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  3. 冬コート計画 Plan for winter
  • パリシックな感性を持つ女性の
    ライフスタイルに寄り添うコートを
    スタイリスト船越 綾さんがピックアップ。
    バリエーションが増えた今季だからこそ
    知りたい選び方のヒントや
    冬の装いをブラッシュアップする
    スタイリング術を聞きました。

    stylist Aya Funakoshi

    2009年に渡米。雑誌や広告、俳優のスタイリングを中心に活躍。モードからクリーンなスタイル、ヴィンテージまで、上品に落とし込むセンスに定評がある。

    ピンクのレイヤード

    「絶妙なスモーキーピンクのコートはミドル丈のノーカラーも新鮮。今年はピンクをもうひとつくらい重ねて楽しんだ方が洒落て見えます。ふたつのピンクとまろやかな白の世界にロングブーツで引き締めて、可愛いだけじゃないパリジェンヌの洗練を」

    大胆に赤を着るなら今

    「レディで華やかな気分を無条件に叶え、体をゆったりと包む贅沢なオーバーサイズのテーラリングが今の気分にぴったりな赤いコート。シンプル好きな人こそ手にしてみてほしい一着。同系色のチェックスカートでレトロなムードをつなげつつ、足元はローファーとソックスでフレンチトラッドに仕上げて」

    無難じゃない黒を

    「女性らしいアイテムにもすっとなじむ、上質でコンパクトなダウンベストで着こなしに意外性を。レースのブラウスとレオパードジャガードのスカートというエレガントで表情のある黒にもマッチし、無難を回避してくれます。パールの艶を足すのが今年の選択」

    ノンシャランに纏う

    「端正なチェスターコートは生真面目に着ないで、フレンチ映画のワンシーンのように、バサッとなにげなく肩にかけるイメージで。コートとジャンパースカートのグラデーションが退屈に見えないのは、インに不意に効かせたパープルと小物使いのメリハリのおかげ」

    ツイードが叶えてくれる

    「フロントは気軽に羽織れるジップアップで、ボリュームのある袖が重ね着しやすさを約束。ツイードの場合、スタイルはクラシックに、ラインはシンプルにすることで品よく、現代的に。Tシャツとデニムだけじゃなく、この冬はボウタイブラウスとラメ素材のスカートで新しいフォーマルを」

    さっと髪をまとめて

    「ミニマムでリラクシーなショートガウン。一枚で様になり、きれいに着流せるムードが気分ですよね。ニットとワイドデニムのシンプルな組み合わせに、例えば、家でくつろいでいる雰囲気そのままにコートを羽織って出かける女性を思い描いて。お気に入りのかごを持ち、ヘアクリップで無造作に髪をあげたりするのもきっと素敵」

    ヴィンテージライクに

    「今の気分のモフモフを楽しめるボアブルゾンは上品な艶とオーバーサイズが大人心をつかむ一枚。ハイボリュームを生かして羽織るのはもちろん、古着のようなタッチの花柄スカートにベルトマークでアレンジを加えるのも手。足元はタフなサイドゴアブーツでハズすくらいがちょうどいい」

    温もりも手放さない

    「シアリングと艶のある素材のミックスが可愛いフェイクムートンコート。セットインスリーブで袖口にかけて広がるシルエットがインナーやボトムを選ばず、バランスを取りやすい。キャメルを起点にしたワントーンにアームウォーマーやソックスのオートミールカラーで暖かさを追加」

    クチュール感を楽しむ

    「装いを優雅に見せてくれるビッグカラーコートにストライプシャツを仕込んで首元を強調。シャツを太めのパンツにアウトで着るバランスで力を抜いて、モダンなムードに。仕上げにツイードバッグとワンストラップシューズできれいな甘さを加えます」

    淑女なダウンスタイル

    「ショールカラーのようなフードがリッチで女性らしいダウン。スポーティに見えず、品があってオーセンティックだから、今年のクラシックなワードローブと相性がいいのも魅力。暖かく、落ち着きのあるトーンに、チェックのキルトスカートやファーバッグで冬の遊びを」

    Staff

    photography / Takehiro Uochi(TENT)
    styling/ Aya Funakoshi
    text / Machiko Suyama