

JOURNAL STANDARD Relumeがこの春夏シーズンに提案している
エッセンシャルなベーシックカジュアルを、著名スタイリストによるスタイリングとともに
最も旬なタイミングでお届けする「マンスリールック」。3月のルックを担当してくれたのは、
豊富な知識に裏打ちされた上質なカジュアルコーディネートに定評がある池田尚輝氏。
デニムやレザー、ワークウェアをはじめとするRelume的オーセンティックアイテムを、
より軽やかでクリーンに着こなすヒントがここに。

王道の「ウェスターナー」を
トーンバランスで都会的にSTYLING POINT「〈Lee〉の代表作「ウェスターナー」は個人的にも懐かしさを感じるジャケット。このRelume別注アイテムはフォルム自体が現代的にアップデートされていますが、ヒッコリーパンツとの淡い色合わせによってより都会的なムードに仕上げることができます。インナーにカーキ、足元には黒のスニーカーと、差し色で引き締めて」(池田)
春は気負いなく
テック素材のセットアップをSTYLING POINT「ポリエステルのストレッチ素材を用いたスポーティーなセットアップは、前を開けてラフに着るもよし、スナップボタンをきちんと留めてシャツセットアップのように着るもよし、非常にユーティリティーな着こなしが楽しめます。前開きで着る場合はシルエットにボリュームのあるベージュパーカを重ねると今っぽいムードに」(池田)

CARDIGAN & CUT AND SEWN ¥6,930(tax in)BUY
レトロカジュアルを
今っぽくまとえるセットニットSTYLING POINT「コットンニットとカットソーがセットになった定番シリーズ、これは非常に便利なアイテムですね。特にこのカーディガンタイプはリラックスした雰囲気の中にもクラシックな趣を感じさせるので、カジュアルだけれど大人っぽく見えやすい。この鮮やかなカラーリングや編み目の太さもレトロなニュアンスを表現しやすいかと」(池田)
オーセンティックなアイテムほど
色で遊びをSTYLING POINT「別注でショート丈にリデザインされた〈シエラデザイン〉のハンティングジャケットは、ピンクの色合いも含めてアメリカのヘリテージなムードをグッと軽やかにまとうことができます。オフホワイトのパンツとのコーディネートで全体を春らしいトーンにまとめつつ、爽やかに見えすぎないようメキシカン柄のパーカで遊びを」(池田)
ワーカーズスタイルを
あえてシックな雰囲気でSTYLING POINT「〈PALMER〉の別注ジャケットは程よいボリュームシルエットや生地のラフな風合いがポイント。あえてワークアイテムを象徴するオーバーオールに合わせることで、タフさとエレガントさを兼ね備えたコーディネートに。無骨になりがちなワークスタイルだけに、このくらいパリっとした雰囲気で着ると締まって見えますね」(池田)
トレンド感のある
メキシカン柄を主役にSTYLING POINT「シャツ地のメキシカン柄フーディはそれ自体がキャッチーなアイテム。シンプルなワッフルカットソーに重ねて主役に据えつつも、柄だけが浮かないようにきれいなインディゴブルーのパンツを合わせて上下に対等に目がいくようにしました。春夏のリラックスカジュアルは色や柄のバランスでモダンさを損なわないように」(池田)

大人の‘90Sスタイルに最適な
フェイクレザーシャツSTYLING POINT「どこか’90年代テイストを感じさせるフェイクレザーシャツが今また新鮮ですね。ただストレートに“それっぽく”なりすぎず、こういったアイテムを今の気分で着こなすためには少々アレンジが必要。こちらもブルーのパンツや、チェックシャツとのレイヤードによって大人然とした上品さを出しました」(池田)

淡いデニムシャツこそ
ワントーンでまとめてSTYLING POINT「〈ラングラー〉の別注デニムシャツは裾の加工が実に独特。レリュームらしいユニークなアイテムですが、ともすればラフに見えすぎるところがあるので、パジャマライクなゆるいチェックパンツを合わせながらも全身をワントーンで仕上げてクリーンさを強調しました。大人のためのモダン・グランジスタイルと言えますね」(池田)

STYLING byNAOKI IKEDA
池田尚輝さん
1977年生まれ。2000年にスタイリストとしてのキャリアをスタートし、その後1年間のNY留学を経て数々のファッション誌やブランドのシーズンビジュアルなどを手がける。アメリカ、ヨーロッパの文化的背景に根ざしたクラシックなアイテムやスタイルを、ひねりの効いたアレンジでモダンに仕上げるスタイリングを得意としている。
Photo_Shunya Arai(YARD)
Hair:AMANO
Model:Victor
Edit&Text_Kai Tokuhara
