センスのいい人
センスのいいひと。
どことなく雰囲気があって、その人を纏うオーラがあって…なんだか気になる。
そんな人たちの生活スタイル、物を選択する上でのこだわりってどこ?
アイウェアを通して、気になるライフスタイルを紐解いていく連載企画。
第3回目は、EVERYDAY I LIKE デザイナーのASAさん。

- ―早速ですがASAさんの3日間に密着させて頂きます。普段はDEUXIEME CLASSEのデザイナーをされているASAさん。デザイナーになられた経緯など教えてください。
- 最初は大学で全く違う理系分野を専攻していたのですが、ずっと洋服が好きでバイト代もほぼ洋服代になってまして。それで大学時代にふと急に思い立ってファッションを生業にしようと決意しました笑。




―デザイナーという仕事において充実しているときや、やりがいを感じる時はどんな時ですか?
趣味=仕事なので常に楽しく充実しています(もちろん大変な時もありますが)。この仕事は不要不急といえばそうなのですが、人生を豊かにより良いものにしてくれるものだと思うので自分の手掛けたお洋服を手に取って喜んでくれてるお客様や仲間たちの姿を見た時にはやりがいを感じます。あとは、こういう素材が欲しいと思って作った編地や生地が思い通り、または想像以上の仕上がりになったときは持ち帰ってずーっと触っています。オタクっぽいです笑。


―EVERYDAY I LIKE.というご自身のブランドラインがあるかと思いますが、そこではどのようなことを表現されていますか?また、物作りにおいて意識していることなどございましたらお聞きしたいです。
“究極の普通”ありそうでないベーシックを目指しています。どんなひと、どんなスタイルにもなじむ削ぎ落されたデザインでありながら時代感を感じさせ、品がありながらも遊び心あるスタイルも可能にする可能性を無限に秘めたお洋服を作りたいと常に思っています。


―今日はmiumiuのメガネですね!お気に入りのポイントなど教えてください。
幼少期に見た90sの映画にでてくるジュリアロバーツみたいで気に入ってます。
ロゴも主張しすぎないところが◎




- miumiu
- 自分の体型に合った、ヘルシーで90sのミニマルな雰囲気もあるスタイリング。自身の作ったパンツの形で一番お気に入りのスリムフレアパンツは、脚をきれいに見せてくれるのでオールシーズンよく履いてます。




- BOTTEGA VENETA
- 今っぽさとトラッドがいい具合に相まったニットベストとここ最近のワードローブに欠かせないバギーデニム。ベーシックでトラッドな雰囲気なのでボッテガの少し存在感のあるメガネをポイントにしました。お洋服はどちらもEVERYDAY☆




- EVERYDAY I LIKE.
- 自身の所属するブランドとは相反するような、ストリートな格好も大好きで。ストリートなアイテムもDEUXIEME CLASSEのお洋服とmixすることで品がでてモダンになるのでそういったスタイリングを楽しんでます。

- ―2日目は虎ノ門ヒルズ内“SELECT by BAYCREWS”へ。普段の休日はどのような過ごし方が多いですか?
- 晴耕雨読といった感じで、晴れた日は、基本家から出て様々な場所へ出かけますが、雨の日は割とおとなしく本を読んだり音楽を聴いたりしてます。音楽が好きなので、ライブもよく行きます。

―アートやカルチャー、音楽といった印象もあるASAさん。普段のスタイリングなどに影響するポイントや魅力はありますか?
ありますね。特に音楽。洋服と同じくらい音楽が好きなのでミュージシャンからの影響は大きいです。アートからスタイリングの直接的な影響はあまり受けないですが、もっとなんか深い部分というか人生とかクリエイションに関してとか。そういった部分での影響はとても受けます。




―本日のアイウェアは“BOTTEGA VENETA”。選んだポイントを教えてください。
Tシャツにスウェットパンツ、スニーカーといったかなりラフな休日スタイルなのできらっとゴールドの効いたサングラスで高級感を加えてみました。“大人マチルダサングラス”です笑。この“POST”のトートバッグもデザインがキャッチーなのでスタイリングのポイントにしてます。
―“title:”内に常設されているエリアの一角の恵比寿に本店を構える“POST”さん。プライベートでも愛用されていると伺いましたが、アート本などは普段からよくご購入されることも多いですか?
仕事柄、アート本からはかなりインスピレーションを得られるので気に入ったものがあれば購入しています。
SELECT by BAYCREWSオープンに関して、こちらの“title:”コーナーの立ち上げにも少し関わらせてもらってまして。アート本を置きたいと思い、以前から“POST”さんのセレクトが素敵で気になってるとEYETHINKコンセプター三島さんにお話ししたところ、なんと三島さんと“POST”オーナーの中島さんがお知り合いで。それで紹介して頂き、この“title:”コーナーの為に本をセレクトして頂くようになりました。三島さんともお話してたのですが、全く違う分野の方々ともこうやって繋がるところは繋がっていくんだなーって。
“POST”さんのセレクトは、アート本に食指が動かない人もちょっと手に取ってみようかな?と思わせる、そんなセレクトが魅力だと思います。いい意味でキャッチーで、堅苦しく考えずに心の純粋な声や感情、直感を大切にされてるのがセレクトをみてわかる気がします。このコーナーをきっかけにアート本に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。



―そんな中から気になるBOOK3選を選んでいただきました。選んだポイントなどお伺いできますか?
- 最も好きな建築家、インテリアデザイナーのアイリーン・グレイ。彼女のデザインは、本当に好み。ミニマルでモダン、凛としてかたい感じもありながら、どこかたおやかでもある。空間に対する考え方も共感出来て、コルビジュエが嫉妬するのも納得の人物だなあと。
- オキーフが好きな理由も少し似ている気がします。ダイナミックでありながらどこかやさしい感じがするというか。アートは、抽象的なものが好きで、どういったところからこのデザインがきてるかみたいな具体的な話や解説にはあまり興味がないのですが、これらの本でそういった部分にも視覚的に触れることが出来るので、オタク気質には刺さります。
- もう一つの本は、アート本として実際に手に取ってみることの醍醐味を感じさせてくれる本で、紙の質感がとてもいいんです。デジタルでは味わえない、視覚に加えて触覚も刺激してくれる本。インテリアとして飾ってもなじみやすいだろうし素敵だと思います。
EYE WEAR COLLECTIOn
―普段からアイウェアを取り入れたスタイリングも多いASAさん。そんなASAさんの手持ちのアイウェアコレクション!選ぶ時のポイントやこだわりなどはありますか?
これといったポイントや拘りがあるという訳ではなく笑。何事も直感的にその時の気分で選択するタイプなのですが、最近は、気分なのかもっぱら横長のタイプが多いです。最初はトレンドだからと買い始めたのですが、自分の顔やスタイルに合ってる気がして似たような形が増え続けて大変です笑。90sの洋服が好きなのも影響してると思います。


- ―3日目は恵比寿にあるフレンチ料理のお店“リオン”さんへ行きお話を。本日のアイウェアは、“EVERYDAY I LIKE.”。選んだポイントを教えてください。
- EYETHINK×EVERYDAY 3シーズン目の今年に出した新色のボルドー。どこか大人な色気も感じるカラーで、ムードがあるのでディナーに行く日に選びました。ちなみにこのカラーは、母の日に母にもプレゼントしました。



―普段インスピレーションを受けるモノやコト、ヒトなどはありますか?
TSUTAYAみたいなCDやDVDなどに囲まれた家庭で育ったので、幼少期から様々な映画や音楽からインスピレーションを受けてると思います。好奇心旺盛で影響されやすいタイプなので、日常のあらゆるものからインスピレーションを受けてると思います。






―オンとオフがいい意味で延長線上にある感じがします。
はい。あまり境界線を意識したり感じたことはありません笑。
―最後に普段愛用されているBAGの中身をチェック。いつも持ち歩いてる中身を教えてください。

1. キティちゃんが大好きなので、よくお土産でキティちゃんグッズを頂きます。このキーホルダーも頂きもの。トレンドもあってバッグに付けたりして楽しんでます。
2. 写真を撮ることが好きなので、カメラも持ち歩いています。ポラロイドやインスタントカメラの時もあります。これは10数年前のコンデジで、綺麗だけど“綺麗すぎない”画質がお気に入り。
3. DEUXIEME CLASSEでもお取り扱いしているSOPHIE BILLE BRAHEのアクセサリーケース。撮影があるときはこれにいくつかアクセサリーを入れて持ち歩いています。出張の時にも大変便利です。
4. 色々な取引先の方とお仕事をするので名刺入れも常に持ち歩いています。BOTTEGAのブルーのものはプレゼントで頂いたのですがとても仕事が出来る方に頂いたのでこれを持ってるだけで私もシゴデキになった気分になれます笑。
5. イタリアの生地メーカーから頂いたレザーケースのお洒落なメジャーは、仕事柄よく使うので割と持ち歩いています。持ち歩いてはいるものの、仕事で鍛えられたせいか大体目分量で分かります笑。