ハレでもケでもなく、一張羅でもなければ“ダル着”でもない。冬にコートと合わせてもいいし、夏にタンクトップと合わせてもいい。近所のコンビニにだって着ていけるし、電波の届かない砂漠でもきっと頼りになる。あらゆる人の24時間に、365日寄り添うアイテム。そんな洋服、〈Levi’s®︎(リーバイス®︎)〉の『501®︎』以外に思いつかない。僕らがこの春、気持ち新たに身に纏いたいのは〈JOURNAL STANDARD〉がアレンジを加えたヴィンテージライクなマスターピース。
Photo:Shota Kikuchi / Styling_Takuya Raita / Grooming_Kei Kouda / Text&Edit_Nobuyuki Shigetake
ウエスト44インチのホワイトパンツは、ジーンズというよりはむしろワークパンツやペインターパンツのようなノリで穿くのが良さそうだ。ただ、白のトーンがそろいすぎていると医者みたいになっちゃうから、青味や黄味を帯びた異なる色彩のホワイトで構築したいところ。ストリートにもモードにも肩入れしていない曖昧な大人のリラックススタイルは、気候が安定しない春先にもぴったりだ。
Levi’s®︎ × JOURNAL STANDARD relumeの『501®︎』 W44 L26 15,400円
Carhartt WIPの『Active Jacket』は参考商品
シューズはスタイリスト私物
アメリカン・カジュアルスタイルの代名詞のような存在である〈リーバイス®︎〉だけれど、改めて考えてみると『501®︎』の最大の強みといえば、古今東西のあらゆるトップスを許容してくれることかもしれない。Tシャツにビーニー、スニーカーにジーンズのいつものコーディネートでも、上からサッと紺ブレを羽織るだけで少し背筋が伸びる。
Levi’s®︎ × JOURNAL STANDARDの『501®︎』 W38 L28 18,700円
blurms × JOURNAL STANDARDのブレザーとTシャツは参考商品
シューズとビーニーはスタイリスト私物
削ぎに削ぎ落とした合わせによって際立つ、ヒップポケットのピスネームに鎮座する“BIG E”やバータックのホワイトステッチといった、このジーンズのカンバセーションピースたち。どんなスタイルにも溶け込む、変化球もドンと来い! な名捕手だからこそ、あえてノームコアな文脈に沿って着こなすのもまた一興。
シルエット、色数ともにミニマルに徹した都会的なアウトドアスタイル。一切の装飾が廃された、ゴアテックス®︎のシェルジャケットは昨今の潮流であったマキシマリズムに抗う、90’sライクなコンパクトめのサイジングで。裾のドローコードをギュンギュンに絞り上げれば、いなたくもシャープな装いに。
ドカンとデカめの身幅が魅力のショートモッズは例のごとく、裾のスピンドルを絞りに絞って、まるでスウェットのような丸みを出して着ると良い感じ。何周も回ってむしろ新鮮な、ジャストサイジングなホワイトジーンズによってその極端なシルエットがより強調される。
Levi’s®︎ × JOURNAL STANDARD relumeの『501®︎』 W32 L30 15,400円
JOURNAL STANDARDのショートモッズコート 20,900円
サングラス、ヘッドフォン、シューズはスタイリスト私物
ジップフーディとワイドなジーンズで作る、シティのユニフォームのようなスタイル。「結局これだよな」と言いたくなる僕らがティーンの頃から好きな合わせだけれど、キャップとシューズをブラウンで統一すれば、大人の余裕を薫らせることができる。奇をてらっていない直球の合わせにこそ“伝統と革新”を重んじてきた、時代を牽引するブランドの矜持が宿る。
退廃的なムードを醸し出すフェード&デストロイなデニムジャケットは、上質なウールのスラックスなどで綺麗に合わせるのが定石かもしれない。そんなファッションのセオリーには可能な限り背いてみたいものだ。フューチャリスティックなシルバーのナイロンパーカとレザーのワイドショーツで合わせれば、ネオパンクなY2Kスタイルの出来上がり。