- 新しい生活様式で過ごす中、417 EDIFICEから仕事、休日、おうち時間まで、あらゆるシーンに対応できる、3社のコラボレートから生まれた新パッケージ。
417 EDIFICEデザイナー関と、SOLOTEX®の仕掛け人の中野氏とのスペシャル対談でお届けいたします。
Q:まずお二人にお伺いしたいのですが、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで様々なブランドから支持を得ているSOLOTEX®ですが、お二人から見てどのようなイメージを持たれていますか?
関:機能素材って他にもいろいろあると思うんですが、SOLOTEX®は特に”ファッション”に特化した素材だなというイメージを持っています。
それは恐らくプロモーション戦略でもあると思うんですが、ファッションインフルエンサーの方や、有名ファッションブランドなどとコラボしている事をよくお見かけしますね。”お洒落で上品な素材”というイメージは僕だけではなく、皆さんも持たれているのではないでしょうか。中野:実はSOLOTEX®という素材ブランドが世に出たのは2002年のことなんです。
当時はそこまでメジャーではありませんでしたが、ブランディングを強化する方針に変わったのをきっかけに、先ほど関さんがおっしゃったように、様々なブランド様とお取り組みをさせて頂き、今日に至ります。
主に7つの特徴を持った素材なのですが、その中でも最近では特に【ストレッチ性】と【形態回復性】の二つを”強み”として分かりやすくプロモーションをさせて頂いていますね。

Q:そうだったんですね。意外にも10年以上もの歴史ある素材というのは驚きでした。
続いても中野さんに質問なのですが、中野さんが思う417 EDIFICEのイメージを教えていただけますでしょうか?中野:まず関さんとお会いしたのが弊社の生地展示会でした。確か5年前くらいになりますね。
それまでBaycrew’sさんのメンズブランドって、EDIFICEさんが一番艶っぽい大人な男性に向けたブランドというイメージで、JOURNAL SATNDARDさんは上質なカジュアルウェアのイメージでした。関さんに出会って感じた417 EDIFICEさんのイメージは、単純にEDIFICEさんのディフュージョンラインとしてではない、新しいチャネルを開拓するという挑戦の意志を持ったブランドなんだろうなというイメージを持ったことを今でも覚えていますね。関:ありがとうございます(笑)

Q:では次に、今回417EDIFICEと共にSOLOTEX®素材を使用したアイテムを制作するに至った経緯について教えてください。
中野:実はBeginさんから417 EDIFICEが今年10周年を迎えるというのを聞いて、、。
そこから連絡を取らせていただいたのが始まりでした。
その後弊社にお越しいただき、SOLOTEX®の膨大な生地サンプルをご覧いただく中で提案させて頂いたのは、「417 EDIFICEらしい素材である事」、そして「10周年に相応しい素材や色である事」。さらには昨今の新型ウイルスの影響でお客様の新しい生活様式に変わっていく中で「今の時代に喜んでいただける物」にする事、この3つを念頭に入れてお話しさせて頂いたのを覚えていますね。
それから417 EDIFICEさんらしい素材が決まった後、型に落とし込む時に、10周年らしいスペシャルなパッケージにするには、全て同じ素材で様々なアイテムを作ったら面白いんじゃないか。となりました。


中野:その考えを元に417EDIFICEさんで支持を得ているアイテム5つに落とし込んでいただいたのですが、今の世相を踏まえてシャツではなく、クルーネックのモデルを一つ加えたのがポイントですね。
この5つのモデルを決める417 EDIFICEの皆さんとの打ち合わせは、とても有意義で楽しかったことを覚えています。(笑)
結局、私も皆さんも洋服が好きですからね。

Q:そうでしたね(笑)。あの時の商談は中野さんのおかげでスムーズに話がまとまったことを覚えています。
それでは次に関さん、今回のアイテム群のこだわりのポイントを教えてください。関:はい、では今回のモデルの中でもスウェットとジョガーパンツについて説明させてください。
まずスウェットの特徴ですが、本来裾はリブ仕様になっているのが一般的なところ、ドローコードをつけて、絞って着ていただくとタックインしているような見え方になるように工夫をしてみました。これによってボトムスやアウターに合わせて二通りの着こなしが楽しめるようになっていると思います。
先ほど中野さんからもあった通り、新型ウイルスの影響で新しいセットアップのニーズもあるのではないかと、Beginさんともそう言った話になりました。シャツではなくスウェットやパーカーを共生地で上下を揃えることで、カジュアルになりすぎず、ビジネスシーンでも使用できるアイテムになるんじゃないかと。
本当に今までにないアイテムになっていると思います。

関:次にジョガーパンツですが、こちらは逆に裾をリブにすることで、革靴よりもスニーカーを合わせたくなると思います。
本当にビジネスのシーンって多様化して来ていて、カフェでパソコンを打つ、ノマドワーカースタイルの方でも使っていただきやすくするために、パンツもスラックスタイプだけではなく、ジョガーを加えて2モデルになるように制作させていただきました。

Q:なるほど。。。確かにスウェット、パーカーまで上下共生地で作られているシリーズは今までになかったですよね。これからのビジネスのスタンダードになりそうです。出来上がりを見て中野さん側の評判はいかがでしたか?
中野:もちろん、評判はすごく良かったですね。さらに今回の素材はSOLOTEX®の中でも新作になるので、素材を制作している弊社側のチームとしても製品になった状態を見て、「良くできているなぁ」という声が上がっていました。
これから市場に出てくる素材にはなりますが、綾目の立った表面の杢感と、温もりを感じる二重織り組織になっていたり、本当に素材にこだわって作ったので、このような10周年の機会にお披露目にできることは更に感慨深いですね。

Q:お店の販売スタッフもお客様に語る事が多くて、接客が楽しくなりそうです。
個人的には、個々のモデルの完成度が高いのでそれぞれ単品での着こなしも楽しめるのかなと思います。
最後に、お二人が考えるオススメの着こなしなどありましたらお聞かせください。関:スウェットのモデルは個人的に使いやすいと思っています。
このスウェットは通常のものと違って布帛生地でできているのでアウター感覚で来ていただけます。
暖冬が続く中で分厚いアウターを着なくても、さらっと上品な一枚着として、シンプルに着こなしていただくことをオススメしたいですね。


中野:もちろん単品でも使えるクオリティに仕上がっているのですが、まず初めは上下セットで着て頂くことをオススメしたいですね。 今回の企画意図は、”様々なシーンに対応できる”という側面も担っていると思っていて、リモートワークも増え、部屋着のままちょっとした場所にまで出かけられる”ワンマイルウェア”、”ツーマイルウェア”という概念が一般的になっています。
さらにはSDGs、サスティナブルといった、持続可能で長く着られる洋服を世界的に求められている中で、エコの観点から見ても、最小限の装いで、素材にこだわったシンプルな着こなしは現代的でスマートなのかなと。
主婦の方から見ても、旦那さんの装いがスマートかつ洗えて、長持ちする素材となれば、家計にも優しくてきっと喜ばれますよね。


本当に”今の時代にあった新しいセットアップ”といった5モデルですね。
このシリーズが男性のライフスタイルの新機軸なりそうです。
本日は貴重なお話をありがとうございました。
今後のコラボレーションアイテムも期待しています!

中野 茂帝人フロンティア株式会社
アパレルを経てメーカーと商社の顔を持つ帝人フロンテイアで、SOLOTEXをこよなく愛する一人。ドメスティックブランドへの営業から、PR迄担当する。
関 貴之417 EDIFICE 企画
417 EDIFICEのオリジナル製品を手がける企画職として様々な名品を世に送り出して来た実績を持つ。その豊富な知識と探究心はBaycrew’sの中でも稀有な存在として一目置かれている。

- 紹介商品は9月16日発売 Begin11月号にて掲載されております。
是非雑誌Beginもご覧ください。