
誰しもが1本はワードローブとして持っているであろうデニムパンツ。ヴィンテージから現行品まで多様なモデルが存在していて、その歴史は深く、年代毎に個性で溢れている。そんな数あるデニムブランドの中でも、多くのファンを魅了しているLeeの隠れた名作と称される「フリスコジーンズ」に、JOURNAL STANDARDがフィーチャーした今シーズン。本来はワークパンツとして愛されていたモデルを、現代的な視点で捉えてアップデートしたプロダクトはワイドシルエットなのに、どこか品のある佇まいが目を引く。この新たなコラボレーションデニムを、様々なフィールドで活躍する6名の男女が穿きこなした。
Photo_Yuko Yasukawa
Hair & Make-up_Rika Tsutsui(Chiba Yuka&Masako Endo)
Text_Sota Nagashima

誰しもが1本はワードローブとして持っているであろうデニムパンツ。ヴィンテージから現行品まで多様なモデルが存在していて、その歴史は深く、年代毎に個性で溢れている。そんな数あるデニムブランドの中でも、多くのファンを魅了しているLeeの隠れた名作と称される「フリスコジーンズ」に、JOURNAL STANDARDがフィーチャーした今シーズン。本来はワークパンツとして愛されていたモデルを、現代的な視点で捉えてアップデートしたプロダクトはワイドシルエットなのに、どこか品のある佇まいが目を引く。この新たなコラボレーションデニムを、様々なフィールドで活躍する6名の男女が穿きこなした。
Photo_Yuko Yasukawa
Hair & Make-up_Rika Tsutsui(Chiba Yuka&Masako Endo)
Text_Sota Nagashima
樋口 塁
美容師

- PROFILE
美容師としての活動を主軸にしながら、「TOKYO SLOW LIFE」というYouTubeチャンネルを去年より開設。現在登録者数は7万人を超え、男心をくすぐるライフスタイルが人気を集めている。
Instagram:@rui.higuchi
- JOURNAL STANDARD【Lee×JOURNAL STANDARD / リー】JUMBO PT¥15,400(税込)
―美容師以外にも様々な活動をされていると思いますが、現在どの様な活動をされているのでしょうか?
美容以外にも色々なことをやってみたいと考えて、いまは店舗に所属せずにフリーランスという形で働いています。コロナ禍になる少し前に始めていたYouTubeが、仕事と両立ができずにストップしていたのですが、自粛時間の期間にしっかりとやるようになりました。YouTubeでリノベーションやDIYの動画をやってみたところ、企業の方からご連絡をいただいこともありました。実際はタイミングが合わずにできなかったのですが、美容師オンリーでやっていたら、なかった話だと思うので有り難いですね。



―そもそもYouTubeチャンネルを開設したきっかけは?
お客さまと施術中に話していた趣味のネタがきっかけですね。スマホの動画を見せ合ったりしていたので、より多くの方々に共有させていただければと思い、スタートしました。「TOKYO SLOW LIFE」というチャンネル名は、田舎で農作業をするようなスローライフのイメージではなくて、せわしない東京で仕事の時間はバッチリ働いて、休みの時間はゆっくりするオンオフの切り替えという意味を込めて命名しまし た。こういうライフスタイルを同世代や若い世代の方々に共感していただけたら嬉しいなと思っています。


―樋口さんといえばデニムのイメージも強いですが、ファッションのこだわりはありますか?
ヴィンテージや現行のデニム含めて、おおよそ40〜50本ぐらい持っていて、Leeももちろん持っています。Leeのプロダクトは、普段デニムを穿かない人も試しやすいものが多いイメージです。あと、昔からよく言われるのは、時代が変わってもずっとトップスはジャストサイズで、パンツは太めをチョイスして、Aラインを作ることですね。そういった意味でも、このコラボデニムの様な太さはいつも通りの感じで、違和感なく穿けますね。

―実際に穿いてみていかがでしたか?
ウエストの調整ができるので、ベルトがなくても楽に穿けるのはすごく魅力的ですよね。それこそ家でDIYをする時とか、サロンでカラー剤とかついてしまって汚れても自分の味になっていくのも最高。こういったナチュラルなカラーをあえて汚して穿いていきたいですね(笑)
チバユカ
モデル

- PROFILE
1992年8月生まれ。岩手県出身。25歳の時に作業療法士からモデルへ転身。現在は雑誌、広告、ミュージックビデオなどのモデルとして活躍中。カジュアルからモードまで幅広いファッションを着こなす。
Instagram:@_chibayuka_
- JOURNAL STANDARD【Lee×JOURNAL STANDARD / リー】JUMBO PT¥15,400(税込)
―そもそもモデルになられたきっかけは?
モデルとして本格的に活動を始める前は、医療系の仕事をしながら、休日にサロンモデルや雑誌のスナップ、ブランドのECサイトなどに出ていました。その後、ご縁があってそれまで興味のあったモデル業に挑戦してみようと、思い切って転職しました。今年で5年目になりますね。


―普段からお仕事で様々な服を着ると思いますが、ご自身のファッションにはどんなこだわりがありますか?
昔は黒い服ばっかりだったんですけど、ここ最近は色物を選ぶことも増えました。パステルカラーというよりは、ハッキリとした色が自分らしいのかなと思っています。テイストは今日みたいにカジュアルなものから、ビシッとキメたい時もあるんですけど、基本的にメンズライクな感じやモードなスタイルが好きですね。



―本日のLee×JOURNAL STANDARDのコラボレーションデニムをコーディネートする上で気をつけたことは?
まず一番最初にゆるっとしたスタイルで穿きたいなと考えつつ、その中でも個性を出したいとなと思って。色と柄にインパクトのあるタイダイ柄のスウェットをトップスに選びました。もっとダボダボしてしまうのかなと思ってたんですけど、実際に穿いてみたらシルエットもきれいだったので、合わせ方によってはビシッとも着れそうですし、スタイリングの幅は広そうですね。


―ワイドパンツは普段から愛用していますか?
太いシルエットのパンツって大好きなんです。逆にスキニーパンツとかはあまり普段は穿かなくて。でも、カジュアルになり過ぎないようには気を付けています。例えば濃いめのリップで締めたりとか、靴はヒールを合わせたりとかバランス調整をしています!
セイン
GIDDRA ディレクター

- PROFILE
弱冠18歳にして、渋谷は神山町にギャラリーショップ「GIDDRA」を友人たちとオープン。自分たちの制作物をはじめ、自身が本当にイケてると思ったペインティングや写真、ZINE、ウェアなどを展開する。最 近はSWOONというパッチブランドも始動。
Instagram:@tokyocitytimes
- JOURNAL STANDARD【Lee×JOURNAL STANDARD / リー】JUMBO PT¥15,400(税込)
―そもそもアートなどのカルチャーに関心を持ったきっかけは?
昔から良くも悪くも色々考えてしまうタイプで、物事を進める度に悩んでしまうんです。それで自分の気持ちを言葉にする以外に伝える方法として、絵で表現してみようと思ったんです。それから、ウォン・カーウァイの『恋する惑星』という映画に出会って、今度は映像を撮ることにハマりました。友達のスケーターとかをずっと撮っていたんですけど、ビデオカメラが重いから今度はフィルムカメラに興味を持って。そうしてたくさん遊んでいく内に出会った友達たちと展示をしたりして、いまはこの「GIDDRA」で人と人を繋げて新しいものを生み出そうとしています。


―モデルとしてもよく雑誌やメディアに出演していますが、普段からLeeのアイテムは着ますか?
普段からLeeのデニムはよく穿きます。ぼく自身ポール・ウェラーが超好きなんですよ。彼がLeeのオフホワイトのデニムを穿いているのを真似て、自分も愛用していました。ジャケットとかも好きで持っています。あとは父親がLeeの服をすごい持っていた影響もありますね。Leeは様々なバックボーンがあって、その独特の空気感が他ブランドとは違う感じがします。


―今日穿いたLee×JOURNAL STANDARDのデニムパンツはいかがでしたか?
これは太いけど野暮ったい感じはしなくて、すごく好きなシルエットでした。太いけど、ウエストがすっきり見えるいい塩梅のパンツをちょうど探していたんですよね。あと、こういう色のデニムって、生地に洗濯糊がついていて硬めだけど、これは買ってすぐ穿いてスケートもできる。他にも細かいところで言えばポケットの形もワークパンツのディテールを踏襲しているし、フロント部分もスナップボタンっていうのも楽でいいですよね。



―最近はちょっとトラッドなスタイルが気分なんですか?
雑誌の撮影で私物のトラッドな服を改めて着てみたら、しっくりきたんです。昔はもっとスケーターライクな格好をしていたんですけど、ルーズな格好していると人に会った時の対応もなんとなくだらしない感じになっちゃう(笑)。カチッとした服装だと、自分のマインドセット的にもちゃんとするんで、それは良いなと思いますね。
遠藤 政子
モデル

- PROFILE
リアリティ番組『テラスハウス』に出演後、モデル業を中心に幅広く活動中。マーサの愛称で親しまれている。ファッションはもちろん、ゴルフやテニス、スケートボードといった様々なスポーツを楽しむアクティ ブなライフスタイルが支持される。
Instagram:@masarosachan
- JOURNAL STANDARD【Lee×JOURNAL STANDARD / リー】JUMBO PT¥15,400(税込)
―モデル業だけでなく私生活やライフスタイルも常に注目の的となっているマーサさんですが、日々の生活や仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
仕事でも生活においても、常に自分の直感で選択することを大切にしています。東京の中心地とか都会過ぎる所とかがあんまり得意じゃないんですよ(笑)。そういう自分らしいライフスタイルが周りに伝われば良いのかなと思っています。


―ファッションに関しては、大切にしていることやマイルールはありますか?
値段の大小関係なく、買ったアイテムは長く着ることを心掛けています。あと古着が好きで、よく着ていますね。ヒッピーっぽい個性的なアイテムとスポーティなものやストリート感のあるものをミックスするスタイ ルが好きなんです。


―今回のLee×JOURNAL STANDARDのデニムパンツはどのような点を意識してコーディネートされましたか?
最初写真で見せていただいたときにインパクトのあるアイテムだと思って、それに負けないようなコーディネートにしたいなと考えていたのですが、穿いてみると意外にシルエットはすっきりしていて。今日はレザーのローファーを選びましたが、スニーカーにも合わせやすそうですね。トップスも大きめのものから、ジャストサイズのものまで幅広く合いそう。


―普段からデニムはよく穿いていますか?
デニムしか穿かないっていうぐらい年中穿いてます(笑)。Leeのヴィンテージもいくつか持っていますよ。古着屋さんに行くと、Leeのデニムって多くはあまり見ないんですけど、その中でも変わっているデザインのものとかも多い印象で、見ていて楽しいですね。
田中 遥
フリーランスPR

- PROFILE
大手セレクトショップのプレスを経て、現在はフリーランスのPRとして活躍。ファッションへの幅広い知見を武器にその活動の場を広げている。最近住まいを東京から郊外へ移し、のんびりした生活を満喫中。
Instagram:@yotanaka1109
- JOURNAL STANDARD【Lee×JOURNAL STANDARD / リー】JUMBO PT¥15,400(税込)
―まだ独立されたばかりだと思いますが、現在はどのような活動をされているのでしょうか?
メインはフリーランスのPRとしてブランドやショップに携わって活動しています。それと並行してオンライン限定の古着屋「's vintage」を妻と気ままに運営しています。


―今後やってみたいことは何ですか?
物作りにも興味があって、PRとOEMがより密接になれば内容の濃いアイテムが作れると思っているので、いまはその構想段階です。あとは、いいブランドやいいプロダクトってこの世にいっぱいあるけど、その発信に手詰まっていることが異常に多いなと思っていて。そこをぼくのような人間がプッシュアップして、いいものを世の中にどんどん発信し続けられることが、最終的にはファッション業界を盛り上げて、消費者の行動にも結びつけられると思うんですよね。


―ご自身のファッションのこだわりについても教えてください。
古着、デザイナーズ、クラシックという三つの軸がスタイルの根底にあります。色々な要素を混ぜても、最終的にドレスライクにというか、小綺麗にまとめるのが好きです。

―今回のパンツはそんな嗜好を持つ田中さんにも寄り添うエレガントな匂いのするデニムだと思うのですが、いかがですか?
個人的にはこのパンツの一番の特徴はインプリーツなんだろうなとは思って。プリーツの深さだったり、大胆な幅というのがエレガントな印象になっているのだと思います。アメリカのワークウェア由来かもしれませんが、フレンチワークの雰囲気も感じます。服好きにウケそうなディテールがうまく落とし込まれています。


―本日のコーディネートをする上で、どんなことを気にされましたか?
ジャケットはアメリカ古着にあるようなシンプルなものを選び、パンツから感じる品の良さからスカーフを首に巻いたりして、全体のバランスを考慮しました。上下黒を合わせるとどこが境目か分かりづらくなると思うんですが、こういうシャンブレーっぽい黒だと上下でコントラストが出せる点もすごく良い。あと腰回りにディテールが多いと、タックインした時に存在感が出るのもポイントが高いですよね。自分はタックインしがちなので、そういった点も含めてすごくいいパンツだなと思いました。
山口 萌菜
Cyōdo 店主

- PROFILE
緑豊かな代々木公園のすぐ近くにオープンし、もうすぐ1周年を迎える「Cyōdo」の店主。お店はフランス料理の得意な萌菜さんと、イタリア料理が得意な旦那さんの夫婦2人の良いとこ取りをしたような食事とナチュラルワインが楽しめる。
Instagram:@bisous_mona44
- JOURNAL STANDARD【Lee×JOURNAL STANDARD / リー】JUMBO PT¥15,400(税込)
―まずは店名になっている「Cyōdo」の由来から教えていただけますか?
夫婦共に料理経験があり、接客も結構長くやっていたので、お客さんにとって居心地のいい“ちょうどいい”場所を見極められるお店にしたいという想いから名付けました。いまはコロナ禍で営業形態が少し変わっているのですが、例えば夜お酒を飲むときにミックスナッツがあると意外と嬉しいよねとか、そういった気の利いたものを必ずメニューに入れる様にしています。


―萌菜さんはこれまでずっと飲食業で働かれていたんですか?
昔からファッションが好きで、モデルを目指して上京しました。東京に来てからは、料理と両立したいと思っていて、以前はモデル業もやりながら飲食店で働いていました。飲食店で働く人って、Tシャツと汚れても良い黒いパンツを着ていることが多いと思うんですけど、それがすごく嫌で。私は仕事をしているときも、可愛いと思う洋服を着ていないと気分が落ち込んでしまうので(笑)。

―今日はどんな点を意識して、このLee×JOURNAL STANDARDのデニムをコーディネートされましたか?
自分はボーイッシュな格好があまり似合わなくて、デニムなどのカジュアルなアイテムを着る時は、なるべくガーリーテイストなものをと思って、今日はこの花柄シャツを選びました。普段からタックインするスタイルが多いので、ボタンでウエストを調節できるのは嬉しいですし、インした時に腰回りのデザインが映えますね。


―実際にお店に立つ際も、今日の様なスタイリングで穿きたいですか?
元々デニムってワークウェアの発祥だから、店頭に立つ時は禁止にしているお店もあるんです。でも、わたしはそういう所で線引きする必要はないと思っているので、穿きたいですね。でも、あまりウォッシュされたデニムだとカジュアルになり過ぎちゃうので、この黒のデニムの色はキチッとして見えますし、働いている人のファッションとしても馴染むと思います。