

JOURNAL STANDARD Relumeがこの春夏シーズンに提案している
エッセンシャルなベーシックカジュアルを、著名スタイリストによるスタイリングとともに
最も旬なタイミングでお届けする「マンスリールック」。4月のルックを担当してくれたのは
小林新氏。クラシックなアメリカンワークスタイルを自身のベースにしながら、
トラッドやモードにも精通したその確かな審美眼でRelumeイチオシのサマーアイテムを
鮮度たっぷりにブラッシュアップ。クリーンでシンプル、それでいてさり気なく
遊び心やウィットが効いた大人のための夏カジュアルをお届けします。
コンフォタブルなセットアップは
柄シャツで味付けをSTYLING POINT「軽い素材のセットアップは今の時代に非常にマッチした服で、ノータイでオンスタイルに用いる人も多いと思います。それを例えば家族で出かけるときなどオフの着こなしに応用するなら、無地のカットソーではなくこのようなエスニック柄のシャツを差すと良いアクセントが生まれてよりモダンに見えるのではないでしょうか」(小林)
春色ニットはパンツのトーンで
艶っぽさを抑えてSTYLING POINT「きれいなペールカラーのニットポロは季節感が出しやすくて実に便利。カットソーとセットになっている点もコーディネートに奥行きが出しやすいですね。しかしながら、ともすれば艶っぽくも見えるカラーでもあるので、合わせにはこのような程よく味のある生成りっぽいトーンの太めパンツを選ぶことでバランスを取りたい」(小林)
トレンドのパジャマシャツは
パンツ選びがキモSTYLING POINT「パジャマシャツも今の時代感にフィットしたアイテム。部屋着ではなく外着のワードローブとしてこなれて見せるにはまずパンツの太さと丈感のバランスが大事。フルレングスでダボっとしたパンツを選ぶと全体がだらしなく見えがちなので、太めだけれど9分丈くらいのアイテムを選んでくるぶしをすっきり見せたいですね」(小林)

タックインで表現する
大人のミリタリースタイルSTYLING POINT「ミリタリーやワークテイストのユーティリティシャツは僕自身も好きでよく着るアイテム。しかしパンツの外に出して着ると思いのほかラフに見えるので、少し腰回りに緩さが出るくらいでタックインすると大人然としたムードにまとまります。こういうワントーンルックにアフリカン柄のハットをさり気なく差せれば小粋ですね」(小林)
ボーダー+デニムの王道マリンが
今また気分STYLING POINT「ボートネックのボーダーTシャツといえばマリンスタイルの定番。普遍的なアイテムだけに汎用性が高くて合わせを選びませんが、もう一歩コーディネートをセンスよくブラッシュアップさせるならこちらもタックインがおすすめ。ブルーデニムもこのようなセンタークリースの入ったアイテムを選べばより上品さが増しますね」(小林)

オーバーオールは
上からシャツを羽織るのが大人STYLING POINT「オーバーオールは使い勝手が良い反面、それ単体をメインに着るとどうしても子供っぽいイメージになりがちですが、このように上からビッグシルエットのシャツを1枚羽織るだけでグッと大人なムードに落ち着きます。さらに上下のトーンバランスもアースカラーで統一するとよりこなれた印象にまとまりますね」(小林)
定番のラコステポロを
あえてのビッグサイズでSTYLING POINT「定番のラコステのポロシャツを今っぽく着るポイントは何と言ってもサイジング。これはサイズ8ですが、今っぽいビッグシルエットがコンサバなイメージを程よく軽減してくれるのでさらりと着回しやすいはず。加えてパンツを柄ものにしたり、足元に雪駄を合わせるなどのハズしもやりすぎ感なくマッチすると思います」(小林)

ラフなカーゴショーツは
長袖シャツでクリーンにSTYLING POINT「ショーツにはロングスリーブのシャツ。僕はそのバランスを、夏のスタイリングを子供っぽく見せないための1つのルールにしています。Tシャツや半袖シャツではなく、このようなバンドカラーシャツを合わせるだけで印象が全然違いますから。白のカーゴショーツにカーキのシャツという合わせもシックさがあっていいですね」(小林)

STYLING byARATA KOBAYASHI
小林 新さん
1978年生まれ。大学卒業後スタイリスト渡辺康裕氏の元でノウハウを学び、2006年に独立。以来メンズファッション誌のエディトリアルや様々なブランドのシーズンビジュアルなどを手がけている他、広告やCMなどの分野でも活躍。また俳優やミュージシャンからの信頼も厚く、著名アーティストのスタイリングを数多く担当している。
Photo_Kento Mori
Hair:AMANO
Model:Jeremy
Edit&Text_Kai Tokuhara
