

- vol.8
ショップスタッフ・榎本順が大切にする、
日常に根ざしたワードローブ選びとは。仕事のスタイル、移動手段、住む場所、家族と過ごす時間…etc.
コロナ禍を機に生活にまつわるいろんなコトがミニマライズされ、
よりパーソナルな価値観が問われている今こそ、本当に必要なのは
自分のライフスタイルに寄り添ってくれる「服」や「道具」
そこでJOURNAL STANDARD relumeでは、
日常をより良く過ごすための「ニュー・スタンダード」を提案。
連載第8回は、「JOURNAL STANDARD relume 自由が丘店」で
店長を務める榎本順のデイリースタイルにフォーカス。
自身のパーソナリティや生活ルーティンと自然体で向き合い、
地に足をつけてファッションを日常に落とし込む彼の“マイ・ルール”とは!?


[DAY1]
まずは日々のライフワークである接客中のワンシーン。シアサッカーのイージーパンツに〈ムーンスター〉の別注サンダル《ALLPE》というリラクシングなスタイルを、ビックシルエットのB.Dシャツで程よく端正にまとめた。「お客様にレリュームならではのベーシックカジュアルをより身近に捉えていただけるように、普段から自分自身がそのようなスタイリングで店頭に立つことを心がけています。今はネットで何でも買い物ができる時代だからこそ、せっかくお店に来ていただいたからには『実はこういう組み合わせもある』といった新鮮かつリアリティのある発見をしていただきたいですね」


[DAY2]
続いて、レリュームおなじみの人気アイテムである〈ピーナッツ〉コラボのTシャツをゆったりとしたペインターパンツに合わせた出勤時のスタイルをキャッチ。「店頭に立つ前は自分の中でいちばんカジュアルなスタイルであることが多いですが、そんな中でもラフになりすぎないようにはしています。スヌーピープリントのTシャツもモノトーンを選び、足元のスニーカーを黒にするなど、ストリート感がありながらもトーンバランスでシックさを意識しました」


[DAY3]
時には休憩時間を利用してショップ周辺を散策することも。「今年の3月に湘南店からオープンスタッフとして働いた自由が丘店に戻って、久々に周りを歩いてみるとやはり愛着が湧く素敵な街だなあと。ショップに来てくださるお客様も土地柄的に地元の方々が多いので、このレリューム自由が丘店をより地域に根ざしたショップにしていきたいですね」
この日は、DAY1と同じシアサッカーのイージーパンツに、レリュームを代表するベーシックアイテムであるインナーがセットになったニットポロをコーディネート。
「どちらもリラックス感がありながらクリーンなイメージにまとまるレリュームの定番アイテムであり、個人的にも欠かせないワードローブになっています。常にドライな着用感がキープできるので、蒸し暑い雨の日や夏場にもいいですね」



[DAY4]
ライフスタイルに欠かせない趣味は自転車。休日はもちろん、天気の良い日には自宅のある元住吉から多摩川を渡って自由が丘まで、自転車通勤することも多いとか。「自転車はピストカルチャーに影響された世代でもあるので昔から好きで、このシクロクロスは4〜5年前に購入しました。本来レース仕様の自転車ですが、街乗り仕様にカスタムして楽しんでいます。自転車に乗っているときは自分にとってリラックスタイムでありインプットの時間。景色を見ながら仕事についてなどいろんなことに考えを巡らせています。特に好きなライディングスポットは神奈川と東京を繋ぐ『丸子橋』。ここを通って東京に入るときは、必然と仕事に向けてオンのスイッチが入りますね」
この日のコーディネートは、〈Uni Ease by UNIVERSAL OVERALL〉のストレッチナイロンセットアップでスポーティながらもシックにまとめた。
「イージーケア素材が使われていてパッカブル仕様、そしてポケットなどのディテールもかなり機能的なので自転車乗りにはかなり便利。それでいてデザインがミニマルという点も大人に最適。こういったスポーティなんだけれどシックにまとまるテックウェアというのは今の時代、本当に重宝しますね」


[DAY5]
出勤日はPCワークなど様々な店長業務をこなしつつ、販売員として自ら接客にも努めてスタッフたちの士気を高める。日々のコーディネートはレリュームの打ち出すベーシックカジュアルを体現しながらも、店長という立場から「クリーンさ」を何よりも意識しているという。「ユーズドライクなTシャツにスウェットショーツというスポーティな合わせですが、テック素材のテーラードジャケットを羽織ることで全体を程よく引き締めました。このようにデスクワークをしていると上半身が人目に触れるポイントになってくるので(笑)、ジャケットを着ているだけで印象が違いますね」


[DAY6]
最後は愛着があって10年以上暮らし続けているという元住吉の街で。「休日はあまりかっちりしたくないので着こなし自体はかなりラフです。とはいえTシャツ1枚だけというのは苦手なので、上品なサファリテイストのシャツを羽織りつつ鮮やかな色のサマーコーデュロイショーツを合わせてモダンさを出してみました。今はなかなか遠出することはできませんが、たとえ住み慣れた街をぶらりと歩くだけの休日であっても、このように自分の気分を高めてくれる服を選ぶだけで良い時間を過ごすことができるものだと思っています」

榎本 順 / Jun EnomotoJOURNAL STANDARD relume自由が丘店 店長
海老名店、富士見店、湘南店など数多くの店舗で経験を積み、現在はレリュームメンズ唯一の路面店である自由が丘店の店長を務める。端正なルックスとスタイルの良さ、カジュアルをクリーンなスタイルに落とし込むセンスでレリューム屈指の人気を得ており、BAYCREW’S STOREのモデルを務めることも多い。
- Photo_Takemi Yabuki(W)
Edit&Text_Kai Tokuhara