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  3. エディター三尋木奈保がセレクト /「冬ニット」この5枚を選ぶ理由
  • 冬の毎日を支える最愛アイテム、「ニット」。
    今年の準備は進んでいますか?
    プラージュの最新コレクションの中から、
    エディター三尋木奈保さんがおすすめをピックアップ。
    私的スタイリングとともに推しの理由を語ります。

    KNIT 01

    [ FUR BACK OPEN PULLOVER ]

    「ふんわり柔らかなタッチのファーニット。素材がリュクスかつ女っぽいので、カラーはあえてブラックを選んでみました。〝甘くて辛い〟絶妙なニュアンスがあるから、一枚でも着映え力は十分! そしてこちら、短めの着丈なのも今っぽいポイント。ファーニットもピリッとキレのいいバランスで着こなせます。プレーンなプルオーバーとカーディガン、前後どちらでも着られる2WAYです」

    「ふだん、上下ともに黒で合わせることはめったにないのですが、このファーニットなら別。なめらかでリッチなツヤがあるので、ソリッドな表情の黒スカートを合わせることで風合いのコントラストが際立ち、重く見えずにメリハリのきいたブラックスタイルに。チャコールグレーのコートをはおって、さらなる奥行きを」

    KNIT 02

    [ HAND KNIT JUMBOTAM PULLOVER ]

    「プラージュで毎年人気のざっくりニット。ローゲージで編み目からほんのり肌が透けるこのタイプ、女性らしいかわいげがあって、無条件にキュンとしますよね。高品質なキッドモヘアを一枚ずつ手編みで仕立てているそうで、かわいいだけでなく、ハンドメイドならではのリッチ感があるのも魅力です。ぽわんとふくらむ袖のフォルムもなんともおしゃれ。実は最初見たとき、お値段の張るインポートかな? と思ったほど。この素敵さで、この価格は優秀!」

    「ほんのりピンクがかったベージュの色出しも、ヨーロッパのインポート風で素敵なんです。この色味を活かしたくて、ほかも淡いトーンでまとめてみました。センタープレス入りのパンツにパンプス、ウールのロングコート……端正なアイテムを合わせて、ローゲージニットを大人っぽくきれいめに仕上げて」

    KNIT 03

    [ WOOL POLO KNIT ]

    「今年トレンドのポロニット。トラッドベースのアイテムだから大人にもトライしやすいはず。とはいえ、トラッド色が強すぎるとオジサマ風に転びがちで、それは避けたい……と思っていたところ、出合ったのがこちら! ごく繊細なウール糸をほんのりシアーに編み立てているから、ポロニットなのにフェミニンなムードが漂います。これなら今年らしいアップデート感も、大人の洒落感も、どちらも満足。薄手だから暖房の効いた室内でも快適だし、ジャケットのインにしてもよし。応用力も高い一枚です」

    「ニットにほんのり透け感があるので、ボトムは地厚でマットな風合いのものが好相性。ギャザーたっぷりのコットンスカートでメリハリを効かせてみました。こっくりしたブラウンのニット、一枚あると色合わせのレパートリーが広がります。ポロニットにパールネックレスも今年らしいペアリング。シアーニットの今っぽさとポロ襟のトラッド感、クラシカルなパール……それぞれが引き立って、シンプルな着こなしにも奥深いニュアンスが生まれます」

    KNIT 04

    [ LE PETIT PULLE ELENA ]

    「シンプルなデザイン、上質なウール100%、薄すぎず厚すぎずのハイゲージ……冬のデイリースタイルで最も使える条件がそろったニット。ラグジュアリーメゾンのニットも手がけるイタリアの工場でつくられているそうで、なめらかな風合いと着心地のよさになるほど、と納得です。ぐっと深いV開きが大人っぽいポイントですが、私的には、ドロップした肩の切り替え位置も絶妙に洒落ているなぁ、とにんまり。シンプルだからこそ、フォルムのこだわりが際立つ一枚。実際に着てみるとよくわかります]

    「ニット×ボトムのワンツーコーデのときは、素材感のコントラストと立体的なシルエットを意識するとサマになります。ウール100%のオーセンティックなニットには、ボンディング風素材のスカートで今っぽくスポーティな表情をぶつけて。シンプルニットとサーキュラースカートの、すっきり見えつつ映えるシルエットバランスも好みです。そしてこのニット、長すぎない着丈が扱いやすく、さらに裾のリブでブラウジングしやすい点も高ポイント。裾アウトでもきちんときれいに見えるのがうれしい♡」

    KNIT 05

    [ CASH TOUCH FLARE V PULLOVER ]

    「上のニットと同じくウール100%のシンプルなVネックですが、こちらの素材はギュッと目の詰まったジャージー風のふくらみ感があり、ゆったりした身幅&ヒップを覆う着丈で、ほんのりリラクシーな雰囲気。ぱっと見には似たようなVネックでも、着てみると表情が全く異なる……着る人の立場に立った、細やかなバリエーションを毎年そろえてくれるところに、プラージュのニット愛をひしひしと感じます……! 毛羽を抑えたなめらかな風合いで、暖かいのにさらりとした着心地もいい」

    「同素材のプルオンパンツを合わせてみました。ウエストゴムのパンツも、上下おそろいのきちんと感、上質ウールのリッチ感で、決してカジュアルに転ばないのが魅力。このセットアップは年末年始の旅行にも活躍しそうですね」

    STAFF

    Photographer / Keiichi Suto
    Hair & Make-up / Harumi Kambe
    Writer & Model / Naho Mihirogi