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  3. “リアルに欲しいものをカタチにすること” 梶原由景とEDIFICE 2020年春の別注企画
毎シーズン大好評のLOWERCASE代表・梶原由景氏とのエディフィス別注企画。
今の時代感を捉えた”生活者がリアルに欲しいもの”をしっかりと見定めたアイテムが今回も揃いました。
過去に様々な企業と取り組みしてきたからこそ分かる梶原氏が思う”本物の良さ”とは。
その答えがエディフィスMD兼バイヤーの大瀧氏とのトークセッションで明らかになりました。
  • 《LOOPWHEELER for LOWERCASE》

  • 大瀧:現在、メンズレディース問わず”カットソーブーム”が再燃してきていると思っているのですが、そこに対してのループウィラーの立ち位置というところを梶原さんはどう思われていますか?

    梶原氏:特にブームとかは思ってなかったですね。僕自身常にスウェット着てますからね。笑
    最近もファッションを牽引している方々が上下でスウェット合わせたりと常にスウェットはファッションシーンで変わらず存在し続けてますからね。
    その中でループウィラーの立ち位置は”今リアルに一番着れるもの”。スウェットの良いものといえばチャンピオンのリヴァースウィーブだったり過去にたくさんの名品がありますが、やっぱり昔はアメリカンなものも格好良かったんですけど、今は上質で長く着れるものが重宝される時代。そこにループウィラーは当てはまるかなと思います。

  • 大瀧:やっぱりループウィラーは吊り編み特有の柔らかさだったり着やすさがポイントですよね。

    梶原氏:そうですね。10年くらい前に初めてループウィラーを着た時の感動は忘れられません。最近当時のスウェットを久しぶりに着てみましたけど、ほとんど劣化してないですからね。いい状態が長く続くって服にとっても大事なことです。

  • 大瀧:そうですよね。そこに対して今回のアイテムのポイントってなんでしょうか。

    梶原氏:ループウィラーの代表作でLW01というモデルがあるんですが、肉厚の吊り裏毛なので暖かくなると着れない時期もありました。ですが今回の別注は吊り天竺で、重ね着や一枚でオーバサイズで着たりと着方次第で楽しめる一着になってます。

    大瀧:デザインもシンプルなので色やサイズを変えるだけで着方のテンションが変わりますよね。さらにお聞きしたいのですが、梶原さんが思う今回の別注の最大のポイントはどこにありますか?

    梶原氏:吊り天竺の最大のポイントは”シーズンレスで着られるループウィラー”というところですね。今回は半袖ですが、個人的に春夏にプリントTシャツをカレッジスウェットみたいに半袖のボタンダウンと重ね着することが好きなんです。そういう着方も視野に入れています。半袖のスウェットシャツに見えて極上の素材感。この柔らかさと風合いは素直にすごいですよ。

  • 梶原氏:吊り天竺の最大のポイントは”シーズンレスで着られるループウィラー”というところですね。今回は半袖ですが、個人的に春夏にプリントTシャツをカレッジスウェットみたいに半袖のボタンダウンと重ね着することが好きなんです。そういう着方も視野に入れています。半袖のスウェットシャツに見えて極上の素材感。この柔らかさと風合いは素直にすごいですよ。

  • 大瀧:確かにそうですね、ついつい天竺編みのヘビーウェイトといえばキャンバーだったりアメリカのアイテムを連想しますが、このしっとり感はすごいですね。半袖のスウェット型なので腰周りのリブがしっかりあるので夏場にショーツと合わせた時もバランスが良さそうですよね。
    ちなみに最近さまざまな服をユニセックスで着用する方も増えてると思うんですが、今回のスウェットは梶原さん的に女性の方に着てもらうイメージはありますか?

    梶原氏:着てほしいですね。サイズに関してもSサイズとかは女性に合うと思います。男女年代問わずシンプルに合わせられるというのもループウィラーの魅力の一つですからね。

  • 《LOWERCASE × PORTER for EDIFICE》

  • 大瀧:今までで一番長く取り組みをさせていただいている別注企画だと思うのですが、改めてそもそも取り組みがスタートしたきっかけについて教えて下さい。

    梶原氏:PORTERに関しては僕が高校生の時から大好きで持ってたんですよ。大人になってご縁があり仕事で別注を企画することがありました。昔AppleのiPodが出始めた20年前くらいからデジタルガジェットの収納バッグを企画することが多くなり、まだスマートフォンがない時代にPDAという今のスマホから電話の機能がないようなガジェット用のポーチを作りましたが、意外と皆さんシガーケースや小物入れとして使ってくれて嬉しいことに大ヒットしました。その当時ポーターのラインナップでガジェットを収納するバッグがあまりなかったというのもありました。

  • 60年代を代表するデザイナー、セリア・バートウェルのファブリックショップで手に入れた生地を使ったiPod用ポーチ。

  • 大瀧:ちょうどその頃からスタートしたんですね。当時デジタルガジェットを別注で作っていたのは梶原さんくらいでしたよね。さらに別注をアイテムを通して思うのが生活する上で”あったらいいな”と思うものが商品にしっかり反映させられているのが良いですよね。

    梶原氏:PORTERらしいシンプルかつミニマルなデザインですが防水性の高い3レイヤ―素材を取り入れたり、内部には細かく仕切りを設けたポケットが取り付けられ、高い収納力を持ち合わせています。僕自身もそうですが、旅行や仕事の時のバッグのスペックが高いほどストレスなく使えるのでここには常に使うシーンを想像して試行錯誤してます。

  • 大瀧:ちなみに今回の別注で梶原さんのおすすめはどれですか?

    梶原さん:トートバッグですかね。このタイプのトートはいろんなブランドのものを使っています。単純に海外行く時やビジネスシーンにおいてバッグを開いてワンアクションですぐ取り出せる利便性が良いですね。エディフィスらしいジャケットにパンツスタイルなどの綺麗な着こなしには間違いなく合うトートバッグですね。

  • 大瀧:本日はありがとうございました。今回の別注企画のこだわりと取り組みまでのストーリーを聞けて、より一層商品の魅力を感じる事ができました。

    梶原氏:ありがとうございました。また今年の秋にもエディフィスとさまざまな別注企画に取り組んでいる最中なので、そちらも是非楽しみにしていただけたらと思います。

  • 梶原由景

    クリエイティブ・コンサルティングファーム「LOWERCASE」代表。ビームスのクリエイティブディレクターとして活躍し、異業種コラボの元祖的存在として様々な企業、ブランドと画期的なプロジェクトに取り組みセレクトショップを再定義。現在はブランディングやコンサルテーションを多く手掛ける一方、吉田カバンの[PORTER]や、[SEIKO]の「PROSPEX」などコラボレーションやプロデュースワークを行う。2015年11月には藤原ヒロシ氏とコンテンツサイト「Ring of Colour」を立ち上げ、日々情報更新中。