センスのいいひと。
- センスのいいひと。
- どことなく雰囲気があって、その人を纏うオーラがあって…なんだか気になる。
そんな人たちの生活スタイル、物を選択する上でのこだわりってどこ?
アイウェアを通して、気になるライフスタイルを紐解いていく連載企画。
第2回目は、takamamaさん。

- 早速ですがタカママさんの3DAYSに密着させて頂きます。1日目は、三軒茶屋にあるジャンクションさんへ。お休みの日はよくカフェなどいかれるのですか?
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カフェというよりもコーヒースタンド(ロースタリー)に行くことが多いです。
毎日のようにラテを飲むのですが、オフで自宅付近にいる時は近所にある数店舗の中から気分でチョイスするパターン。
どこかに出かける時は、行き先でGoogleマップに保存しているお店があればそこに行くパターンのどちらかですね。


- オーナーの藤原さんとは以前よりお知り合いだということですが、どういった繋がりですか?
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彼のYouTubeは観たことがあったんですが面識がなく、しばらくした後に共通の友人から「藤原さんの美容室がオープンするから一緒に行かないか」と声をかけてもらい、オープニングイベントで繋がりました。
そこから藤原さんがディレクションする飲食店のレセプションに招いてもらったり、
一緒に呑みにいったり、数ヶ月に一回くらいのペースで会っています。

- 休日もお洒落なイメージのタカママさんですが、カフェなど食に関して選択する上での拘りのポイントを教えてください。
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周りからよく言われることが一つあって、「いつもオシャレなところに行ってそうだよねー」というセリフをよく聞きますが全くそんなことはありません。
下町の風情ある赤提灯の居酒屋やプレハブの汚ったない定食屋(笑)、いったいどこからそのパワーが出ているのかわからないヨボヨボのおばあちゃんが鍋を振りながら切り盛りしている町中華…。味覚的な意味ではなくて、人柄が滲み出るような”アジのある”お店が好きです。もちろんいまイマドキのお店も行きますが、近年は見た目ばかりに振り切っていてメニューの満足度は低いところも少なくはないので、あまり情報サイトやSNSは頼らないよう心掛けています。入ったことがないけどなんとなく気になるお店を発見したら、自分の勘を信じて扉を開くことってかなり大事な気がします。もしそれで失敗しても思い出として記憶に残りますし、野生的な勘に従う=自分の感性を磨くことにリンクすると信じています。

- 本日のスタイリングのポイントを教えてください。
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ややオーバーサイズのジャケットにルーズなスラックスでプリントteeをインナーに挟むといった、あまり気を衒わないアイテムでまとめつつ、ゴリっとしたネックレスでコントラストをつけてみました。これは最近古着屋で購入して、ニットやジャケットといった秋冬のスタイリングに使いたいと思っていたものです。
ラグジュアリーなムードに合わせたBALENCIAGAのアイウェアは全体の骨格を整えるために掛けています。
- 今日掛けているメガネはBalenciagaですね!
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普通アイウェアのロゴってテンプルの表か裏に明記されていることが大半なのにも関わらず、センターに潔くパッと見えているのがおもちゃっぽくて良いなぁと。
BALENCIAGAが仕掛けてきそうな、キレ味鋭い飛び道具感が好きです。


- 2日目はお仕事中のタカママさん。この日はL‘ÉCHOPPE青山店へ。
普段はどのようなお仕事を主にされているのですか? -
YouTubeの企画と編集、ごくたまに被写体の仕事もさせて頂くこともあります。
- お仕事されるうえで、楽しいと思ったり充実していると感じる時はどんな時ですか?
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撮影している時は基本いつでも楽しいですね。形式ばったスタイルが苦手なので、段取りをあまり作り込みすぎないようにしています。(外部の方がゲスト出演する場合はそうもいきませんが)
そうすることで、ライブ感があって程よい緊張感が生まれて、リアルな対話やグルーヴが形成されていって面白くなるんですよ。
個人のYouTubeチャンネルの場合は、その色が一層濃くなっていると思います。笑



- かなりファンも多いタカママさんですが、そのセンスや感性の部分はどのように培われてきたのでしょうか?
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とりわけファッションに関しては周りの友人・先輩方、あるいは音楽、映画の影響が大きいと思います。
昔は”BLANKEY JET CITY”のフロントマンだったベンジーこと浅井健一のファッションに憧れてWranglerのデニムウエスタンシャツに革パンのスタイルを真似していました。トレードマークのスパゲッティーヘアは似合いませんでしたが。。。
あとは、Johnny Deppが主演だった”シークレット ウィンドウ”のスタイルに感銘を受けてTARTのヴィンテージアイウェアを血眼になって探して手に入れたり…。今ではスタイリストの”Harry Lambert”のスタイリング、ファッションに注目しています。彼の影響で自身の装いを見つめ直す大きなキッカケになりました。
あと、結局のところ現場主義というか、画面越しの世界だけで知った気になりたくないという気持ちが強くあります。
例えば、YouTubeで観るライブ映像もいいけど、出来るだけ会場に行って生で鳴っている音を聴くほうが刺激を受けますし、写真で見る建築よりも実際に訪れてみるほうが圧倒的に没入できますよね。なんというか、五感を喜ばせる経験を積み重ねてきたからこそ現在の自分が形成されてきたのかもしれません。
BLANC..
フランスとイタリアのブランドを中心としたスタイリング。インナーはパッと見アメリカっぽい配色ですが、イタリアンシルクをL.Aの工場で丁寧にハンドリンキングしているという、国境を超えたこだわり仕様のTシャツ。70年代にAl Pacinoが着ていたかもしれない…。そんな装いを僕なりの解釈でまとめてみました。アイウェアは初めて手にしたBLANC..レンズの色がとても好みで、リンガーTシャツのオレンジを拾っているのがポイントです。
YUICHI TOYAMA
このスタイリングの主役はショートトレンチ。過度な装飾もなく、生地とシルエットはもちろんのこと、なんとも言語で伝えにくいムードを纏っているのがとても魅力的です。ポロシャツで手堅く上品に、ここにスラックスをもってきてもいいのですが、あえてスポーティーなサテンパンツでハズしました。アイウェアは最近登場頻度高めのYUICHI TOYAMAです。
EYEVAN 7285
着る機会がめっきり減ったナイロンジャケットをジャケットの上からレイヤードさせたスタイリング。他のアイテムを全てホワイトに統一し、土臭さを一切排除することを意識しました。このままだとまだ都会なムードなので、茶目っ気を出すためにキャップを被りちょっとした違和感を。しかも近くで見るとモコモコな羊ちゃんがいるのがキュンポイントです。

- 3日目は、清澄白河にある国・年代問わずコレクションをしたアンティークやヴィンテージの家具・雑貨・衣類を取り扱う、ライフスタイルショップ「STOOP」へ。とても素敵な空間ですね。こちらにはよくいらっしゃるんですか?
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2〜3ヶ月に一回の頻度で来ています。不定期にイベントを開催していて、最近だとGEOMETRIC|MONOCHROME展がとても印象的でした。1980年代の家具業界はモノ作りの技術が向上すると共にデザインの自由度も拡大していった時代だったらしく、実験的な思想だったり思わず目に留まるようなデザインのプロダクトに触れることができました。


- タカママさんが思うヴィンテージやアンティークの家具の魅力とは?
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洋服においてもそうですが、歴史を積み重ねてきた著名品の価値はとてつもないスピードで上昇し続けていて、行くところまで行っちゃったなぁという感じですよね。
ヴィンテージにはそんな評価を獲得してきた歴史(時間)を所有する優越感もありながら、今後は自分がその時間を共に過ごせるというワクワクがあるというか…。
巷では資産がどうとか言われてますがその話になるたびに「この人は将来手放すことを前提にしているのかな?」っていう印象を抱くので、なんだか複雑な気持ちになることもあります。笑
数字には表せない引力があると思いますしシンプルに気持ちが高まるのが魅力なのかなぁと。

- ご自宅でのインテリアや空間作りのこだわりを教えてください。
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デザインーズ家具と呼ばれるほど立派なものはあまり所有していません。仮にそれだけで統一してもどこか退屈というか、教科書通りの〜だとかセオリーみたいなものが苦手で…。
有機的なウッドの家具も無機質なモダン家具もハンドメイドのクッションも取り入れるよう意識しています。ある人が言っていた「極端な例ですがプルーヴェのローテーブルに合わせるのはヨギボーだって良いんです」という言葉にすごく共感していて。そうしたリアルな生活感をスパイスとしてひと匙加えるセンスって素敵じゃないですか?今後ライフステージが上がったとしてもそのマインドは変わらないと思います。

- インテリアとファッション・アイウェアと繫がるような部分などはありますか?
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なんでしょう…。
自分の気分や性格を言葉以外で表現するための手段でもあるし日々の暮らしにおいて欠かせない存在です。


- 本日のスタイリングのポイントを教えてください。
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所々に70年代っぽいファッションアイテムを足しつつ、あくまでクリーンかつ上品さを表現するために古着はほぼ使わないといったスタイリング。
フレアスラックスからチラリと覗くスパンコールのコンバースは年始に初めて群馬へ買い物した際に古着屋さんでゲットしました。アイウェアはスタイリングのテンションに合わせGrapes&Celadonのオクタゴンフレームをチョイスしています。



- タカママさん=メガネというほどの印象がありますが、、、
アイウェアを選ぶ際のポイントなどはありますか? -
ハッとするフレームに出会うまでとにかく試着する。特に方程式はなくて直感に頼るよう徹しています。一癖だけでは飽き足らず二癖くらいはないと選びませんね。笑
- また、次気になっている・欲しいアイウェアはどのような嗜好性のものでしょうか?
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すでに何本か所有していますが、次に狙っているのはスクエアフレームです。
SAINT LAURENTとMIU MIUで気になるものがあったんですよね…。


友人から譲り受けた”Leica Q”

L’ECHOPPEのスタイリングでも掛けていたBLANC..の新作フレームです。ブラウンのレンズは今まで一本も購入したことがなくて、試着した時に「これだ!」と思いそのままレギュラーメンバーに加入しました。

去年から使い始めたフィルムカメラのRollei 35sです。偶然なことにカメラはどちらもドイツのメーカーです

- takamama
- @takamama_0217