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  3. アートを履く|Sho Watanabe氏インタビュー
  • アーティストのSho Watanabe氏が手掛ける〈クローバル〉とアウトドアブランド〈ダナー〉のコラボレーションが実現。ダナーが生んだ名作、ミズグモ スライドにSho氏のアートワークを落とし込んだ“履くアート”と言える一足が誕生した。このスペシャルなアイテムを、ブランド誕生15周年のアニバーサリーを迎えたジャーナル スタンダード レリュームにて特別に販売することが決定。このミズグモ スライドの発売に合わせて、一部店舗ではクローバル×レリューム別注コレクションを展開。15周年を記念したナンバリングスウェットや一輪挿しのオブジェなど、ここでしか買えないラインナップが出揃った。そこで今回は、Sho氏のアトリエ兼ショップにお邪魔してインタビューを決行。ミズグモ スライドをはじめとした別注アイテムについてお話を伺った。

    インタビュー前の一枚。
    ライカを構えるこの方がクローバルを手掛けるアーティストのSho Watanabe氏。

    Sho Watanabe(アーティスト/絵描き)

    シルクスクリーンや油絵、アクリル絵の具、時にはペン一本など様々な手法で描き出されるドローイングやアート作品をはじめ、広告やプロダクトデザイン、空間プロデュース、WEBデザインや執筆活動など幅広い分野でクリエイティブに活動。自身のアートワークを落とし込んだウェアを中心に展開するアパレルブランド〈クローバル〉は1998年のスタートから今に至るまで、根強いファンを持つ。

    今回のコレクションの制作開始の段階で、メインアイテムとしてのリリースが決まっていたというミズグモ スライド。Sho氏のアートワークを落とし込むという方向性を決めた上での打ち合わせは、このアトリエからスタートしたという。

    「これまで何度かコラボレーションさせていただいた中で、自分の中ではレリュームはモノトーンのイメージが強くて。今シーズンのクローバルもモノトーンのアイテムを中心に展開していたので、今回レリュームでも販売するミズグモ スライドのデザインは色を入れずに黒と白をメインにしたいと思っていました。」

    24SSのクローバルはSho氏のバイブルでもあるという50年代のアメリカ映画「アメリカン・グラフィティ」に衣装提供するならというテーマで、同映画のライセンスアイテムや50年代を彷彿とさせるリネンシャツなどをラインナップ。こちらのアートワークも、今回のシーズンに向けて制作したもの。

    ワタナベタイガー(Sho氏のSNSのアイコンにもなっている、同氏の代表的なアートワーク)を入れる案や、上述のアートワークを落とし込む可能性も検討した上で、採用されたのは打ち合わせの場でSho氏が描き上げたアートワークだった。

    「レリュームの皆さんと意見のキャッチボールをする中で、自分の頭の中でぼんやりと輪郭が見えてきて。それで、特に何を描くとは決めていたわけではないのですが、アブストラクトかつモノトーンというイメージでキャンパスに筆を走らせていきました。わざわざ打ち合わせでアトリエまで足を運んでもらっているので、生きたデザインを提案したいと常に考えているんです。」

    Sho氏のアートワークが外面全てに落とし込まれたミズグモ スライド。アクリル絵の具ならではのカラーレイヤードや、ちょっとした黄味がかった部分など、細かい箇所まで精巧にプリントが施されている。リラックスサンダルの履き心地の良さはそのままに、アートワークを履くという貴重な体験を味わえる一足。

    ナンバリングスウェットは、レリューム15周年を記念したSho氏描き下ろしの15のアートワークを落とし込んだスペシャルアイテム。クローバルで不定期でリリースしている扇子も、今回の別注コレクションに合わせて新作をリリース。京都の芸者が使う京扇子を作っている職人の手によって作られた、ハイクオリティな嗜好品。

    コロナ期間にお家で気軽にアートワークを楽しんでもらいたいという思いでリリースしたホエールラブの一輪挿しオブジェ。当時はブルーで制作した本アイテムも、今回のコレクションの展開に合わせて新色のブラックが登場。アーティストとして地に足がついたスタンスで活動するSho氏の、時代性を取り入れる柔軟さや受け手の生活に寄り添う姿勢が現れた作品だ。

    「尊敬しているアーティストの先輩の話ですごく印象に残っているエピソードがあって。その方がサンディエゴで個展を開いた際に、3万ドルで販売していた作品を近所の少年がすごく気に入って、2日間にわたって見にきていたらしいんです。それで2日目には親に借りて20ドルを持ってきていたと。大変な気に入りようだったから、その先輩はこの作品はその少年のためにあると言って、20ドルで売ったんだそうです。その話を聞いた時に、同じアーティストとしてすごく格好良いと思って。その話を聞いて以降、自分の中でも欲しい人のために描くというのを大切にしています。欲しい人のために描きたいから、作品を作る時は世の中の状況や受け手のライフスタイルにフィットするように意識する。欲しいと思ってもらえるような工夫を常に考えています。」

    そんなSho氏の哲学もあって、クローバルのウェアは少量生産。欲しい人に長く愛して欲しいという願いが込められているという。

    今回のレリューム別注コレクションも数量に限りがあるとのことなので、少しでも気になった方は、是非レリュームの店舗もしくはクローバルのアトリエまで足を運んでみてはいかがでしょうか。

    Danner×Cloveru×JOURNAL STANDARD relumeMIZUGUMO SLIDE

    《Danner×Cloveru MIZUGUMO SLIDE》

    発売日: 6月28日
    展開店舗: ジャーナル スタンダード レリューム 全店、ECサイト「ベイクルーズ ストア」
    お問い合わせ先: ジャーナル スタンダード レリューム 自由が丘 (03-5731-0504)

    《Cloveru×JOURNAL STANDARD relume Capsule Collection》

    発売日: 6月28日
    展開店舗: ジャーナル スタンダード レリューム 自由が丘店、テラスモール湘南店、みなとみらい店、越谷店、西宮店、ルクア イーレ店、博多店、ECサイト「ベイクルーズ ストア」
    お問い合わせ先: ジャーナル スタンダード レリューム 自由が丘 (03-5731-0504)

    《Cloveru×JOURNAL STANDARD relume POP-UP STORE》

    開催日時: 6月28日(金)〜
    開催店舗: ジャーナル スタンダード レリューム 自由が丘(東京都目黒区自由が丘1-8-7)
    問い合わせ先: ジャーナル スタンダード レリューム 自由が丘(03-5731-0504)