スタイリストの大草直子さんが、これからの季節に向けて、絶対に欲しいという“itアイテム”をご紹介。
まだまだ暑いけれど、夏服には飽き、そろそろ秋を意識し始めたい今の時期。
大草さんならではの審美眼で選ばれた3つのアイテムとそのスタイリングを、書き下ろしのメッセージとともにお届けします。
立つだけで、空気が変わる、
木の葉色のドレス
秋になると、それまで重かった空気は一気に軽やかになり、街の風景も少し「ペタルな色」に変わります。そんな景色を映したような、ドラマティックなドレス。コンシャスな袖、ハイウエストの計算されたデザイン、そしてしっかりと長さを取った丈。コーディネートはいりません。小さなバッグからあえて大きなバッグ、きゃしゃなサンダルもフラットなパンプスも――あまり考えずとも、着てそこに立つだけで、人の記憶に残る、「あなたのおしゃれ」が完成します。
女優のようなスカートで、
黒と白を華やかに
‘50年代の映画の女優を思わせる、ふっくらとしたシルエットと大胆なプリント。タイトなトップスを合わせて、正三角形のシルエットを作ると、整ったスタイルも手に入ります。黒×白のきっぱりとした配色を生かしたいから、合わせるほかのアイテムも、モノトーンに。白、という光と、黒、という影がぐんと際立って、遠目からも、しっかりとコーディネートのメッセージは伝わります。「今日会えるのを楽しみにしてきました」そんな気持ちが伝わる着こなしです。
落ち着いた色、コクーン型。
大人がはきたいチェックパンツ
モッズライクなチェックパンツも、こんなアーシーな色だから、私たちでも挑戦できる。クラシカルなロングカーディガンを肩から掛けて、一番上のボタンだけ留めて。片方の肩に無造作に引っ掛けるようにして着ると、肌の分量を調整できます。艶やかな腕の肌をアピールして、大人に、そして女性らしく着るのがオススメです。季節が進んだら、ざっくりニットを合わせても。その場合は、バッグや靴を淡い色にして、「素肌を出す」のと同じ効果を狙って。
WEBマガジン『AMARC』では
9月→10月のおしゃれ計画を同時公開!今回の記事は、大草直子さんが主宰するメディア『AMARC(アマーク)』とのコラボレーション企画! AMARCでは、大草さんの、9月から10月のおしゃれ計画を公開しています。季節のはじめは「土台=ボトムス」から整えるというのが、大草さんのセオリー。そのセオリーに則って選んだ2本のボトムスを、9月と10月それぞれの着こなしとともにご紹介してくれました。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
大草直子(スタイリスト)
ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。2019年4月には新しいメディア『AMARC』を立ち上げた。講談社のWEBマガジン『mi-mollet』コンセプト・ディレクターでもあり、新著『飽きる勇気 大草直子のNEW BASIC』ほか、インスタグラムも人気。
Instagram:@naokookusa @naokookusa_styling @amarc_officialPhoto:Shogo Tanaka(MAETTICO)
Hair & Make-up:Mami Numata(ilumini)
Styling & Text:Naoko Okusa
Edit:Ayako Suzuki(HRM)