LA MANUAL ALPARGATERA|
スペイン・バルセロナ発の老舗エスパドリーユ、LA MANUAL ALPARGATERA(ル マヌエル アルバルガテラ)別注モデル。
昨年の海外出張にて別注の制作をご依頼していたLA MANUAL ALPARGATERA(ラ マヌエル アルパルガテラ)のエスパトリーユが到着しました。
LA MANUAL ALPARGATERAは、1940年の創業からハンドメイドで生産を行っているバルセロナのブランド。
伝統的なデザインは、画家のダリをはじめ、ジャック・ニコルソンやラルフローレンなど各界の著名人に愛されてきました。
現在、観光地としても人気のバルセロナのショップでも一番の賑わいを見せています。
過去にもレショップでは定番的なレースアップのエスパドリーユをはじめ、いくつかのモデルを取り扱ってきましたが、今回オーダーさせていただいたのは過去にも見かけないスリッパのようなモデル。
バイヤー・中村が昨年現地に訪れた時に、膨大なアーカイブの中から目に入った、ルームシューズのような1足がベースになっています。
※↓が実際のアーカイブの写真。
元ネタとなったモデルは中々にハードルの高いデザイン…(そもそもメンズではなくレディースモデルらしい)
レショップでは既存モデルにはないスムースレザーのアッパーを採用してもらい、外で履けるスリッパのような一足にしてもらっています。
ちなみにお店とは少し離れた工房に案内してもらったのですが、実は日本人でこの工場に入ったのは初めてとのこと(先方曰く)。
かなり貴重な現場を見させてもらうことができました。
イメージしていたものをその場で作ってくれるワクワク感。
とても良くしてくれたALPARGATERAのオーナーさんやスタッフさんたちにも改めて感謝です。
数あるスぺインのエスパドリーユブランドの中でも、ALPARGATERAは長い歴史を持ち、多くの著名人たちが愛した実績がある。
だからなのか、OEMとしての仕事はほとんど受けておらず、メゾンの依頼も断るほどだという。
それは実店舗に来店して購入するお客様へのサービスを中心に考えていて、できるだけ自分たちの仕事を直に感じてほしいという地域に根差した素敵なお店の考え方のように感じました。
今回の別注も実際に現地を訪れて、直接お話ししなければ生まれることがなかったであろう。
これがバイイングの醍醐味のひとつでもありますが、職人さんやお店の方たちの、来店された方へのサービス精神というのが大きいようにも思います。
日本から遠い地にある、その文化や美意識をそのまま感じていただけたら、よりこの靴を楽しむことができるはず。
少量ですが現地のお店を感じられるショッパートートも買付させていただきました。
是非ご覧くださいませ。