日本の暑く長い夏が始まった。
早いブランドでは秋冬シーズンの洋服も少しずつデリバリーが始まってきていますが、通年素材や夏でも着れる物がほとんどで、やはりこれからが夏本番。

LEでもこれからの季節に快適に履けるパンツを考えていました。

それが今回新しくリリースするトレーニングパンツ。

ベースにしたのは90年代のイギリス軍トライサービスのトレーニングパンツです。

トライサービスとは陸海空の三軍の総称。

そこに支給されているものの特徴として、ダークネイビーの色味や、汎用性の高いデザイン、丈夫さなどが挙げられます。

今回ベースになったトレーニングパンツも例に漏れず、三軍に広く支給されている汎用性の高いディティールとシルエットとなっています。

例えばUSAFや仏軍のトレーニングパンツに見られるようなリフレクターのラインや、所属を表すプリント、ワッペンの様なものがない。普段穿くにはそっちの方が適している。

そういった物自体は米軍のIPFUやオランダ軍のトレーニングパンツの様になくはないですが、裾がリブになっているものが殆どなのです。

裾がリブになっていることで裾を踏まないように足首で留まる仕様になっているのですが、これも普段街履きするには少しスポーティ過ぎる。

イギリス軍のこのトレーニングパンツはリブになっていない替わりに裾口が狭く、ZIPでスリットの様に開閉できる仕組みになっています。
運動するときはZIPを閉めれば足首でしっかり留まるので裾を踏むこともない。
リラックスして穿きたいときはスリットの様に開けてシューズのボリュームに合わせることができる。

こういった機能的なディティールをファッションとして楽しむのも楽しいです。

もともとのトライサービスのトレーニングパンツは、コットンポリのタフな素材で、裏にコットンのライニングが付いています。

運動するときの肌あたりや汗の吸収を考えてのことだと思うのですが、まあ夏穿くには暑すぎます（笑）。

そこで生地をクールファイバーというポリエステルの機能素材にしました。
接触冷感、速乾、軽量、ストレッチに加え、美しく滑らかな表面感。
とても涼しくて穿きやすいです。

特徴的なピンタックも相まってスラックスの様にも見えなくもない。
非常に現代的且つクラシックなイージーパンツになっているのではないでしょうか。

色は2色展開です。

もともとのイメージに近い深いネイビー（本来のトライサービスのパンツは赤味のあるネイビーなのですが、黒に近い紺色です）と、都会的なブラック。

絶妙な色の違いですが、コーディネートしたときのニュアンスが変わるのでお好みの方をお選びください。