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  • NewでRetroなファニチャーのソファについて

    新しい季節を迎えるたびにフツフツと湧いてくる“模様替え”欲。
    お部屋の気分を大胆に変えたいとき、気になるのはやっぱりソファです。
    トラディショナルななかにも遊び心を忘れないジャーナル スタンダード ファニチャーなら、
    アナタの気分に寄り添うソファがきっと見つかるはず!
    この春リリースされた新製品2アイテムについて、
    デザインのポイントやおすすめのコーディネートをデザイナーの野田に聞いてみました。

    新しい季節を迎えるたびにフツフツと湧いてくる“模様替え”欲。お部屋の気分を大胆に変えたいとき、気になるのはやっぱりソファです。トラディショナルななかにも遊び心を忘れないジャーナル スタンダード ファニチャーなら、アナタの気分に寄り添うソファがきっと見つかるはず!この春リリースされた新製品2アイテムについて、デザインのポイントやおすすめのコーディネートをデザイナーの野田に聞いてみました。

    コーディネートの幅が広くてちょっと気が利いてる2つのソファについてデザイナーに聞いてみた!

    ジャーナル スタンダード ファニチャー / デザイナー野田 浩介

    「EMILE(エミール)」と「ASSEN(アッセン)」2つのソファは表情が対照的ですね。どのように開発したのでしょう?

    じつはどちらも、昔のソファを元ネタに開発しました。「EMILE」はフランスのデザイナーが手掛けた角のないデザインが特徴。「ASSEN」はオランダの無名デザイナーが手掛けたソファを写真で見て、いいデザインだな~と。開発するときに意識したのは、どちらも古きよき時代的なムードのあるデザインを追求しながら、現代のニーズにもフィットする使い勝手のよさも大事にしています。「ニューレトロ」とでも言いましょうか、ジャーナル スタンダード ファニチャーらしいクラシカルな側面と、今どきな気が利いてる側面を兼ね備えたソファに仕上がったと思います。

    温かみがありながら肌触りはドライなブークレ素材を、丸みのあるフォルムに落とし込んだ2人掛けソファ。
    左右非対称な設計や、座面カバーが取り外せて洗える点など、ちょっと気の利いた工夫が凝らされている。
    ベージュの他、ワインレッドも展開。

    温かみがありながら肌触りはドライなブークレ素材を、丸みのあるフォルムに落とし込んだ2人掛けソファ。左右非対称な設計や、座面カバーが取り外せて洗える点など、ちょっと気の利いた工夫が凝らされている。ベージュの他、ワインレッドも展開。

    座面の奥行きが左右で違う珍しいデザインですね。

    そうなんです。丸みのあるフォルムはここ2~3年のトレンドで、インスピレーションのもととなったソファも角のないデザインが人気。だけどそれをそのまんま真似したらただの模造品になってしまう。そこで座面の片方だけ奥行きを深く持たせるデザインを思いついたんです。しっかりめに座るときは浅いほう、あぐらをかくときは深いほう、女性は浅いほう、男性は深いほう、みたいにシーンに合わせていろんな座り方ができると思います。真ん中が高く大きな弧を描いた背もたれは背中をしっかりと預けられて、サイドなら半身になって片手を背もたれに沿わせると超くつろぎモードができる、じつは機能性も兼ね備えたデザインなんですよ。ちなみに、2人で両サイドに座るとお互いが少し向き合うような形なので、コミュニケーションも自然と活発になるかもしれませんね(笑)。座面のみならず、背も、大きな弧を描いていることで、中央部分は背もたれが高く、座った際に背中の上までしっかりと身体を預けることができ、両サイドに座る際は腕を背もたれ上部へと這わせるように半身になって寛いだりと、実はデザイン面と機能面が両立されたプロダクトとなっています。

    座面の片隅がせりだしたユニークな設計は、オーナー次第で使い方自由自在。たとえば多少肩幅が広い人でも、広い座面が背中を受け止めてより高いリラックス感を得られるのだ。

    張地には肌触りソフトで風合いレトロなブークレ素材を採用。座面クッションの張地は取り外しができ、ドライクリーニング対応で清潔に保てるのもうれしい。

    コントラスト控えめなホワイトとベージュをベースカラーにすることでリラックス感のある空間に。
    サイドボードやテーブルの脚に使われたブラックが、さながらブラックペッパーのようにメリハリと引き締め効果をもたらしてくれる。
    照明の曲線デザインやプリアチェアを取り入れればトレンド感もアップ。チェアのクローム、ガラスや石素材を使用したオブジェ、レザーのクッションなど、異素材がミックスされたコーディネートながら、色みを絞ることでまとまりのあるムードが完成した。

    コントラスト控えめなホワイトとベージュをベースカラーにすることでリラックス感のある空間に。サイドボードやテーブルの脚に使われたブラックが、さながらブラックペッパーのようにメリハリと引き締め効果をもたらしてくれる。照明の曲線デザインやプリアチェアを取り入れればトレンド感もアップ。チェアのクローム、ガラスや石素材を使用したオブジェ、レザーのクッションなど、異素材がミックスされたコーディネートながら、色みを絞ることでまとまりのあるムードが完成した。

    丸みのあるフォルムにトーンを合わせて、ラウンドした天板デザインのサイドボードをチョイス。その上に飾られたオブジェなども丸みを意識したセレクトを意識した。

    ひとつひとつが個性的でアクが強くコントラストの強いコーディネートに、
    ソファ本来のレトロ感が違和感なくフィットして、ヴィンテージなムードを演出。
    一点だけでも部屋の主役になり得るモノたちをラフに詰め込んだ空間ながら、意外とまとまりがあってサマになる。

    ひとつひとつが個性的でアクが強くコントラストの強いコーディネートに、ソファ本来のレトロ感が違和感なくフィットして、ヴィンテージなムードを演出。一点だけでも部屋の主役になり得るモノたちをラフに詰め込んだ空間ながら、意外とまとまりがあってサマになる。

    作家モノのようなフラワーベースや奥に見えるアートポスター、シャンデリアやクッションなど、そのオーラはどれも主役級ながら、どれも悪目立ちすることなく調和がとれている。

    フレームにはステンレス、張地にはスエード調ファブリック、サイドにはラタン、背面にはウッドと、
    異素材を組み合わせた2人掛けソファ。座面、背もたれともにカバーは着脱可能でドライクリーニング対応。
    組み立て式だから搬入経路が狭くても設置が容易なのだ。

    フレームにはステンレス、張地にはスエード調ファブリック、サイドにはラタン、背面にはウッドと、異素材を組み合わせた2人掛けソファ。座面、背もたれともにカバーは着脱可能でドライクリーニング対応。組み立て式だから搬入経路が狭くても設置が容易なのだ。

    金属フレームのソファですが温もりがありますね。

    側面のラタンや背面のウッド素材のおかげですね。これはオランダで作られたヴィンテージソファを参考にして設計したもの。ドイツが近いこともあって質実剛健で無骨な作りが基本なんですけど、必ずどこかにひとクセあるのがオランダ家具の特徴だと思うんです。ASSENでいえばサイドのラタン。リゾートっぽい印象にも見て取れますし、温もりがありながら涼しげな佇まいですよね。ちなみにデザインソースのソファは写真で見たものだったので、本作は現代の日本で使いやすい設計に。日本ではソファはリラックスするための場所ですから、座面はしっかりと奥行きを確保しました。分解できるので引っ越しも安心です。

    それぞれのクッションは完全に取り外すことができ、本体も大きく分けて左右のサイドフレーム、バックボード、ベースフレームの4つに分解可能。引っ越しで搬入経路に悩む心配が一切ないのもうれしい。

    張地は取り外してドライクリーニングが可能なスエード調素材で、肌触りはとてもなめらか。淡いベージュは飽きのこないベーシックなカラーで、どんな部屋にも馴染みやすい。

    涼しげな雰囲気を活かしたボタニカルなコーディネートは、観葉植物を主役に。
    トーンや色みを統一しながら素材感のあるインテリアや小物を取り入れ、各所にグリーンを配置。
    アートやブランケットなど、要所に緑を取り入れることでベージュトーンとグリーンの夏らしいムードが演出できる。
    少しインパクトのあるステンレスパイプの印象も、景色に溶け込みハードさが中和されている。

    涼しげな雰囲気を活かしたボタニカルなコーディネートは、観葉植物を主役に。トーンや色みを統一しながら素材感のあるインテリアや小物を取り入れ、各所にグリーンを配置。アートやブランケットなど、要所に緑を取り入れることでベージュトーンとグリーンの夏らしいムードが演出できる。少しインパクトのあるステンレスパイプの印象も、景色に溶け込みハードさが中和されている。

    ウッドやラタンの色みに親和性の高い、ベージュや明るいブラウンでベースを構成。爽やかなグリーンをポイント使いすることでリゾートホテルのような空間に仕上がっている。

    ナチュラルなコーディネートを選択しがちな「ASSEN」だが、モノトーンな組み合わせならシックで大人な雰囲気も演出できる。
    レザー製のクッションカバーやサイドテーブル、フロアランプなど、ブラックをポイント使いすることでグッと引き締まった印象に。
    ユニークなデザインのウォールクロックやコロンとしたオットマンを取り入れ、ただ単に暗いイメージではなく遊び心もしっかり感じられるように意識した。

    ナチュラルなコーディネートを選択しがちな「ASSEN」だが、モノトーンな組み合わせならシックで大人な雰囲気も演出できる。レザー製のクッションカバーやサイドテーブル、フロアランプなど、ブラックをポイント使いすることでグッと引き締まった印象に。ユニークなデザインのウォールクロックやコロンとしたオットマンを取り入れ、ただ単に暗いイメージではなく遊び心もしっかり感じられるように意識した。

    サイドテーブルはもちろん、フラワーベースやその下のブックもブラックで統一。涼しげで温もりある雰囲気から一転、ステンレスフレームが活きるクールなコーディネートに。

    Text_Kunihiko Kaneko / Takuya Suga
    Photo_Yuma Yoshitsugu
    Styling_Kenjiro Kano / Nanae Yoshidome(JOURNAL STANDARD FURNITURE)
    Edit_Ryuichi Katsuyama