
定番とよばれるウエアには、理由がある。
今後定番と呼ばれるであろうウエアにも、もちろん理由がある。
そこには、どんなこだわりが詰まっているのか?
製作者が語る新定番ウエア、8つのストーリー。
01
ベルテッド キャノン デニムショーツ
カジュアルにも、きれいめにもハマる今季の自信作。


02
エバレットライト スピンドルTシャツ
夏でも快適なテック系Tシャツ



宮尾友規
JOURNAL STANDARD
デザイナー
昨今のトレンドであるテックを意識し、エバレットという機能素材を使用したスピンドルTシャツです。エバレットは、優れた吸水性と、清涼感のある肌触りが特徴的な機能素材で、これからの季節に重宝します。またモデル名の通り、裾にスピンドルを施しているので、シルエットの変化も楽しめます。メンズの場合、夏のウエアは選択肢が少ないので、Tシャツだけではなく、アクティブなシーンでもラフに着ていただければと思っています。コーディネートの合わせ方は、トップスのサイズ感を活かして、ボトムスもボリュームのあるものがおすすめです。デニムやミリタリー、さらにスポーティな要素を取り入れることで、今季らしい着こなしになり、夏のファッションにアクセントを加えることができます。思い思いの組み合わせで夏のコーディネートを楽しんでください。
01
デヴォー ホールプリントシャツ
この夏は、アートな柄を楽しんでください。



山本啓示
EDIFICE
デザイナー
<エディフィス>のイメージにはない“柄シャツ”を、ストーリーや生地、さらには細かいディティールにこだわって作成した半袖シャツです。ポイントはなんといってもこの柄。デヴォー社という1830年に創業したフランスの老舗テキスタイルメーカーの生地を使用しているんですが、この柄は過去のアーカイブをベースに色や大きさを変更し、今の気分に落とし込んだ完全オリジナルになります。また襟のデザインにもこだわっており、襟周りのおさまりと抜け感にはかなりこだわりました。個人的におすすめのスタイリングは、スラブ感のあるイージーパンツにエスパやレザーサンダルを合わせた南仏リゾートスタイル。シャツの柄が映えるように、品よくコーディネートしたいですね。
02
プロテック ポンチポロシャツ
夏の新定番確定。今季イチオシの半袖ポロ。



山本啓示
EDIFICE
デザイナー
<エディフィス>の夏の定番アイテムであるプロテックポンチTシャツのポロシャツバージョンです。“ジャケットに合わせても様になる”デザインがポイントで、生地には両面編みの組織で伸縮性が良く、目の詰まった綺麗な表面が特徴的なモクロディ生地を使用しています。通常はコットン100%なんですが、今回はコットンとソロテックスと呼ばれるポリエステルの糸を使用しているため、形態安定性やストレッチ性などが付加されています。また襟をカッタウェイ仕様にしたのは、夏のビジネスシーンでも着用していただけるよう、ジャケットとのバランスを考慮してのこと。一枚で着用しても、ジャケットと組み合わせても品のある大人な印象になるようデザインしています。機能性の高さだけでなく、オン&オフ問わずに着用できるのが、このポロの魅力です。
01
サウザンド マイル 別注 サマーセット
大好評のセットアップが、満を辞して今季も登場。



平田知之
JOURNAL STANDARD relume
マーチャンダイザー
<ジャーナルスタンダード レリューム>が、1993年にアメリカ・サンディエゴで設立されたブランド<サウザンドマイル>に別注したセットアップです。ご存知の方も多いと思いますが、以前から展開されている人気モデルで、毎シーズンWEB限定で販売し、大変好評を得ています。テックアイテムの持つスポーティさとトレンド要素を併せ持っているのが、その要因かもしれません。シルエットは、トレンドをふまえ、昨年よりも若干ワイドにしています。またトップスの裾にスピンドルを施すことで、シルエットの変化やインに着たTシャツなどとのレイヤードが楽しめます。またウエアだけでなく、トートバッグが付属するのもこのセットならでは。コストパフォーマンスの高さも魅力のひとつです。
02
グッドウェア別注 コットン USA Tシャツ
ブランドを代表するTシャツを作りたかったんです。



平田知之
JOURNAL STANDARD relume
マーチャンダイザー
<ジャーナルスタンダード レリューム>を代表する定番Tシャツを作りたいと思い、半袖スウェットのようなヘビーウェイトな生地感が魅力の<グッドウェア>に別注しました。顔料染めされた<グッドウェア>特有の厚手のボディに洗いをかけることで、着古したような色ムラやアタリが出て、長年着続けたかのような雰囲気を実現しました。これは、デニムのような経年変化を楽しんでもらいたかったからです。また裾や袖にリブは、過去に<グッドウェア>が展開していた仕様を復活させました。ポケット付きTシャツは、この世にごまんとありますが、このディテールが別注の証しとなっています。コーディネート的には、ジャケットなどの下に合わせて、クリーンなスタイルでまとめたいです。
01
アリス デ オープンシャツ
唯一無二のフレンチアートを纏う。



岩崎亮人
417 EDIFICE
マーチャンダイザー
"今の<フォーワンセブン エディフィス>におけるフレンチスタイルとは?”という答えを模索している時、フランスで注目を集める新進気鋭のイラストレーター、アリス・ディ(Alice Des)さんに出会ったことで協業が実現しました。レトロな美学と現代的なテーマの間が共生する彼女の作品は、キャッチーなフレンチ且つウィットの効いたグラフィックが特徴です。この半袖シャツでは、身頃に大胆に彼女の作品が描かれています。フランスのポップアートとの相性が良く、リラックスしたムード感を演出するため、襟はオープンカラーを採用しています。またポップな作品がレジャームードに振れすぎないよう、あえてハリのある生地を使用しているのもポイントの一つです。この夏は、<フォーワンセブン エディフィス>ならではのフレンチスタイルをお楽しみください。
02
リフラクス キャンバス 1タックイージーパンツ
新定番筆頭の多機能ボトムス



岩崎亮人
417 EDIFICE
マーチャンダイザー
<フォーワンセブン エディフィス>の新たなパンツシリーズを企画する中で生まれたのが、このリフラクス キャンバス 1タックイージーパンツです。麻のようなナチュラル感と、ドライな風合いが特徴的なリフラクスという多機能生地を使用し、テーパードの効いた1タックを採用しました。機能性に優れた生地なんですが、麻のようなシャリ感のある質感なので、どんなスタイルにも取り入れやすいです。またウエスト部分にゴムを採用しているので、ベルトなしで着用できるリラックス感も魅力です。機能性とデザイン性を兼備しているため、今年だけでなく来年も再来年も、と長いシーズン穿いていただける自信作です。
宮尾友規
JOURNAL STANDARD
デザイナー
このデニムショーツは、今夏の新作です。カジュアル感がありつつも、クリーンなスタイルにも合わせやすく、さらにタックインやレザーシューズにもあうショーツを作りたくてデザインしました。ベースはデニムなんですが、コットン100%ではなくコットン×ヘンプなので、ネップ感やヘンプならではの風合いが楽しめます。ただ、この生地を探すのがとにかく大変で……。この生地を見つけたときはとにかく嬉しかったです。またショーツと同じコットン×ヘンプのベルトがセットになっていることも、この商品のポイントですね。ワイドなシルエットからもわかる通り、リラックスしして穿いていただきたいと思っているんですが、スピンドルだとちょっとイメージが変わってくるので、ベルトをつけることにしました。トップスをインしてコーディネートするのもオススメです。