1. HOME
  2. 特集
  3. スタイリスト樋口かほりさんがナビゲート | 装いの更新力を上げる夏の着こなしテクニック
  • この夏も厳しい暑さが続く見通し。
    スタイルがシンプルにまとまりがちなシーズンこそ、ひとワザ効いた着こなしで鮮度を高めたい。
    夏コーデのスパイスになる小物使いや簡単に真似できるテクニックを、人気スタイリストの樋口かほりさんがナビゲートしてくれました。

    素材のハリ感が甘すぎず軽やかな白スカートは、マニッシュなモノトーンでまとめればいっそうモダンにシフト。黒ジャケットで全体を引き締めつつ、ロゴTやベルトでエッジをプラス。ジャケットの袖は、Tシャツも巻き込んでラフにロールアップするのがポイント。あえてのベルトマークも今年らしいテクニックです。

    センシュアルなブラウスとリネンパンツをベージュで合わせたワントーンスタイル。ワイドシルエットのボトムスが今年らしいスタイルバランスに一役。全体的に柔らかいムードなので、小物はブラックで統一してピリッと引き締めて。ほっこりさせず、キャリア感とモード感がグッドバランス。

    一点投入で今年らしくなるシアーワンピースに、あえてワンピースをレイヤードするのが新鮮。1枚でサマになるワンピース同士を重ねた着こなしが、お互いの魅力を活かし合って洒落見えを叶えてくれます。ハンサムなブラック×カーキのコンビネーションなら大人っぽい印象をキープ。

    夏もブラックを頼りがちですが、マンネリを解決してくれるカラーが濃いブルー。黒のようなかっこよさを醸しつつ、涼しげに見えて夏にぴったり。柄が効いたプリントパンツをインしても、派手見えしなくて着やすいです。足元はヒールだと印象が強くなるので、スニーカー合わせでアンバランス感をだすのが今年っぽい。

    この夏も引き続きトレンドのセットアップスタイル。ホルターネックトップスに柄シャツを重ねて、小物やアクセサリーはメリハリを効かせるのが大人っぽくまとまるコツです。ゴツめのシルバーバングルやビッグトートなど、むしろ大きめの小物を最小限に散りばめればモダンにブラッシュアップ。

    ベージュのベストにワイドパンツを合わせた、ほんのりコンサバが薫るパンツコーデにはトレンドのシアーアンサンブルを重ねてカジュアルダウン。一気に今年らしくなり、女らしさも加えられて便利です。夏のレイヤードは軽くて同系色のものを重ねると、まとまりよくなります。

    シンプルなノースリーブワンピースは裾に切り替えのワンポイントが。1枚でさらりと着こなすだけでしっかり着映えます。その分、小物はクロシェのベレー帽やソックスinサンダルといったキャッチーで遊びの効いたものを組み合わせて。ベースがネイビーだから、きちんと上品にまとまります。

    クロップド丈のカラーシャツと表情あるデザインパンツ、一見するとアンバランスな組み合わせが抜群に今年らしいコーディネート。どちらも装いのポイントになる着映えデザイン同士が実は好相性。小物は、シンプルで大人っぽいブラックレザーのバッグ&サンダルをトッピングして。

    樋口かほり / Stylist

    2006年8月、渡邉恵子氏のアシスタントを経て独立。シンプルな女性像で、女性誌『GISELe』、『otona MUSE』、『VERY』などの雑誌を中心に、広告やカタログのスタイリングを多数手がける。KIND所属。

    Profile

    Stylist_Kaori Higuchi (KIND)
    Photographer_Takehiro Uochi
    Writer_Chikako Ichinoi