスケートボードラインが出来たので、この度スケートボードラインであるCONVERSE SKATEBOARDINGとコラボレーションさせていただくことになりました。

  • ―コンバースに対してPiguさんが感じる魅力って何ですか?

    コンバースって、やっぱりアメリカらしさが滲み出ていますよね。中学生ぐらいでファッションに興味を持ったときに、一番最初に履いたスニーカーが「オールスター」だったんですよね。そういう思い入れもあります。そもそもコンバース社と3回もタッグを組ませていただくことが光栄ですし、10匣という小さいチームを始めた1年目からコラボレーションさせてもらっているので、めちゃくちゃ感謝しています。

    ―そんなコンバース社とのコラボレーション3作目にして、アシンメトリーという挑戦的なデザインを今回採用されましたね。

    アシンメトリーというのが、なんとなく最近のマイブームになっているんです。今年の夏前くらいにFLORSHEIM(フローシャイム)というブランドとコラボレーションしたときにも、異素材でクレイジーパターンの革靴を作りました。前作と差をつけたかったというのもあるんですけど、スリッポンってすごくカジュアルな靴に対して、レザーを使うことでカジュアルになり過ぎないですし、アクセントにもなると思ったんです。

  • ―いま、アシンメトリーなものに惹かれるのは何故だと思いますか?

    何故なんでしょうね(笑)。でも、普通だけど、普通じゃないというか。奇抜だけど、奇抜過ぎない。そのバランス感もファッションとして見たときにちょうど良いんだと思います。実は今日もそうなのですが、靴下とかもわざと左右色違いを履いたりしています。元々サーファーなどが全然違うものを左右で合わせるカルチャーもあったりするんですけど、ファッションとしてあらかじめアシンメトリーなものをあえてセットにするのも良いなと思いますね。

    ―今作もやはり形はスリッポン一択。改めてPiguさんにとってスリッポンの魅力について教えてください。

    楽だから、本当にそれに尽きます。ぼくらは一年の半分以上を旅しているので、朝モーテルで起きたときとか、サーフィンの後とか。どんなシーンでも手を使わずにすぐ履けるのは、やっぱりいいですよね。一回履いちゃうと、病み付きになってしまいます。

  • ―それが革靴を履きたい気分だと、ローファーになると。

    そうですね。でも、ぼくはそこまでファッションの人間じゃないので、お洒落より、常にこれ一足さえあれば十分なんです。スケートをしないからとか、あんまり気にせず、ラフに履いて欲しいですね。

    ―先日Piguさんたちが行かれていたスペインの旅も、このシューズを持って行っていたそうですね。

    スペイン滞在時も愛用していました。基本的に10匣は旅のためのプロダクトしか作ってないので、このスニーカーも同様です。例えば飛行機へ乗る際の荷物検査でも脱ぐのが簡単ですし。

  • ―スペインで印象的な出来事はありましたか?

    ヌーディストとか、ナチュラリストのカルチャーはとても良かったですね。自然体で、地球とすごく遊んでる感じがするんですよ。そこの域に自分も達したいなと思いました。最終的に服なんて要らないじゃないですか。あっても毎日同じ服でも良いし、感度の高い人ってやっぱりライフスタイルがイケてるかどうかだと思うので。そういう点でやっぱりナチュラリストはクールだと思います。

    ―旅の中で常に様々なインスピレーションを受けていると思いますが、今後10匣の活動としてやっていきたいことは何かありますか?

    服以外のことをやっていきたいです。家具とか雑貨など、買い付けしたいものが増えましたね。10匣を始めた当初から、そもそも自分が着たいものを作っていたので、2、3年で作りたい服がなくなっちゃうと話していたんです。だから、今後はライフスタイルを充実させるという意味で、家の空間を良くするものなどを徐々に作っていきたいと思っています。