
21SSのエディフィスでは改めて“MARINE”をシーズンテーマとしてアイテムを展開致します。
エディフィスがこれまで展開し、追求してきたフレンチマリンからアップデートさせ“MARINE”をベースに“WORK”、“MILITARY”、“MODE”から構成されます。
今回はその21SSに展開されるアイテムのルーツを振り返り、時代感を捉えたものづくりの背景に迫ります。

21SSのエディフィスでは改めて“MARINE”をシーズンテーマとしてアイテムを展開致します。
エディフィスがこれまで展開し、追求してきたフレンチマリンからアップデートさせ“MARINE”をベースに“WORK”、“MILITARY”、“MODE”から構成されます。
今回はその21SSに展開されるアイテムのルーツを振り返り、時代感を捉えたものづくりの背景に迫ります。
「MARINE」をテーマに掲げた、
シックなフレンチブルーの青をまとったシックなシャツコレクション。

今季のエディフィスの重要なキーワードが「MARINE」。
初となるblurhmsへの別注で贈るシャツの数々はそんなテーマを象徴するコレクションです。
米国海軍の官給品から着想を得て、生地にはゆっくり時間をかけて織られる高品質なセルビッジシャンブレーを選択。王道のフレンチマリンらしいワークテイストとミリタリーの要素を折衷したシャツができました。
このシャツコレクションのこだわりを挙げればキリがありませんが特に注目して欲しいのがその青の色合い。フランスの伝統色には、特別なエピソードやヒストリーを持ったものがたくさんあります。『ムーラン・ルージュ』の赤にエルメス・オレンジ、アブサンのグリーン。実に多彩です。
その中でもブルーは、特にシックで洗練されたものが揃います。マティスの青、ピカソの青、ナポレオンの青……、どれも違いますがそのすべてが品格と粋を感じさせてくれるもの。
このシャツの色も一般的にはサックスブルーと括られてしまいそうですがエディフィスでがイメージしたのはずばり、“ゴロワーズの青”。
1世紀以上の歴史があり、ピカソにサルトル、カミュなど、偉人たちが好んで飲んできたタバコのパッケージです。
そんな銘柄を想起させるこのシャツの青で、自由で誇り高いフランス人のエスプリにきフラ触れてンス人を表現するシャツとして着飾ってみてください欲しい。
引用:EDIFICE LETTER TEXT BY:RUI KONNO

たっぷりとした身幅でドレープ感のある一着。
袖口は筒袖になっており、カットソー感覚でロールアップして
軽さを演出してみては。
往時のパリに魅せられて。
ムッシュ・フジタをオマージュしたシャツ
「私は、世界に日本人として生きたいと思う、それはまた、世界人として日本に生きることにもなるだろうと思う」
在りし日にそう言ったのは、エコール・ド・パリ唯一の日本人アーティストだった藤田嗣治。少年時代に油絵の本場、フランスに憧れを抱き、その生涯の3分の1以上の時間を彼の地で過ごした人物です。
ここ日本でフレンチシックを提案するエディフィスにとって、100年前に海を渡り、日本と西洋との融合を作風で示してきた彼の姿勢は僭越ながら大きな共感を覚えるものでした
そんな偉大なアーティストに敬意を表し、ひとりの人物をイメージして形にしていくという、いつもとは少し違うやり方でつくったのがこのシャツです。
デザインは、装飾の一切入らないシンプルなバンドカラー。藤田嗣治がその自画像で着ていたような、エレガントな1枚です。
モデル名は「レオナルシャツ」。 かつてフレンチスタイルの洗礼を受けた、エディフィスのささやかな所信表明です。
引用:EDIFICE LETTER TEXT BY:RUI KONNO

モヘア混ウールのポプリンを使用。
モヘアの特徴である光沢や、粘りのあるハリ感がりながら、
裾がふわっと広がるリラックス感のあるシルエットに。
パリジャンにも通ずる気品とモダンさが
息づく「E.TAUZ/イートウツ」への別注作

エディフィスの創業時から変わらないバックボーンとなっているのが「フレンチシック」。私たちはかつてそこに魅せられ、今なお追求しています。
しかし「この服こそはフレンチだ!」というものは意外と少なくて、デニムもベレーもボーダーTも、そう見えるかどうかは着こなし次第。フレンチシックとは往々にして取り入れ方の機微でつくられるものなのです。
今回の別注では、シャツは旧時代の架線工夫のユニフォームから着想を得たワークテイストの強いデザインを、パンツはそれと相性の良いクラシックなものをセレクト。老舗のテーラリング技術が活きたこのふたつのアイテムをエディフィスは優しい白のコットン素材でオーダーしました。色の名は“エクリュ”。フランスのエスプリを象徴するカラーです。
「モードに昇華されたトラッド感がこのブランドの大きな魅力で、イギリスのブランドだけどどこかフレンチ的なスノッブさを感じます。」とバイヤーが話すように出自は骨太ですが、実際は男クサさよりも洗練という言葉がよく似合う、端正な仕上がり。
UKブランドでも、そこに見出したのはパリジャンにも通じる洒落っ気とちょっとした遊び心。
少し意外なフランスらしさ、ぜひ実感してみてください。
引用:EDIFICE LETTER TEXT BY:RUI KONNO

強撚のツイル目の上質なコットンを使用。
ハリがありシワになりにくいこれからの時期に頼もしいアイテム。
フレンチシックに伝統と革新を
メイドインジャパンのバスクシャツ。
エディフィスが大切にするフレンチシックには「伝統と革新」という相反する精神が根底にあります。
マリンボーダーはコンサバティブなイメージを持たれがちですが、かつてファッションやアートのシーンに革新をもたらした、ココ・シャネルやパブロ・ピカソ、ジャン・ポール・ゴルチエなど偉大な表現者たちが愛したスタイルとしても知られています。
そんな先人たちに倣い、フレンチテイストを謳うエディフィスも伝統と革新を象徴する柄として、マリンボーダーの魅力を模索し続けています。
この春夏、改めてフレンチシックを提案するために外せないアイテムがこちらのバスクシャツ。
織りでボーダーをあしらった上質なコットンボディからネック、ネックからサイドシームまでをニッティングによって切り替えモード感も漂うバスクカットソーに仕上げました。
どんな複雑なニット製品でも具現化し得ると評される新潟県の実力派ニッター、ウメダニットの技術によって実現した1着。
ニットの名産地、五泉市にて70年以上の歴史を持つこの老舗もまた、常に伝統と革新を体現してきた唯一無二のファクトリーです。
根底にあるフレンチシックのスタイルにメイドインジャパンMADE IN JAPANの誇りを込めた、エディフィスの自信作です。
引用:EDIFICE LETTER TEXT BY:RUI KONNO

直接肌に触れるディティールにはニット素材を。
生地には少し光沢感のあるコットンを使用し、幅広いスタイリングに適した一枚です。
‘80sパリのモード感を今に宿すワイドボーダー。
ワイドボーダーと言えば誰もが連想する、某名門フレンチブランドのカットソー。
かのウィリアム・クライン監督の名画、『ポリーマグーお前は誰だ』のために製作されたというもので、それを超えるモノは生み出せないという程に完成された逸品で、まさに永遠の定番という形容がふさわしいアイテムです。
「すでにイメージが定着したそんな柄をどう料理したら新鮮な気持ちで付き合えるだろうか?」
そう考えたエディフィスが、あれこれ試行錯誤してたどり着いた答えがこの1着です。
エレガントさを求めて、あえてカットソーではなく“ニットソー”にし、トレンドでもあるモックネックでデザインをしました。ニットソーとは編み地を縫製によって成形するもので、ここでは光沢のあるコットンアクリルのなめらかな糸を使い、きれいな目面に編み立てています。
上品な質感と汎用性の高さというニットと天竺の良いとこ取りなアイテムでネックは首を締め付けない、少しゆるめの設計です。
極太ボーダーのピッチは、7cm×7cm。6cm×6cmだったというかの逸品に敬意を払いつつ、それを超え得る存在になって欲しいという願いをそこに込めました。
引用:EDIFICE LETTER TEXT BY:RUI KONNO

リブの部分はテンションがかかり過ぎない絶妙なサイジングにしており、
ジャケットのインナーや一枚としても様になる仕上がりに。
その服を、ただそのままで着ないこと
これがフレンチシックの心得です。
カジュアルなものはエレガントに、エレガントなものはカジュアルに。
服の個性を見極めつつ、時に意図してそこに背くのもフレンチスタイルの根底にあるアティチュードのひとつです。
このセットアップは、「本来タフなワークウェアのカバーオールを如何にエレガントにできるか?」というテーマの下、製作したもの。
モデル名は「ジョリ セットアップ」。
フランス語で美を表す言葉で、その響きの通り可愛げのあるプロダクトに仕上がったと自負しています。
かつてパリジャンの工夫たちは仕事が終わると服はそのままに、履いていたブーツを丁寧に磨きなおし、スカーフを首元に巻いてそそくさとカフェに出掛けて行ったそうです。
彼らにとって動きやすく頑丈なワークウェアは、ときにエレガントなタキシードでもあったのでしょう。
そんな古き良きパリを想像を想像するのもまた一興。
すでに定義された美学が必ずしも最良ではありません、この自由な遊び心こそが、粋ってやつじゃないでしょうか。
適度にゆとりがあり盛夏までの長いスパンで着用できるセットアップです。

着心地の良い2WAYストレッチかつバージンウールsuper100sとビスコースをブレンドした素材に。
適度にゆとりがあり盛夏までの長いスパンで着用できるセットアップです。
エディフィスが魅せられたカバーオールは
フレンチのムードも漂う米国の’40s スタイル。
フレンチワーカーのカバーオールと言えば、ガチガチに生地の詰まったモールスキンに角を落としたスリーパッチのポケット、曲線的な襟など、如何にもクラシックなものがお決まり。
エディフィスが目指したのは、そんなレトロなカバーオールの魅力は継承しつつ、モダンにアップデートした1着です。
袖付けから襟型、ステッチ、マテリアに至るまで微調整を繰り返し、ミニマルでありながら往時の面影も残す絶妙なバランスに。
完成形こそフレンチワークの潮流を感じるものですが、実はこのカバーオールの原型として選んだのは’40sのアメリカンヴィンテージ。少しひねくれたそんなデザインヒストリーは、エディフィスなりの遊び心です。
決められたルールにただ従うよりも、自由なアイデアを大切にすることが、きっと大事だと私たちは思うのです。

綿の二重織りの生地にニドム加工した生地。
二重織りのしっかりとしたハリコシがありながら柔らかく、着用したときに軽さがあります。