- ASOUNDが纏う
ボブ・マーリー愛JOURNAL STANDARD relumeから、レゲエの神様ボブ・マーリーのオリジナルTシャツが発表に。全米および14の国と地域で初登場No.1を記録した伝記映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が5月17日より日本公開となることでも話題だ。今回、ヴィジュアルには彼の意志を引き継ぐ、いま最も注目を集める4人組バンド、ASOUNDが登場。ボブとの出会いから影響を中心に、バンドの現在のムードにせまるインタビューもどうぞ。ASOUNDL→R: Couta(Key)、ARIWA(Vo)、Manaw(Dr)、Soma(Ba)
2020年コロナ禍にある日突然始まった次世代バンド。Reggae、R&B、Jazzなどジャンルにとらわれず、”その時にやりたい曲を自分たちのスタイルでやる。”がスタンスの毎回ガラッと色が変わるバンド。NY留学を経験する圧倒的歌唱力の”ARIWA”を筆頭に、数々のバンドでステージをこなしてきたキーボーディスト”Couta”、音楽専門学校を卒業し、トラックメイクも手がけるベーシスト”Soma”、そして海外公演も経験する実力派ドラマー”Manaw”からなる4人組。
──ARIWAさんはつい先日まで海外に行かれてたとか。
ARIWA(Vo.) : 今年2月から4月までジャマイカとNYに行ってました。ジャマイカでは、ちょうどボブのバースデー月間でいろんなイベントが行われていて、私は<ラバダブ・チューズデー>というイベントに参加しました。それとボブの誕生日(2月14日)に映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が公開されたので、当日に現地の映画館に観に行きました。上映中に観客みんなで歌ったり、爆笑するところもあったり、現地でしか味わえない経験でしたね。NYではアポロシアターでライブに参加させてもらったり、MVの映像撮影をしたりすごく楽しかったです。
──現地で映画を観られたんですね!それでは記憶を遡って、みなさんにボブ・マーリーとの出会いについてお伺いできますか。
Manaw(Dr.) : ASOUNDは全員、ボブのメッセージに宿る精神をすごくリスペクトしてます。それが自分たちの曲のテーマになることも多いですね。好きな作品は『Live!』です。グルーヴが物凄い。それと、Netflixでドキュメンタリーを観たんですが、ボブがワン・ラブ・ピース・コンサートのステージ上で対立する政党の党首二人に握手させるシーンが衝撃的だったのを覚えてます。
ARIWA : 私は幼い頃に母親のツアーで各地を回っていて、車で流れていたのが一番古い記憶です。正直、レゲエだから聴いていた訳ではなくて、ただ好きだったから。ボブの音楽はコードやアレンジも珍しくて、すごくオリジナル。幼いながら、ボブがスペシャルなことを感じ取ってました。バンドを始めて演奏するようになって、カバーする時に聴き込んでレゲエの深みに入り込んでいった。全部好きだけど、特に「Redemption Song」のメッセージやメロディーが好きで、リリックにも共感します。ASOUND初めてのダブプレートで「moni moni」を録ったんですけど、「曲に入る前に『Redemption Song』をアカペラで歌ってほしい」ってリクエストがあったんです。そのときに歌ったことでリリックがより身体に染み込んだ感覚がありますね。
Couta(Key.) : ボブの音楽は家でずっとBGM的に流れていて、身体が憶えています。意識的に聴くようになったのは、演奏する機会があった時ですね。中学生の頃で、最初に演奏したのは「Exodus」や「Surviver」でした。ボブのバンドは別物なんです。他のレゲエバンドと比べてもキャッチーで、例えばシンセサイザーの音色使いひとつとっても異色。だけどカッコいい。BBCに少数編成で出演してるライブがあって、すごく良いんです。ボブの後期はオーケストラみたいな編成もあるんですけど、タイトな少数編成もすごい好きでしたね。
Soma(Ba.) : 自分もまさにみんなと近い経験があって、ボブの音楽は家族とドライブしてる時に、CDでよく流れてました。意識して聴き始めたのもベースを手に取ってからで、ベースラインがすごくカッコいい曲が多いですよね。特に「Get Up, Stand Up」や「Is This Love」、「So Much Trouble In The World」が好きですね。
──お話を聞いていて、プレイヤーとしてボブの音楽の凄みに触れている点が、とても特別な経験だなと思いました。
ARIWA : 私はもちろん歌声も好きなんですけど、特に全体のエモーション。それと、レゲエという枠に収まらないポップな感覚。映画でも感じたけど、たぶん、ボブはいろんなジャンルの音楽を聴いていて、それをレゲエのセオリーで表現しようとした。そうして、ボブのサウンドが生まれたんじゃないかって。ASOUNDが目指すところとも似てるんです。私たちはレゲエだけじゃなくていろんなジャンルの音楽が好きで、レゲエ的ではないアプローチやフレーズを使って音楽を作ってるんです。
Manaw : いちミュージシャンとして、ドラマーのカールトン・バレットは本当にすごいと思います。音がすごく個性的だし、グルーヴに起承転結があるんですよ。歌に寄り添っていて、流れはスムーズなんだけど、なまりのようなものがあってめっちゃファンキー。凄まじいです。
Couta : バンドが歌に寄り添って、流れるようにリズムを作っていくことで生まれる独特のグルーヴがやはり大きいと思います。
Soma : ベースラインもそうだと思う。
ARIWA : レゲエはリディムが最初にあって、そこに歌を入れていくパターンが多いけど、ボブはその逆だったんじゃないかなって。自分でギターを弾きながらメロディーを作って、それをバンドに聴かせながら曲を作ってたんじゃないかな。
──すごく腑に落ちる話ですね。メッセージやスタイルを貫くという意味では、音楽だけでなくファッションにも言えることだと思うのですが、ASOUNDのみなさんはファッションにどんなこだわりがあるのでしょうか?
Manaw : こっそりラスタカラーを入れたりしますね(笑)。基本的には好きなものを着てます。
ARIWA : 私はフィーリングで決めてるんですけど、人と被るのはあまり好きじゃないです。可愛いものに出会ったら買っちゃう。流行っている格好よりも、古着や知り合いが作ってるTシャツとかが好きです。周りの人たちもハイセンスだから。
──ARIWAさんはいつもすてきなアクセサリーを身につけていますよね。
ARIWA : アクセサリーは友達が作ってるTODAMAというブランドがすごく本当に好きで、いつもつけてます。ハンドメイドで、ヘンプの麻紐で編んであるんですよ。
Couta : 自分もラスタカラーがどこかに入ってるかもしれないです。その色のものを多く持っているので、無意識に入っちゃうんですよね(笑)。
──ステージ衣装はどうされてるんですか?
Manaw : みんな着替えたりするよね。
ARIWA : 私は変えてます。会場にいくつか持っていって、その時の雰囲気で一番いいやつを選ぶ。そこもフィーリングなんですけど(笑)。本当に運がいいことに、周りにおしゃれなお姉さんたちがいるので、着なくなった服とかを頂けることがあって......とても素敵なんですよ。それと、アクセサリーを組み合わせて、自分の色を出すみたいな。しっくりくるまで時間をかけてやります。
──ライブで毎回、ARIWAさんが何を着ているのか気になっていました。その時のフィーリングが、そのまま反映されているんですね。ちなみにボブはライブの服装とか、ステージングも印象的ですよね。
Manaw : ボブがいて、ピーター・トッシュがいて、マリー・ウェイダーがいる。オールスターですよね。
Couta : 演奏してる時の動きはずっと観てて飽きないよね。
ARIWA : いつのライブか覚えてないんですけど、神懸かったような瞬間があったのを覚えています。ボブは歌ってないんだけど、ドレッドを振りかざして、すごく自由に踊っていて。でも踊っているというより、音楽に身を任せて、なにかと繋がっているような感じ。その姿がすごく印象的でした。
──確かに。
Couta : 衣装をみんなで揃えて、コンセプトを決めてライブとかしてみたい。
──いいですね。ボブではないけど、シャーデーのライブみたいに統一感を出してみたりも、すごく合いそうです。
ARIWA : わー!シャーデー、キラッキラですよね。めっちゃ可愛い。ああいう衣装も欲しいなあ。
Manaw : ステージングも決めちゃったりして。バンドとして、新しいことにチャレンジするという意味で、何事もそうですが、ステップアップしたいです。
ARIWA : 去年、<レゲエ祭>に出演させていただいたんですが、ASOUNDがライブしてきた中で一番大きなステージだったんです。それから徐々に大きいステージに立つ機会が増えてきて、ライブハウスでやる時とはパフォーマンスが変わってきて。
Soma : <レゲエ祭>は、演奏していたら後ろの方でレジェンドの方々がすごく盛り上がっていた姿が見えて嬉しかったです。もっと「ヤバいね」って言ってもらえるように頑張りたいです。
Manaw : そして、今年は<頂 -ITADAKI- THE FINAL>にも出演が決まりました。
ARIWA : ドキドキだよね。ライブは常に環境が変わるので毎回勉強で、求められることが変わってきたなと感じるんです。お客さんとのつながりを考えていて、たとえば次の作品のリリースパーティーでは、ダンサーを入れてみたいなと思ったり、ライブハウスからショーケースにしてみたいな、とか。いま私たちが作ってるEPはダンスミュージックに挑戦してるんです。野外ライブにも呼んでほしいね。
Manaw : 僕らは最近、UKの音楽にハマっていて、UKジャズやジャングル、ステッパーズの影響も受けてます。
Couta : 最近、ユセフ・デイズのライブをブルーノートに観に行ったんです。全員楽器だけで音を鳴らしていて、音の種類は少ないんですけど、演奏している以上の音が聴こえてきたんですよ。その技というか、空気を作れるようになりたいなと思いました。
──ユセフ・デイズもUKですよね。今回のヴィジュアルは、UKストリートのエッセンスが散りばめられていて、ASOUNDの現在のムードにピッタリかもしれませんね。
ARIWA : 映画の大半はボブがイギリスに住んでる時期を描いていて、映画のボブが革ジャンを着てたりするんですよ。ラスタマンが長袖を着てるのがちょっと良いんですよ(笑)。
Text_Koichiro Funatsu
Photograph_changsu
Edit_Yuto Nakamura映画『ボブ・マーリー : ONE LOVE』
2024年5月17日日本公開
公式HP : https://bobmarley-onelove.jp
公式X : https://twitter.com/BM_OneLove_JP
全米公開 : 2024年2月14日
日本公開 : 2024年5月17日
<イントロダクション>いま再び世界が求める―。ひとつの愛/ワンラヴで世界を変えた伝説のアーティスト、ボブ・マーリー。命を燃やし、音楽を奏で続けたジャマイカ発の世界的トップスターの奇跡の生涯を、名曲の数々と共に描く真実の物語。
<キャスト>キングズリー・ベン=アディル(『あの夜、マイアミで』)
ラシャーナ・リンチ(『キャプテン・マーベル』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)<監督>レイナルド・マーカス・グリーン(『ドリームプラン』)
<製作>リタ・マーリー、ジギー・マーリー、セデラ・マーリーほか
© 2024 PARAMOUNT PICTURES
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