
あらためてモノやコトの価値を再認識した2020年。
その価値を歴史あるブランドに敬意を払いつつ、エディフィスのフィルターを通して表現した別注アイテムが、2021年に登場します。
今回は、その仕掛け人であるエディフィスのバイヤー大瀧氏に、別注アイテムの根幹の部分について商品背景とともに紐解いてもらいました。

あらためてモノやコトの価値を再認識した2020年。
その価値を歴史あるブランドに敬意を払いつつ、エディフィスのフィルターを通して表現した別注アイテムが、2021年に登場します。
今回は、その仕掛け人であるエディフィスのバイヤー大瀧氏に、別注アイテムの根幹の部分について商品背景とともに紐解いてもらいました。
Barbour Exclusive
「飽くなき探究心で生まれる新たなプロダクト」
―まずはじめに、今回の別注の経緯を教えて下さい。
大瀧:今回はオールドビデイルというモデルに別注をしました。オールドビデイルは、約10年ほど前にエディフィスの発案で復刻別注したところから世界の定番モデル“グローバルインラインモデル”として展開するようになり、エディフィスとしても、思い入れのあるモデルです。それ以降、バブアーとは縁の深いお付き合いをさせていただいてます。
今回は、軽く春らしい羽織りとして何か面白いモノが作れないかと思った時に、個人的にも気に入って着ている昔のブリティッシュブランドに見られるようなギャバジンのコートに、いわゆる“玉虫色”と言われるカラーを取り入れたら今まで見たことがない上品なバブアーが作れるんじゃないかと思い、別注をしたのがきっかけです。

―その他に具体的な別注のポイントはありますか?
大瀧:生地に関してもバブアー本来の用途の一つであるレインウェアの側面も持たせたかったので、コットンをベースに、撥水性・防汚性の加工を施した特別な生地をご用意しました。
また、襟のコーデュロイの部分も通常より細畝に変更し、ボディに馴染むカラーリングにしました。光の当たり具合で生地の光沢感の表情が変わる玉虫色とも相まって、エディフィスが得意とする都会的で品のあるバブアーが出来たと思います。


―今回の別注のおすすめの着こなし方はありますか?
大瀧:ぼく自身、バブアーを着る時には襟を立て、首元のチンストラップで止めて、全体的にAラインのシルエットになるように着ています。こうすることでスタンドブルゾンのような着方ができて、また違ったバブアーの雰囲気を楽しめると思います。
MACKINTOSH Exclusive
「信頼を得ているブランドだからこそ妥協しない最高の一着を」

―次にマッキントッシュについて教えて下さい。2020秋冬にエディフィスで展開していた“マッキントッシュミュージアム”と題したPOP UPは、圧巻のバリエーションで驚きでしたが、2021春夏も別注の展開があるんですか?
大瀧:そうですね。2020秋冬はエディフィス史上最大となるマッキントッシュのバリエーションをお客様にお届けできたかなと思います。マッキントッシュとも25年以上の長いお付き合いをさせていただいているからこそできたPOP UPだったと思います。
その2020秋冬に続き今回は、春先に軽い仕立てで気軽に羽織れる最高の一枚を作れないかなと思い別注を作りました。

―別注のポイントを教えて下さい。
大瀧:別注のポイントとしてはまず生地ですね。定番のコートだとコットンギャバジンの生地だったりするのですが、今回はパンツでよく使われる”チノ生地”をセレクトしました。


―チノ生地って結構意外ですね。
大瀧:はい、ビジネスシーンやカジュアルなスタイリングの時に、良い意味でかしこまり過ぎない雰囲気で着てもらいたいというのが理由の一つですね。
また、今回別注を依頼したのがマッキントッシュのラインの中でもワークテイストのコンセプトで展開している“デニムライン”になります。ただ、カジュアルで野暮ったいコートにはしたくなかったので、仕立てや上質な生地はもちろん、第一釦もシルバーのドットボタンでクラス感や上品さが出る一着に仕上げました。
モデル名もエディフィスだけの特別な“バルナムーン”という別注ネームが付いていますので、是非皆さんに袖を通してもらいたいですね。
DESCENTE Exclusive
「ライフスタイルに溶け込む本当に着たいモノ」

―ここ数年エディフィスでも別注の取り組みが増えているかと思いますが、改めて別注を始めた経緯を教えて下さい。
大瀧:約6年前、デサントオルテラインの水沢ダウンを仕入れたことから別注の話がスタートしました。当初は、トラディショナルなスタイリングに、日本で技術開発されたテクニカルなデザインのアウターを合わせたら、エディフィスが提案する今っぽい着こなしができるのではないかと思ったのがきっかけでした。

―2021春夏の別注アイテムのポイントを教えて下さい。
大瀧:生地は、登山やキャンプなどでも使われる3層構造の3レイヤーの生地を採用しております。また、随所に日本のモノづくりならではの気の利いた機能的デザインもポイントです。
―例えばどの辺りがポイントですか?
大瀧:アウトドアのブランドらしい緻密な生地がゆえ、自転車や通勤時にどうしても蒸れてくるんですが、脇下にZIPのベンチレーションがあるので都会的なシーンでも使いやすいデザインかなと思います。また、今回カラーも少しフェードのかかった色味にしているので、エディフィスらしい上品なアイテムとのスタイリングにも最適です。


―どうしてもアウトドアブランドでスタイリングを組むとスポーティなスタイルになりがちですが、エディフィスに取り入れるならどういったスタイリングに合わせるのがおすすめですか?
大瀧:冒頭にもお伝えしたとおり、エディフィスが得意とするトラディショナルな着こなしに合うブランドということもあり、セットアップやシャツなどのデイリーなスタイリングに取り入れて欲しいなと思います。そのため、インナーにジャケットなど入れてもらっても窮屈にならないように胴回りやアームホールを少し広げてストレッチ素材を使用しています。最近のオーバーサイズのアイテムとも相性が良いので是非着ていただきたいですね。
今回の別注アイテムの制作ストーリーや裏話は、
EDIFICE公式InstagramのIGTVにて年末配信!!