

- vol.7
こんな服、ギア、クルマがあれば、
“外遊び”がもっと身近になる!仕事のスタイル、移動手段、住む場所、家族と過ごす時間…etc.
コロナ禍を機に生活にまつわるいろんなコトがミニマライズされ、
よりパーソナルな価値観が問われている今こそ、本当に必要なのは
自分のライフスタイルに寄り添ってくれる「服」や「道具」。
そこでJOURNAL STANDARD relumeでは、
日常をより良く過ごすための「ニュー・スタンダード」を提案。
連載第7回のテーマは“PLAY”。スタイリスト池田尚輝氏が
〈ジープ ラングラー〉と行く “1DAYトリップ”にフィーチャーしながら、
都市生活とアウトドアをより快適に繋ぐプロダクトの数々を紹介します。
- 数々のメンズファッション誌やブランドのビジュアル制作などを手がけ、多忙な日常を送る池田尚輝さん。先月はジャーナル スタンダード レリュームのMONTHLY LOOKのスタイリングも担当してくれたばかりだ。そんな氏がスタイリストの仕事と並行しながら、趣味も兼ねて長年ライフワークにしているのがアウトドアである。そこで、この日はつかの間のオフを利用し、クロスカントリー4WDの代名詞とも言える〈ジープ ラングラー〉にレリュームの最新ウェアやプロダクトを積み込んで、日帰りキャンプへ。

「それこそコロナ禍によって社会が大きく変わり、リモートワークが市民権を得られたこともあって、例えば後ろから波の音が聞こえる中でミーティングに参加するといったようなことも業種によってはNGではなくなりましたよね。そんな中、今日はハイクやフィッシングといったアクティビティで軽くリフレッシュしながら自分の物づくりやこの先の撮影のプランを考える時間にしようと。言わばイマジネーションを広げるためのショートトリップですね」

目的地は千葉県の館山・南房総エリア。実は普段から「JK」と呼ばれる先代モデルの〈ジープ ラングラー〉に乗っている池田さん。仕事にも家族との休日にも欠かせないパートナーというその愛車に代わり、今回は現行型「JL」の上位モデル〈アンリミテッド サハラ〉を颯爽と駆り、現地へと向かった。
「ラングラーは4WDの元祖とも呼ばれるだけあって、荷物の積みやすさや悪路走破性の高さなど、“外へ行くこと”との相性の良さが随所から感じられるクルマなのですが、何と言っても自然の中で映えるというのが大きいですよね。大きくてカクカクしていますけどかなり視界が良くて運転しやすいですし、やや乗り降りのち難しさはあるもののそこも含めてアウトドアに向けて乗りこむ高揚感に繋がっているのかなと感じています」

- 館山に到着し、最初に訪れたのは「館山砂丘」。浜から吹き上げられた砂によってできた天然のサンドスキー場で、山の頭頂部のほうが岩場にもなっているのでちょっとしたハイクにも適した南房総の名所だ。池田さんは多機能ポケット付きの半袖シャツにサンダルというスタイルで軽快にハイクを楽しんだ。

- 「このマルチポケットの半袖シャツ、5分袖なので半袖よりも少し温かく、かつ適度に撥水機能もあるので夏場のアウトドアに向けてなかなか理に適ったアイテムだなと。それでいてストリートウェアにもなりうるデザインなので、このシャツのまま街から山、山から街へと移動できる感じが良いですね。サイクルパンツと呼ばれている〈サウス2 ウエスト8〉のパンツは細身なのにかなり動きやすく、またフィット感が自在に調節できる〈キーン〉のストラップサンダルもつま先がしっかりガードされているので今日のような軽ハイクなら全然OK。初夏なのでトレッキングブーツではなくこれくらいライトな足元でハイクを楽しむくらいがちょうどいいですね」

- ハイク後は海沿いのキャンプ場「お台場海浜庭園」へ移動。ここでは〈スノーピーク〉のアウトドアベストをサッと羽織り、〈チャムス〉のポップアップテント&チェアで手軽にベースを作ってリラックスしながらリモートワークを。 「このベストはラフにゆったり羽織れて、かつテントサイドで必要になるものを身の回りにコンパクトに収納しておけるというのが実に〈スノーピーク〉らしいなと。パンツは膝下をジップで切り離せるコンバーチブルデザイン。朝イチやテントサイドでリラックスするときにフルレングス、気温が上がる日中に運動するときにはショーツと、これ1本でシーンごとに穿き方を選べるのは今日のような1DAYトリップには実に有効ですね」

- 「〈チャムス〉のポップアップテントとチェアに関しては、まずは本当に“ポップアップ”で驚きました(笑)。袋から出したら瞬間にテントの形が出来上がりますし、チェアもワンタッチタイプなので広げたり収納したりがラク。プライスもお手頃ですし、今日のような近場での1DAYキャンプには非常に便利ですね。それなりにアウトドアの知識がないと取りかかれない本格的なキャンプでなくとも、これくらいライトなアイテムをキャンプ場や海辺、あるいは公園などに張って手軽に自分のスペースが作れるのはとても良いなと」

2時間ほどテントサイドでのリラックスタイムを過ごした後は、再び〈ジープ ラングラー〉に乗り込んで「原岡桟橋」へ移動。実は池田さんがこの日のメインに据えていた初フィッシングに臨むためだ。
〈ジープ ラングラー〉があれば、とにかく出かけた先での移動や運転がノーストレスなのだと池田さんは言う。
「現行型のJLモデルには初めて乗りましたが、ジープらしいクラシックな趣は踏襲されながらも、前のクルマとの車間距離を自動でキープしてくれる新しいクルーズコントロールシステムなどが搭載されるなど安全面が飛躍的に向上していて驚きました。また先代モデルよりも小回りもかなり効くようになっているので、長時間ドライブも非常に快適なんですよね」

- JOURNAL STANDARD relume【ABU GARCIA / アブガルシア】 WR BUCKET HAT¥6,050(税込)
- JOURNAL STANDARD relume【Snow Peak×relume / スノーピーク】別注Camp Fire Printed Tee¥5,280(税込)
- JOURNAL STANDARD relume【Uni Ease by UNIVERSAL OVERALL】ワイドフィットナイロンシャツ¥12,100(税込)
- JOURNAL STANDARD relume【ABU GARCIA/アブガルシア】 WR FISHING TROUSERS¥17,600(税込)
桟橋に到着するや、〈ジープ ラングラー〉のラゲッジルームからこの日のために選び抜いたという釣竿をから取り出し、ウェアもフィッシング仕様に着替えて初めての海釣りにトライ。
「このシャツはシンプルなデザインですが、海釣りの際の水しぶきや雨で濡れてもすぐ乾きますし、晴れた日も5分袖なので二の腕が日差しを直に受けないなどあらゆる天候にマッチしてくれそう。また大容量ポケットがアウトドアシーンで便利なのは言わずもがな、ゆったりとした現代的なフィッティングなので街着としても問題なし。夏のユーティリティウェアとしてかなり優秀ですね。ショーツはテントで履いていたパンツを切り離しました」

そして日没近くまで釣りを楽しんだ後、〈ジープ ラングラー〉とともに東京へと戻った池田さん。これまで趣味にしていたキャンプやハイクに加えて、この日を機にフィッシングも新たなライフワークに加わりそうとのことだ。
「職業的に、やはりクルマにしても服にしてもまずはそれ自体が実は何用なんだというところから入ってしまいます。そして実際に手にすると、自然とそのアイテムがより機能的に働く場所、いちばん美しく映える場所に行きたいと思うんですよ。クルマも服も、ライフスタイルにおいて新しい世界を広げてくれるツールだと思っています」

WRANGLER UNLIMITED SAHARA 2.0L ターボ
2018年から日本市場に導入されているジープ ラングラーの4代目「JL」モデル。4ドア上級グレードの「アンミリテッド サハラ」は、従来の3.6L・V6エンジンとこちらの2.0L直列4気筒ターボエンジンモデルの2種がラインナップ。マニュアル切り替えの伝統的なパートタイム4×4に加え、フルタイム4×4システムを初採用。またLEDヘッドライトや8.4インチタッチパネル式オーディオナビゲーション、最先端のクルーズコントロールシステムなども搭載している。ボディサイズは全長4,870×全幅1,895×全高1,840mm、重量は2,235kg。最高出力272ps、最大トルク400Nm。こちらのカラーは新色の「スナッズベリー」で、価格は¥6,130,000(税込)~。

STYLING byNAOKI IKEDA
池田尚輝さん
1977年生まれ。2000年にスタイリストとしてのキャリアをスタートし、その後1年間のNY留学を経て数々のファッション誌やブランドのシーズンビジュアルなどを手がける。またキャンプやスキーといったアウトドアアクティビティにも造詣が深く、プロダクトを介したアウトドアライフのより良い楽しみ方を日々模索している。
Photo_Takemi Yabuki(W)
Movie_Tomohiro Fujii
Edit&Text_Kai Tokuhara