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    遊
    良
    品
    NOASOBI RYOHIN

    都市で暮らす僕らが自然とたわむれるときに選ぶべきモノは、どんなモノなんだろう?
    なるべく身軽かつ快適に過ごしたいのは大前提。けれど、機能一辺倒になってしまうのもなんだか面白味に欠ける。選択肢はとにかく膨大だから、ひとまずは日常と地続きの“ちょっとそこまで”な遠出をカバーできて、それでいて街でも活躍してくれそうなモノ。この2つを条件に、良品を探してみることにした。

    Composition&Text_Nobuyuki Shigetake

    FORMAL GEAR.
    外遊びに正装を。
    正装=その場に適した服装とするなら、テックな素材のセットアップは外遊びにおけるスーツ的な存在。
    • STONE MASTER
      SM FIELD Detachable JACKET / SM FIELD Detachable PANT NY

      伝説のクライマー、マイク・グラハム御大が率いる〈ストーンマスター〉のセットアップは、どう考えても山におけるフォーマルウエアだ。都市でコンクリートジャングルに紛れ込むスーツのように、こっくりとしたブリックブラウンの色味を山岳地帯で纏いたい。

    • F/CE
      PERTEX WATERPROOF TECHNICAL CARDIGA / PERTEX2.5 TAPERED TROUSERS

      一方こちらのセットアップはナレッジワーカーによく似合いそうな知的な面構えにも関わらず、最新鋭の防水透湿素材・PERTEX SHIELDを用いた本格仕様。ゆったりとしたサイズ感と、レイヤリングで活躍しそうなカーディガンタイプのトップスにコーディネート欲が掻き立てられる。

    MINIMAL OUTDOOR.
    玄人は苦労知らずな黒を選ぶ。
    結局のところ街でも森でも黒がラク。合わせを考える必要もなければ、汚れの心配もなし。
    • 01-03.417 EDIFICE
      PERFECTECH メッシュショーツ、メッシュTシャツ、パーフェクテック Tシャツ

      UVカット・吸水速乾・防シワという強めな三拍子を掲げた夏の大本命。“パーフェクテック”なんてずいぶんと大きく出たな、と思ったけれど、なるほど。これは確かに完璧だ。

      04.SEALSON
      DROP14

      近年、アジアのアウトドアブランドが熱視線を集めているらしい?! 台湾発〈シールソン〉も例外ではない。モダンなフォルムに反した使い勝手の良さが特徴。

      05.417 EDIFICE
      ワッシャー Ny イージーパンツ

      値段良し、ツラ良し、機能良しのトレパンは〈417 エディフィス〉より。セットアップのナイロンパーカもあるよ。

      06.417 EDIFICE
      417 EDIFICE

      通気性の良いエンジニアードメッシュのアッパーとグリップ力に長けるvibram社のアウトソールが織りなす抜群の履き心地は、一度足を通すとヤミツキに。

      07.LACOSTE
      ベーシックサハリハット

      他に的確な言葉が見つからないからあえて使うが、日常使いが前提なら、これくらいデザインされてない“普通”なものが良い。無地だけがスタンダードではない好例だ。

    DUAL USAGE STUFF.
    「野」を感じる日用雑貨。
    日用雑貨だって、ウチソトで使える一挙両得、一石二鳥が基本。
    • amabro
      PETRIFIED WOOD PLATE

      コースター、あるいはアクセサリーなんかを乗せるトレーとしても使えそうな、ペトリファイドウッドのプレートは自然が生み出したモノだから当然っちゃ当然だけれど、すべてアソートだから同じものはひとつとしてない。こういうワンアンドオンリーなモノにはついつい惹かれてしまう。

    • APFR
      キャンドル

      大豆で作られたオーガニックなロウを用いて、職人による手作業で容器に注がれるフレグランスキャンドル。これをたくさん用意して、人工灯を一切使わないキャンプ、なんてのもなかなかにオツかもしれない。その際は火の扱いにくれぐれもご用心を。

    • Marshall
      Willen Black and Brass / EMBERTON 2

      〈マーシャル〉のアンプを模したポータブルスピーカーは、重厚なサウンドと防塵・防水機能を携えたタフネスが実にアウトドア向き。自宅ではBGMにイージーリスニングなジャズをさりげない音量で、自然の中では骨太なハード・ロックを爆音で。

    • KINTO
      DAY OFF TUMBLER

      500mlの容量と保温・保冷が捗る二重構造、ストレスフリーな飲み心地の〈キントー〉のタンブラーで、これまで以上にサスティナブルでスマートなアウトドアアクティビティを。使い捨てのプラスチックカップを使うのはもうおわり。これからはエコフレンドリーな時代だ!

    UNCHEAP CHIC.
    「ちょっと良い」ものを長く、大事に。
    安くはないものを汚さないように、壊さないように大事に使うのも、それはそれでサスティナブル。
    • DAIWA PIER39
      TECH SPORTS OPEN COLLAR SHI

      1950年代のクラシカルなオープンカラーシャツをベースにしつつも、着脱可能なスリーブや素材に用いたコットンライクなポリ素材など、しっかり令和の洋服に仕上げられた〈ダイワピア39〉の1着。トーンを落としたギンガムチェックも良い感じ。

    • Gramicci
      DURABLE NYLON SHORTS

      外遊びのプロフェッショナル〈グラミチ〉が〈417 エディフィス〉と作ったハイブリッドな定番ショーツ。軽いとか涼しいくらいではもう驚かないけれど、撥水性や耐久性、ウエストのD菅など、リアルに頼れるこういったディテールはやっぱり嬉しい。

    • CASIO
      Gshock GMW-B5000GD-9JF

      僕らの相棒『G-SHOCK』がリュクスにフルメタル化してる時点で既にちょっと面白いのに、この見た目でしっかり防水で、さらにはベースモデルに搭載している機能を一通り網羅しているのも実に愉快。〈カシオ〉の遊び心を街で、自然で堪能しよう。

    • AREth
      Kloud Trail

      国内シューズブランドの雄である〈アース〉が手がけた初のトレイルランニングシューズ。アウトソールには地面を掴んで離さない、Vibram社の『Mega Grip』を採用している。ゴリゴリのハイスペにも関わらず、街にも似合いそうなルックスが◎。

    HIP CAP, HOT HAT.
    カブらない、被り物。
    手加減知らずな近年の夏においてもはや帽子は必需品。どうせならカブらなくてヒップでホットなものを。
    • KIJIMA TAKAYUKI
      COTTON CHINO 6PANEL CAPSHI

      いくらでも粗野に作れちゃいそうなチノキャップだってキジマさんの手にかかればこのとおり、品と色気を纏った嗜好品に。日除けのために被る、つまり、明確な目的のもと身につける実用品…だからと言って手は抜きたくない、そんなあなたに。

    • KIJIMA TAKAYUKI
      COTTON OX SOFT HAT

      シャツなんかにも使われる軽やかなオックスフォード地を用いたバケットハットは、その生地特性を活かして、不要なときはくるっと丸めてポケットにしまって、シワなんか気にせずにガンガン被りたい。少し広めのツバと潔いホワイトが夏気分を加速させる。

    • KLATTERMUSEN
      Skeidbrimer Cap

      スウェーデンを拠点とする〈クレッタルムーセン〉の、シンプルなようで全然そんなことない6パネルキャップ。なんと、小雨で生地が膨張し(!)、水を遮断するそうだ。そんな素材があるのか。ターコイズブルーの糸でさりげなく刺繍されたブランドロゴも洒落ている。

    • KLATTERMUSEN
      Mesh Cap

      ガチンコなクライミングの際に使用することを想定して作られたメッシュキャップは、コンパクトなフォルムとトップを覆うナイロンメッシュ素材が出自に反してなんだか可愛らしい。控えめに設けられたフォーム入りのツバは曲がり具合や角度をアレンジできるので、用途に合わせて。

    • THE NORTH FACE PURPLE LABEL
      65/35 WINDSTOPPER Cap

      探すと意外にも見つからないミニマルな高機能キャップだが、そういうものを的確に、実直に形にしてくれるのが〈ザ ノースフェイス パープルレーベル〉。表地には撥水加工を、裏地には風の侵入と内側の蒸れを軽減するライナーを配した期待通りのスペックだ。

    ▶︎ 野遊び、実践編。