LE SEED STITCH|「LE」から新型となるポロシャツをリリース。
英・仏の良いとこどりのポロシャツを制作しました。
「SEED STITCH」とは鹿の子のこと。
LEで新たに鹿の子のポロシャツを作成しました。
ポロシャツの良いところは夏に1枚で成立し、Tシャツ程カジュアルではなく、シャツよりも雑に扱えるところ。襟がついていることで「きちんと」感があるので大人の日常着として非常に便利なのです。
一時、ポロシャツ=「クールビズ」や「おじさんっぽい」といったイメージが強かった様に感じます(かなり主観かもしれませんが。10年くらい前にお店に立っていた時はよく言われました…)。
ですが最近では国内外のファッションブランドでも洒落たポロシャツがリリースされているように思います。
近年ファッションのトラッド回帰傾向によるのか、暑い夏が長いことで半袖のバリエーションとして増えていったのか…。
いつのまにかポロシャツも日常のファッションアイテムのひとつとして、幅広い層に受け入れられていると感じます。
そしてポロシャツと言えば思い浮かぶマスターピースと呼べるようなものがふたつあります。ひとつは品格を感じる伝統的な英国のニットポロ。そしてもうひとつはフランスのスポーツブランドの鹿の子のポロシャツです。
LEのポロシャツは前者の上品な襟の作りを再現しつつ、ボディは日常的な着用を考えて後者のような鹿の子素材に置き換えて制作しました。
ニットの上品さは欲しいけれど、ケアが難しい。鹿の子のポロシャツだと少しカジュアルな印象になり過ぎる。そこでそれらの要素を分解し、組み合わせました。
一番印象的なのはやはり襟でしょうか。
襟や袖などのリブ部分はニットの編立てで成型していて、英国の某ニットポロを匂わせるような襟先の形が上品でとても良い。
これは通常の鹿の子ポロで使うようなリブの生地を首のカーブに合わせてくっ付けるような作り方では決してできないのです。
この襟を洗濯などのケアが楽で涼しい鹿の子のボディに合わせることで、ありそうでなかったバランスの鹿の子ポロシャツが誕生しました。
因みにボディの鹿の子地とニットで成形したリブの編みの素材のバランスを調整するのは結構大変でした。
パターンはややゆとりのあるボックスシルエットで、タックアウトして着てもバランスが良いです。
色展開はブラウン、グレー、ブラックの3色。
夏場に一枚で着ることを想定して、透けや汚れによる扱いにくさがないように。
また、英国のニットポロの色を少しイメージしたような色の並びにしています。
歴史の中で生まれた名品を、現代の生活に根差した観点で多角的に検証し、イージーケアかつ品よく愛用できるように生まれ変わらせる。
LEを象徴するような1着が新たに形になりました。