定番と言われる洋服を見つめなおし、
より現代に沿う普遍的なものへとプロダクトするL’ECHOPPEのレーベル「LE」。
24AWから新型のパンツ2型がリリースします。CHINO PANTS
より「普遍的なチノ」を考えたときに思い当たった60年代のUS ARMYをチノパンをベースに制作しました。
米軍のチノは60年代以降の物は裏の作りもどんどんと簡素化せれていき、
生地も綿100%からポリエステルが混じるようになっていきます。
やはり履くなら綿100の生地が使用感の出方も良いですし、
そう思うと60年代のこの移行期のものが最後の良質な軍チノなのではないでしょうか。シルエットも太すぎず、細くはないほぼストレートな形。
特徴がないといえばそれまでかもしれませんが、
今履きたいのはまさにこういった主張し過ぎない日常的に手に取ってしまう物でした。生地は軍物がもつ粗野で頑丈な物ではなく、
打ち込みはしっかりして丈夫ですが、もう少しクリアな表情のものを選んでいます。
洗いをかけたナチュラルな風合いの中で上品さも残り、ワークウェア特有の「いなたさ」はない。
とてもニュートラルで現代的なチノパンとなっています。LE EVERYDAY SLACKS
スラックスはスタイリングに緊張感や引き算をする上で欠かせないパンツですが、
繊細なウールのスラックスはケアや堅牢度を含めて
日常的に繰り返し履くには気が引けてしまいがちではないでしょうか。スラックスはもっと履きたいけれど、もっと気軽に履けるものはないかと考えていたときに、
急遽出先で買った、なんてことのない、恐らく90年代くらいの古着のスラックスを思い出しました。それは一見チープなポリエステル生地でしたが、独特なハリのあるタッチ感は皴になりづらく、
ウールパンツに…見えなくもない。機能的でありながら、そしてなんといってもシンプルにシルエットも良かったのです。LEではそのアウトタックのディティールに、パイプドステムというクラシックなシルエットはそのまま採用し、
その独特な生地感を意識しながら、より日常的に履くことのできる素材を見つけ、新たに制作しました。クラシックなシルエットやディティールに対して、近代的なムードを醸し出す素材のコントラストの妙な面白さ。
そして何よりも皺に強く、家庭洗いもできるという気が引けないスラックスというものは、
ファッションを楽しむ私たちにとって、とても実用的な1本となるのではないでしょうか。