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  3. 今、ぼくらが着たい服。 | ぼくらが太鼓判をおす新作8アイテム
  • ファッションに精通&一家言をもつ、スタイリスト、ヴィンテージデニムアドバイザー、カフェ経営者、さらにはお笑い芸人という多様な4人に、今季の新作8アイテムをチェックしてもらいました。意見も好みも着こなしも、まさに4者4様。そんな彼らが、今着たい服とは?

    Photo_Kazuki Miyamae
    Text_Takashi Abe

    PROFILE

    横町健さん

    ANEA DESIGN INC. CEO

    Instagram:@aneaken

    カフェの経営から塊根植物の販売、さらには車のカスタムパーツを多岐に渡り活躍。ブラジリアン柔術は黒帯。

    藤原裕さん

    Ber Ber Jin ディレクター

    Instagram:@yuttan1977

    ヴィンテージショップ「ベルベルジン」のディレクターを務める他、様々なブランドのディレクションやアドバザーとして活躍。

    みなみかわさん

    芸人

    Instagram:@monamikawa_to_moushimasu

    数々のテレビ番組に出演する、人気お笑い芸人。アメカジをこよなく愛し、過去にはアパレル販売員の経験も。

    大山シュンさん

    スタイリスト、 YouTuber

    Instagram:@shunoyama

    ファッションに関する著書多数のスタイリスト。自身のYouTubeチャンネルの登録数は、間もなく32万人越え。

    ITEM.01

    Levi’s × JOURNAL STANDARD | TYPE 2 TRUCKER JACKET

    デニムのセットアップを
    楽しみたい方にオススメ(藤原)

    INTERVIEW

    藤原:これは<ジャーナルスタンダード>が<リーバイス>に別注したタイプ2ジャケットと501ですね。横町さんはデニムを着ることって多いですか?

    横町:正直なところ、襟が付いているウエアがどうも苦手で……。とにかく肩肘張らないウエアが好きなので、デニム自体敬遠していたんですが、このタイプ2ジャケットはかなりゆったりとした作りなので、ちょっと挑戦してみたくなりました。ただ撫で肩なので不安ですが…。

    藤原:ぼくも撫で肩なので安心してください(笑)。サイズの選び方で印象は変わりますし、このタイプ2はかなり大きめなので横町さんにも間違いなく似合うと思います。

    横町:ますます挑戦してみたくなりました(笑)。みなみかわさんは、普段からデニムをよく着ているというイメージがありますよね。ぼくも撫で肩なので安心してください(笑)。サイズの選び方で印象は変わりますし、このタイプ2はかなり大きめなので横町さんにも間違いなく似合うと思います。

    みなみかわ:はい、ぼくはデニムも、セットアップも大好きなのです。セットアップに関しては、7セット持ってます。デニムは、色落ちしているものが好きなんですが、テレビに出るときは汚らしくならないようこのリジッドのような濃いデニムを着ることが多いですね。大山さんはデニムって着られますか?

    大山:ぼくも最近はあまりデニムを身につけていないかもしれません。ただリジッドデニムってなんか新鮮でいいですよね。ディテールに関しては、プロ中のプロが今日いらっしゃるので、割愛させていただきます(笑)。

    藤原:ぼくのせいですね(笑)。ジャケットに関していうと、XSからXXXLまでというサイズ展開も魅力ですよね。大きめを好んで着る方もいますし、うちのお客さんにはこのXXXLがジャストっていう方もいるので、ありがたいですよね。

    大山:この大きな501も面白いですね。

    みなみかわ:これ、ウエスト40なんですね。

    藤原:ジャケットと同様に、ヴィンテージでも最近大きいウエストを探している人が多いんですよね。ぼくもたまに54インチをサスペンダーつけて穿いたりしてます。

    みなみかわ:そういう穿き方も面白いですね!よく見るとこれ、アーキュエイトのステッチの色が2色になってますね。

    藤原:俗にいうレインボーステッチってやつですね。他にもVステッチやビッグEなどヴィンテージならではのディテールが採用されていますね。もしヴィンテージでこのセットアップを着るとなると、軽く3桁はいってしまいますね。

    みなみかわ:そう考えると価格帯も含めて、このセットアップはかなり魅力的ですね。買わせていただこうかな(笑)。

    藤原:8セット目(笑)。

    ITEM.02

    EDIFICE | THOMAS MASON OVERSIZED SHIRT

    久々にシャツがほしくなりました(横町)

    INTERVIEW

    大山:これはトーマスメイソンの生地を使用した<エディフィス>のシャツですね。

    みなみかわ:トーマスメイソン?

    大山:はい、1700年代後半に英国で創業された老舗シャツメーカーです。このシリーズはぼくも好きなので何枚か持ってます。上質かつ上品な生トーマスメイソンの生地をオーバーサイズのカジュアルなデザインに落とし込んでいるのが特徴ですね。

    みなみかわ:勉強になります(笑)。カラーバリエーションが多いですね。誰か試着してみます?

    藤原:では襟が苦手という横町さんにお願いしましょうか(笑)。

    横町:了解です(笑)。グレーを着てみようかな。ボタンは全部閉めた方がいいですか?

    みなみかわ:そこはご自由に(笑)。

    藤原:シャツを着慣れていないのが、よくわかります(笑)。あ、でもめっちゃ似合ってますよ!

    横町:本当ですか?シルエットがゆったりしてるので、堅苦しさもないし、撫で肩も強調されないからいいですね。大山さん、これ着るとモテますかね?

    大山:モテるかはわかりませんが、とてもお似合いです(笑)。

    横町:じゃぁ、買います(笑)。

    藤原:お似合いです。みなみかわさんってアメカジのイメージが強いですが、シャツを着ることもあるんですか?

    みなみかわ:はい。これはぼくの中でのルールなんですが、『さんまのお笑い向上委員会』や『ゴッドタン』のような脳みそを目一杯使わないといけない時は、真っ白いシャツを着るって決めてるんです。白は作ってないんですかね?

    大山:今日は用意されてないですけど、白もあるそうです。

    みなみかわ:では、ぼくも買います(笑)。

    ITEM.03

    BARBOUR × 417 EDIFICE | SHORT BEDALE

    ワックスじゃないから
    気軽に羽織れますね(みなみかわ)

    INTERVIEW

    横町:次は<バブアー>ですね。襟付きのウエアは苦手なんですが、なぜか<バブアー>は好きなんです。実際に3着持ってて、その中のひとつは<ジャーナルスタンダード>の別注です。

    藤原:あ、ずるいです(笑)。襟嫌いの横町さんを好きにさせたのは、どんな点なんでしょう?

    横町:まずは色ですかね。代表的なオリーブだったり、ブラウン、あとはネイビーの色合いが好きです。あとはアウトドアウエアとして生まれたジャケットなので、デザインが程よくカジュアルなのも好きな理由でしょうか。あとぼくが選んでいるのは、ワックスコットンではないモデル。軽るくて、気軽に羽織れるのがいいんですよね。

    大山:この別注モデルもワックスコットンではないですね。あとモデル名はビデイルになっていますが、ショート丈になっている点も別注のポイントでしょうね。

    みなみかわ:大山さんが<バブアー>を着るとモテそうですね?

    大山:モテるかはわかりませんが(笑)、<バブアー>は好きなブランドなので何着か持っています。ショートのスペイほど短かすぎず、通常のビデイルよりもショートなので、インに大きめのシャツを合わせてレイヤードしても面白そうですよね。

    みなみかわ:大山さんだったら、何色を選びますか?

    大山:ぼくなら…ベージュですかね。

    横町:間違いなく似合うし、モテそうですね(笑)。

    藤原:大山さんはそういうキャラなんですか(笑)?

    大山:全く違います(笑)。みなみかわさんは<バブアー>のジャケットを持ってますか?

    みなみかわ:いえ、ぼくはまだ持ってなくて…。知り合いの作家がワックスコットンの<バブアー>を着てるんですが、なんか自分の中ではハードルの高いイメージがあったんですよね。

    大山:ワックスコットンの場合、メンテナンスが必要なのと、他の洋服にワックスが付いてしまうこともあったりするので、確かに気軽に羽織れるイメージはないですよね。

    みなみかわ:そうなんです。でも、この別注のビデイルはワックスコットンではないから、今年挑戦してみたいなって思います。ちょっと着てみていいですか?襟を立ててみても良さそうですね。

    藤原:え、いいじゃないですか。

    大山:めちゃくちゃ似合ってますよ。

    みなみかわ:本当ですか?じゃあ、買います(笑)!

    ITEM.04

    Wrangler for FOLL | 124MJ ADICT

    ヴィンテージにはない仕様が
    詰まってますね(大山)

    INTERVIEW

    藤原:お、<ラングラー>の124MJですね。このモデルを別注に選ぶあたり、デザイナーさんのこだわりをとても感じます。

    みなみかわ:<ラングラー>のビンテージ市場って今どんな感じなんですか?

    藤原:<リーバイス>や<リー>に比べて、絶対数が圧倒的に少ないので、探している人も多いです。あと<ラングラー>といえば、世界初のデザイナーズジーンズとしても有名ですよね。ウエスタンのイメージが強いですが、他社とは一線を画したデザインが魅力です。

    みなみかわ:124MJってフロントって4つポケットがあったと思うのですが。

    藤原:別注であえて右胸のポケットを外したのかもしれませんね。そういったアイデアもおもしろいです。あとはこのサイズ感もいいですよね。

    大山:ゆったりとしたシルエットに着丈の長さと、ヴィンテージにはない仕様が詰まってます。色々な価格帯やブランドのデニムジャケットを見ていますが、若い方からぼくより歳上の方にも取り入れやすいデザインだと思います。

    横町:3色ありますが、大山さんならどのカラーを選びますか?

    大山:ぼくはブラックですね。ちょっと着てみますね。……どうでしょう?

    横町:いやぁ、似合いますね。

    みなみかわ:ぼくが着ると若作りしてるって突っ込まれそうなので、羨ましい限りです(笑)。

    藤原:え、買わないんですか?

    みなみかわ:買います(笑)!

    ITEM.05

    MACKINTOSH × EDIFICE | HUMBIE

    素材、シルエット、そしてディテールと
    申し分なし(藤原)

    INTERVIEW

    藤原:<マッキントッシュ>っていうとゴム引きのコートっていうイメージがあります。

    大山:確かにゴム引きのコートが有名ですよね。でも最近はゴム引き以外のコートも色々リリースしていて、人気もあります。

    藤原:そうなんですね。これはどこが別注ポイントなんでしょうか?

    大山:商品名のハンビーは元々レディスで展開されているモデルですよね。それをメンズにしたようです。ハンビーならではの、ゆったりとしたシルエットとドロップショルダーはそのままに、ボディにはライトメルトンを、そして各所にメタルのボタンが使用しているようです。丈がミドルレングスなので、気軽に取り入れやすいのもいいですね。

    藤原:このリベットは元々ついているんですかね?

    大山:はい、レディスのモデルでもついてますね。

    藤原:実は、ぼく個人がやってる会社の名前が“テンリベット”なので、リベットに目がなくて(笑)。

    みなみかわ:じゃぁ、藤原さん、着てみましょうか(笑)。

    藤原:はい(笑)。ではネイビーを。いやぁ、上品すぎてぼくには似合うかなあ……。

    みなみかわ:いやいや、めっちゃ似合ってますよ!

    横町:全然違和感ないです。

    藤原:本当ですか!

    みなみかわ:襟を立てて、ストラップを閉めたら、ピーコートぽくてめっちゃ格好いいです。

    藤原:確かに40年代のピーコートぽくなりますね。大山さん、モテますかね(笑)?

    大山:間違いないですね(笑)

    藤原:ちなみにお値段は?

    大山:えー、15万9500円ですね。

    藤原:おぉ、さすがは<マッキントッシュ>。

    みなみかわ:藤原さん、買いますか(笑)?

    藤原:買・い・ま……金額が金額なので、ちょっと考えさせてください(笑)。

    ITEM.06

    LACOSTE × JOURNAL STANDARD relume | HEAVY PIQUE CARDIGAN

    普通のようで、普通でない(横町)

    INTERVIEW

    みなみかわ:お次は<ラコステ>のカーディガンですね。

    横町:きました、撫で肩救済アイテム(笑)。

    大山:オーバーサイズで、ヘビーピケ素材を使用しているのが、別注ポイントのようです。

    藤原:ワッフルにも見えますが、ヘビーピケなんですね。何はともあれ、横町さんに着ていただきましょう(笑)。

    横町:了解しました(笑)。……どうでしょう?

    藤原:撫で肩には全く見えません(笑)!横町さんは羽織ものを選ぶ際にこだわっている点などありますか?

    横町:襟がないことですね(笑)。カーディガンはTシャツの上からさっと羽織れるので、大好きなアイテムです。急に大事な商談が入ることもあるので、カーディガンは常にバッグに忍ばせてます。

    大山:おっしゃる通り、この時季、Tシャツの上から羽織るには最適のアイテムですね。ヘビーピケと呼ばれるこの独特な生地感もカーディガンではあまり見ないですよね。

    横町:凹凸があるため肌との接触が少なく、予想以上にサラっとした肌触りです。一見普通だけど、普通じゃない感じがいいですね。みなみかわさんもカーディガンを着たりしますか?

    みなみかわ:はい、よく着ますよ。ジャケットだとかしこまりすぎだけど、ちょっと小綺麗にしたいっていう時にはカーディガンを着ることが多いです。

    藤原:ぜひお仕事の時に、このカーディガンを(笑)。

    みなみかわ:そうですね、買います(笑)!

    ITEM.07

    CHAMPION × 417 EDIFICE | FRENCH TERRY SWEATSHIRT

    クオリティだけなく、
    この価格に驚きました(みなみかわ)

    INTERVIEW

    藤原:お、次は<チャンピオン>ですか。リバースウィーブではなさそうですね。

    大山:裏毛を意味するフレンチテリーのスウェットシャツだそうです。コットンとポリエステルの混紡なので、ツルッとした触り心地も魅力ですね。

    みなみかわ:リバースウィーブほど厚手ではないし、季節を問わずに着られそうですね。何年代のデザインがベースですかね?

    藤原:おそらく90年代です。ぼくらの世代って、左胸のロゴがないものを必死に探していたんですが、今の若い子ってむしろ無地よりもロゴ入りを好むんですよね。

    みなみかわ:時代ですねぇ。襟嫌いな横町さんは、このスウェットどうですか?

    横町:お店に行って、このスウェットが売られていたら、間違いなく買いますね。色はやっぱりブラックでしょうか。フェードしてグレーがかった色合いもいいですよね。みなみかわさんなら、何色を選びますか?

    みなみかわ:ぼくはグレーですね。今はゆったりと着られる人が多いと思うんですが、ぼくは90年代の時のようにジャストサイズで着て、ボトムはヴィンテージの<リーバイス>をゆったりと、そして足元は<コンバース>のオールスターとかがいいですね。大山さんなら、何色を着ますか?

    大山:ぼくならこの鮮やかなブルーを選ぶと思います。合わせるなら、ネイビーのスラックスとローファーでしょうか。

    横町:うわぁ、間違いなくモテますね。いいなぁ(笑)。

    みなみかわ:そう考えると、色々な方に合うスウェットということですね。ちなみに、このスウェットのお値段は?

    大山:7,920円だそうです。安いですね。

    みなみかわ:え!12,800円くらいだと思ってました。これは間違いないですね。

    藤原:ということは(笑)?

    みなみかわ:買わせていただきます(笑)。

    ITEM.08

    JOURNAL STANDARD | SHEEP LEATHER FIELD JACKET

    オーバーサイズに着ると
    新鮮ですね(大山)

    INTERVIEW

    大山:レザーのテーラードジャケットって、なんか久しぶりな感じがしますね。

    藤原:90年代に流行ったイメージがありますが、今見るとなんか新鮮でいいですね。ただ、このジャケットのコーディネートが全くイメージできなくて……。大山さん、ちょっと着てもらってもいいですか(笑)?

    大山:了解しました(笑)。……いかがでしょう?

    藤原:ほら、やっぱり似合う(笑)。

    横町:さらにモテそう(笑)。

    大山:オーバーサイズな感じも今っぽくていいですよね。

    藤原:確かに昔はジャストで着るイメージでしたが、このくらいゆったり着るのはアリですね。それにしても大山さん、似合うなぁ。

    みなみかわ:あれ、もしかして地面師ですか(笑)?

    大山:違います(笑)。

    みなみかわ:偶然なんですが、レザーのテーラードジャケットを最近オーダーしたばかりなんです。CMか何で、レザーのテーラードとレザーのショーツというコーディネートを見て、それがめっちゃ格好良くて、すぐにオーダーしました。ちなみにこのジャケットっておいくらですか?

    大山:えーっと……47,300円ですね。

    みなみかわ:安い!このジャケットの存在を、早く知りたかった(笑)。

    藤原:え、買わないんですか??

    みなみかわ:買いま…………す(笑)。