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  3. This is how we do. - 徹底徹尾、“現地”にこだわる。 デルソルとジャーナルスタンダードが示す、 ご当地特産的モノづくりの可能性-
2019年にローンチされたDEL SOL(デルソル)は、中南米特有の生地、柄、カラーリングにフォーカスする新鋭ブランド。
2020年春夏シーズンは、グアテマラとメキシコをテーマにJOURNAL STANDARDが別注コレクションを展開。
そこで、ブランド背景や別注のポイントについて、JOURNAL STANDARDバイヤーの山口さんに話を聞いてみました。
紐解いてゆくと、たんなる「別注」という言葉にはおさまらない、ひたむきな探究心と、のっぴきならないこだわりが見えてきました。
  • ― 民族衣装で言うと、2019年はアフリカの伝統生地「カンガ」を見かけることが多かったように思います。同じようにDEL SOLのアイテムも民族衣装特有のカラフルな生地が特徴的ですが、ところ変われば印象もガラリと違いますね。生地の質感も一辺倒じゃなくて、よく見るとさまざまなものがあるのがユニークです。

    そうですね。やはり、中南米ならではの生地の風合いや色合いの面白さに惹かれたことが、今回の別注の大きなきっかけでした。それだけに、現地で買い付けた生地を使って現地で生産する、ということに徹底的にこだわっています。

  • ― なんと、買い付けから生産まで、すべて現地にておこなっているとは驚きです!

    あくまで、向こうのモノづくり背景を大切にしたかったんです。だからと言って現地にあるもののまま持ってくるのでは面白くないから、JOURNAL STANDARDらしいニュアンスを随所に加えています。

  • ― グアテマラシャツやキューバシャツといったアイテムは、古着屋でたまに見つかったりもしますが、サイズ感など細かいところが絶妙に日本人向きじゃなくて着られないんですよね……。具体的には、どんなところをアレンジしていますか?

    たとえばこの生地は、もともとパーカに使われていたわけではありませんでした。でも、この生地を見つけたとき、これでパーカを作ってみたら面白いんじゃないかと思った。それで別注することにしました。共生地のハットやバッグも、同じくオリジナルの形。生地からインスピレーションを受けて、日本らしいアイテムに落とし込むことは多かったですね。

  • こちらのシャツは本来現地に無い柄でしたが、グアテマラで実際に手染めで綺麗な柄のストールやBAGを作成している現場を見て、今回のDEL SOLのSS20のシャツに落とし込んだ特別なアイテムです。もちろん染めは、グアテマラの手染め職人にお願いして。ちなみに、使ってあるボタンなどもすべて現地の素材です。

    ― あくまで、生地や技術は現地ならではのものでありながら、JOURNAL STANDARDならではのセンスで組み合わせている。たんなる別注とはわけが違いますね。バイイングとモノづくりの合わせ技のような感覚でしょうか。一貫して現地にこだわったということは、それなりに苦労もあったのではないですか?

    はい、最後に現地に行ったのが、2019年7月。そのときに出来上がりのイメージなどを伝えて、出来上がったサンプルを確認、修正を依頼して、また上がりを見て……、の繰り返しで、正直納期ギリギリに完成したアイテムもありました。やっと上がってきたと思ったら形が違ったりして、なかなかエキサイティングでしたね(笑)。

  • ― これまでのJOURNAL STANDARDのイメージからすると、お客さんにはかなり新鮮に映ると思いますが、どのような着こなしを提案していきたいですか?

    たしかに、ワークやミリタリーといったイメージの強いJOURNAL STANDARDにとっては、新しいタイプのブランドと言えるかもしれません。とはいえ、一般的な柄モノを取り入れる感覚で、さらりと着ていただければいいなと思います。今日の僕のようにモノトーンスタイルに挿すだけでも、意外とハマります。キューバシャツなんかは比較的上品な印象なので、たとえば黒のスラックスに合わせてみたり。洋服で取り入れるのに抵抗があるひとは、ハットやバッグから試してみるのもいい。チャレンジしやすいように、どれも価格は抑えてありますので!(笑)

  • ― あまり考えすぎず、シャツならシャツ、パーカならパーカと、普段のアイテムと同じ感覚で着るのがいいということですね。ちなみに、ブランドタグに書かれている「HECHO A MANO」とは、どういった意味ですか?

    スペイン語で、「ハンドメイド」のことです。さらに中南米では、「その土地に特化した素材による、ハンドメイド」といったニュアンスが強い。その価値観に沿って、今後もDEL SOLとの別注を続けていくなかで、中南米のさまざまな場所に特化したアイテムを展開していく予定です。たとえば、ペルーならアルパカニット、といったように。

  • ― 現地に赴いて、作り手に会い、過程をつぶさに見ながら、最高のものを作っていく。JOURNAL STANDARDのモノづくりへの圧倒的なコミットメントには、とにかく感服しました。

    ありがとうございます。こういう時代なので、簡単にやろうと思えばいくらでも手を抜けると思うんです。でもだからこそ、しっかり自分たちの足を使って、目で見て、直接触れながら作りたかった。時間と手間をかけた分、いいものができたと確信しています。

  • 春の服 、ジャーナル スタンダードでしか買えないモノ。
    あいかわらず2月から気温は安定しないが、3月となると春モノを意識してしまう。さまざまなお店に2020春のアイテムが続々と並び始め街の気分も春へ。
  • FILLTHE BILL独特のVINTAGEやモードに対する”ニュアンス”とJOURNAL STANDARDの”今”を掛け合わせた。
    そんな物つくりを提案する
    「DAYS」FILLTHE BILL×JOURNAL STANDARD。

    「DAYS」/「日々」を意味し、イメージは「キッズ」。

    1st ISSUE は『PLAY FOOL』。
    馬鹿みたいに遊ぶキッズをイメージした、
    トレンド感を押さえたサイズ感やデザインが特徴的。
    かつてのブランド 『RIP PROOF』 との別注アイテムをプラスした
    80's キッズスタイルだけど洗練された"今"を提案いたします。