
アフリカの民族の色柄、伝統の織を使用した商品を通じて社会や環境問題を解決するアパレルブランド<CLOUDY/クラウディ>。アフリカンテイストを大胆に取り入れる同ブランドとACME Furniture オリジナルランプ<BETHEL LAMP>のスペシャルコラボレーションが今回、実現。そこで、<CLOUDY / クラウディ>を主宰する株式会社 DOYA代表・銅冶勇人(どうやゆうと)さんにインタビューをさせていただきました。銅冶さんから伺ったアフリカへの想いや現在の活動状況についてのお話とともにコラボ商品をご紹介していきます。


人気アイテム「BETHEL LAMP」のランプシェードを、CLOUDY仕様に。
いつもの白いシェードより、印象がかなり変わって、お部屋に彩りを与えてくれるランプになりました。



シンプルなお部屋にもポイントをつくり出してくれるテーブルランプ。アフリカンテキスタイルの存在感がお部屋を明るくしてくれます。生地によって明かりをともした時の雰囲気が変わるので、ぜひお好みの生地を見つけてください。同シリーズのクッションやスリッパと組み合わせてお部屋をコーディネートするのもおすすめです。
- ACME Furniture【ACME×CLOUDY】BETHEL LAMP テーブルランプ¥27,500(税込)

ー 銅冶さんがCLOUDYというブランドを始められた際のお話しを聞かせて下さい。
大学の卒業旅行でケニアのスラムに行ったのが大きな転機でした。それを機にアフリカの地で現地の人と一緒に教育の機会をつくるとともに学校建設をスタートさせました。でもその後に圧倒的なジェンダー格差と、特に女性たちに仕事がないことに気づかされます。現地の文化とアフリカの素晴らしさをしっかりと世界に伝えていきながら、アフリカの地で彼女たちと仕事をつくっていくためにはどんなことができるのだろうか。そう考えていた時にアフリカンファブリックの素晴らしさと、縫製作業が生活に根付いていることを知り、これなら、ただのサポートということだけでなく資金を循環できる、ビジネスとして収益性をしっかりと維持してかつ拡大していけるビジネスモデルを展開できると思い、CLOUDY立ち上げるに至りました。

ー CLOUDYの現在の活動内容を教えて下さい。
コンセプトは、"曇りの日をきちんと楽しんで生きる"です。現在は雇用創出を目的とした自社工場をアフリカ(ガーナ・ケニア)で運営し、約500名の雇用を創出しています。アフリカの伝統の生地や素材を使用しながら商品を生産していて、2021SSコレクションでは、ガーナからお届けする伝統のハンドメイドバスケットをはじめ、アフリカンファブリックのエッジと鮮やかさを活かしたキルティングバッグシリーズや、ガーナ伝統の手織り生地ケンテとキャンバス素材を組み合わせたバッグなどを展開しています。また、リサイクル素材を使用したメッセージプリントTシャツや、春夏シーズンを彩るアフリカンファブリックの鮮やかさを楽しめるアパレルラインナップも豊富にご用意しています。
売上の一部は、自身で運営する認定NPO法人Dooooooooを通じて、アフリカの雇用・教育・健康、そして環境問題のための活動に直接還元し、持続可能な循環型ビジネスを実現しています。
今後も世の中に溢れる問題をリデザインして、お客様とともに新しいファッションの可能性をつくり出していきます。



ー コラボ商品に使ったテキスタイルの特徴や生産背景のお話聞かせてください。
商品に使ったアフリカンファブリックは、ガーナ伝統のアフリカンファブリック"キテンゲ"です。ガーナでも民族衣装として儀式などで幅広く使用されており、彼らの主張や表現がデザインに凝縮されています。
マーケットに無数に並ぶこの鮮やかな生地との出会いはまさに一期一会。一度気に入った生地も、次にいつ出会えるか、あるいは、出会えるかどうか分からないのです。
現在アフリカンファブリックには肖像権がありません。その為、中国製のコピー商品が多数出回り、商品が安くトレードされてしまう、利権の所在が分からない等の問題が起きています。我々はガーナ産の生地を購入するよう注意を払っています。



今回のコラボレーションをきっかけに、インテリア商品とアフリカンテキスタイルの組み合わせの可能性を感じています。今後さらに商品の種類を増やしていきたいです。アフリカンテキスタイルを使用したインテリアでの空間作りにも興味があります。例えば、ホテルや飲食店で表現が出来たら素敵だなと考えています。


ー 現在コロナ禍で、アフリカに渡航するのも困難な状況だと思いますが、現在苦労されていることがあれば教えて下さい。
苦労したことは大きく分けて三点あります。まず一点目は、飛行機が一切飛ばず物流が全く動かない時期があったこと。ガーナで生産した商品を日本で販売しているCLOUDYにとっては、事業を続ける上で大きなダメージでした。現在は解除されましたが、ガーナ国内での移動制限もあったため国内物流が止まるなどの影響がありました。
二点目は、ワーカーの衛生管理の徹底と国全体の変化。もともと衛生管理の知識も習慣もないガーナ人に手洗い・マスクの徹底を教え習慣化させる事は大変苦労しました。今では国全体でこの習慣が広がってきていることで、今後のガーナ国内の感染症対策にもポジティブな動きが出ています。
三点目は、政府による計画停電が続いていることです。電源の確保が大変でミシンもスムーズに進みません。停電時はランタンの明かりを灯し、ワーカーと談笑しながら電気の復旧を待っています。あるワーカーの仲間が10年前田舎に住んでいた頃は当たり前に電気が無く、毎晩お母さんがランタンを灯してくれ、その明かりの下で学校の宿題をして、外にマットを敷いて夜空の下みんなで寝ていたそうです。
現在コロナ禍は改めて彼らのたくましさ、生命力の強さの理由を感じる機会になっています。ー 最後に、ACME Furniture, journal standard Furnitureのお客様にメッセージをお願いします。
アフリカンファブリックを使用した素敵なインテリア商品をACME Furniture様とご用意させていただきました。お部屋の新しいインパクトを探していらっしゃる方や鮮やかな彩りの印象を取り入れたい方にも、アフリカンファブリックはファッションに取り入れるのは勇気がいるけれど見るのは好きという方にも、おすすめです。今回のコラボレーションをきっかけに、皆様に少しでもアフリカを身近に感じていただけたらと思っております。目にふれるだけで晴れやかな気持ちになるアイテム、ぜひお手に取っていただけましたら幸いです。

6月12日(土)から、journal standard Furniture自由が丘店にて CLOUDYのPOP-UP イベントが始まります。 この度のコラボレーション企画で製作したBETHEL LAMPの他にも、クッションやスリッパなどのインテリアアイテムや、バッグやポーチなど普段使いできるアパレル小物なども販売予定です。
アフリカの伝統的なテキスタイルデザインと、現地で丹精込めて織られた生地によって作られたプロダクトを是非お手に取って見て頂ければと思います。
曇り空が続く6月の梅雨時期ですが、色鮮やかなCLOUDYのテキスタイルを住空間に取り入れて、曇りの日も明るく楽しんでみてはいかがでしょうか。

