1. HOME
  2. 特集
  3. 東原妙子さん×加藤かすみさん「これが買い!春の新作シューズ対談」 | Le Talon 2021 SPRING & SUMMER
冷たい風の中にも
やわらかな陽射しを感じるこの時季、
例年以上に気分が上がる
2021SS コレクションがお目見え。
この春は何を買い足せばいい?
今年らしいスタイリングは?
数多くの女性ファッション誌で活躍する
エディターの東原妙子さんと
スタイリストの加藤かすみさんが
春の新作シューズの魅力を
たっぷりと語ってくれました。
 
  • トレンドカラーはシューズで真っ先に取り入れる


    加藤 2021年春も、カラフルなアイテムがたくさん登場しているけれど、シューズで新しさを狙うなら、断然イエロー。なかでも、春の着こなしにすっとなじむ絶妙な淡さのパウダーイエローに注目しています。足元に色を差すというよりは、シューズも含めて全体をペールトーンでまとめるのが今年っぽいかな。

    東原 かすみさんみたいに全身黄色で着こなすのが難しければ、ベージュや白のワントーンコーディネートに合わせるのも可愛いよね。淡いグレーに合わせても、さりげなくポイントになってくれそう。

    加藤 確かに、ワントーンで足元だけ黄色にすれば難しくはないよね。いわゆる黄色だと、子どもっぽい印象になってしまうことがあるけれど、今季のシューズはパウダリーな色味だけでなく、トゥやヒール、フォルムにもシャープさがあるのが素敵。

    東原 定番のバレエシューズも、ステッチがポイントになったスクエアトゥで、フェミニンだけれど甘くないよね。ブルーカラーは、冬から継続のトレンド?

    加藤 そうだね。でも、冬のブルーより鮮やかになっていると思う。ブルーはデニム感覚で使えるから、意外と合わせやすい色。カラーシューズ初心者にもおすすめ。

    東原 定番のローファーもブルーにアップデートするだけで一気にあか抜けるし、春気分が上がりそう。このローファーは、かかとを踏んでバブーシュとしても履けるのも好み。
  • カジュアルなときこそ、足元の女っぽさが頼りに


    加藤 この春、何が目新しい?と聞かれたら、シューズでは間違いなくレース。甘めのお洋服が好きな人なら、この春のファーストシューズにおすすめな一足です。トレンドの甘いブラウスと合わせてももちろん可愛いし、逆に、マニッシュなスタイルで足元だけ甘くしても合うと思う。

    東原 そうなの! これまでレース素材のシューズって、パーティとか特別な日の一足というイメージがあったけれど、今季の新作はフラットだからドレッシーになりすぎず、デイリーにも使えるのがいいよね。さらっとした素材のワンピースやデニムに合わせて、カジュアルに楽しみたい。

    加藤 カジュアルに履けるレースって感じだよね。冬にニットとデニム、バレエシューズを合わせていた人が、このレースのシューズに履き替えたら春気分が足元から出せるし、いつものコーディネートもブラッシュアップしてくれそう。

    東原 いやホントそうで、印象がぐっと新しくなると思う。透けシューズといえば、チュールも昨年から引き続きのトレンド。甘い代表のアイテムだけれど、フォルムがシャープで甲が浅いからフェミニンになりすぎず、大人の女性にぴったり。

    加藤 定番人気のチュール使いのシューズも、ギャザーを入れて新型にアップデートされているのが可愛いよね。抜け感がありながらも表情があるのは好ポイント。ベージュや黒といったベーシックカラーが使いやすいし、サテン使いなのもフェミニンで春っぽい。
  • ゼブラ柄と抜け感のあるサンダルにも注目を!


    加藤 レオパードが流行だったアニマル柄も、今シーズンならゼブラが正解。お洋服も出ているけれど、ゼブラ柄を服で取り入れるのは難しいから、シューズやバッグぐらいのボリューム感で合わせるのがいいと思う。

    東原 冬ぐらいから、ジワジワきてるよね。リネンプリントのものは夏服に合いそうだし、柄の印象が強すぎないから、ベージュトーンの服を着ていた人は使いやすいかも。

    加藤 うん、そうだね。サンダルは、”抜け感”がひとつのトレンドキーワードになっていて、どれだけ肌が見えるか、みたいなところがポイントかな。個人的に注目しているのは、グルカサンダル! 

    東原 若いとき、こういうサンダル履いてた! どこか懐かしい感じが、逆に今っぽくて新鮮。

    加藤 つま先がシュッとして、ヒールもあって、ちゃんと進化しているから、これは大人の女性でも履きやすいと思う。トラッド好きな人はイメージのまま履けるし、ワンピースに合わせてもトレンド性が高い着こなしになるよね。

    東原 私が履いているサンダルも、親指だけ隠れているデザインが新鮮だったよ。ヌーディーだけれどモダンさもあって、バランスがちょうどいい。

    加藤 全体的に例年より、色も素材も抜け感が多い印象かな。バリエーションがとにかく豊富だから、足元までトーンを揃えて今年らしい着こなしを楽しんで欲しいなと思いますね。

  • エディター
    東原 妙子 / TAEKO HIGASHIHARA

    大学卒業後、銀行OLを経て編集者に転身。現在は、『Marisol』『BAILA』『25ans』などの女性ファッション誌を中心に、広告やカタログの製作も手掛ける。アパレルブランドのディレクションやコラボ商品の開発など、エディターの枠を超えて活躍中。Instagram:@taekohigashihara
  • スタイリスト
    加藤 かすみ / KASUMI KATO

    『otonaMUSE』『BAILA』『VERY』をはじめ、数々の女性ファッション誌やカタログ、広告など多方面で活躍する人気スタイリスト。トレンドを絶妙なバランスで取り入れ、大人の女性を魅力的に見せてくれるセンスとスタイリング力に定評あり。Instagram:@katokasu
  • エディター
    東原 妙子 / TAEKO HIGASHIHARA

    大学卒業後、銀行OLを経て編集者に転身。現在は、『Marisol』『BAILA』『25ans』などの女性ファッション誌を中心に、広告やカタログの製作も手掛ける。アパレルブランドのディレクションやコラボ商品の開発など、エディターの枠を超えて活躍中。Instagram:@taekohigashihara
  • スタイリスト
    加藤 かすみ / KASUMI KATO

    『otonaMUSE』『BAILA』『VERY』をはじめ、数々の女性ファッション誌やカタログ、広告など多方面で活躍する人気スタイリスト。トレンドを絶妙なバランスで取り入れ、大人の女性を魅力的に見せてくれるセンスとスタイリング力に定評あり。Instagram:@katokasu
  • photography:Kaori Imakiire
    styling:Kasumi Kato/Taeko Higashihara
    hair & make-up:Maiko Inomata(TRON)
    text:Ayako Takahashi