LULU designer's blog| abcボストンレザーバック
こんにちは。
MDのsuzuです。
今回はabcから新作発売になりました、abcボストンバックシリーズをご紹介いたします。
長くなりそうなので、
第一章〜第三章と題名をつけてご説明させて頂きたいと思います。
よろしければお付き合いください。
《第一章|スムースボストンバックの秘話》
遡ること4年前、ルルの定番abcミニレザーバックのお友達として発売しました。
当時はランドセルで使用する固い革で製作していましたが、これがまあ職人泣かせのアイテムで。
ミニマルさを追求するが故に持ち手が中に入ってるデザインなので、全て縫い終わったあとに最後にひっくり返さなければならず、どうしても少しシワが入ってしまいました。(それでも当時頑張って作ってもらって、クオリティは担保できました)
今回は、素材から見直して変更!
しなやかで滑らか。職人さんも綺麗に最後の返しができます。ひとランククオリティが上がりました。またabcワンハンドルバックと同様の製法の”クローム鞣し”という製法でこの革の上質なしなやかさを出しています。
ランドセルの革をとても耐久性は強いのですが、ツヤ感がある分傷は目立ちます。
その点、今回の革はマットで天然のシボがあるためキズが長く使っても目立ちにくい。経年変化も楽しむことができます。
デザインがクラシックでシンプルなので、素材の良し悪しがはっきり出てしまいます。
そのため素材の良さを最大限に活かしたアイテムといえます。
今まで発売してきたabcバックのどの商品よりも容量があるので、コンパクトさもありつつ、しっかりペットボトルが入る大きさも嬉しいです。
《第二章|スウェードボストンの秘話》
スウェードバックはトレンドなのでどうしても作りたかったのですが、まずは、色です。
暗すぎるダークブラウンでもなく、明るすぎるキャメルでもなく、絶妙な黄味のあるブラウンを探し求めました。色が見つかると次の問題にぶち当たりました。いくら上質でもスウェード特有の白っちゃけて見えてしまう問題がどうしても解決できなかったのです。
そこでpieni、Aのブランドを持つ自然堂さんに頼んで、日本ではとても希少な子牛のレザースウェードを使用させてもらうことができました。
とてもキメが細く、非常にしなやかで毛足が短いため、特有の白っぽさがでません。これは成牛では表現できないクオリティです。
また、スムースレザーと異なるデザインポイントとしては、①ジップがゴールド、②ジップのムシ(大きさ)が大きい、③素材に合わせて芯材を硬くしています。
この辺りのデザインも一つ一つの商品と向き合って、その方が素敵に見えると思い、こだわって作ったポイントです。
ここだけの話、自然堂さんのデザイナーは、実は男性なのですが昔からluluのことが好きでいてくださっていて、かれこれ長い付き合いで、私の商品に対する気持ち、ルルの本物思考の物作りをよく理解してくれています。
だからこそ、実現できた企画だと思います。
《第三章|ボストンバックのシルエット》
シルエットは極限に無駄のないシルエットです。例えば持ち手に金具がない。持ち手が差し込みになっていて無駄なステッチがない。
abcのイメージに合わせてスタイリッシュ、ミニマルでクリーンさを入れるために持ち手の太さ、長さ、全体のバランスを追求したデザインです。
これによって、コンパクトだけど箔のあるボストンバックが誕生しました。
最後にスタイリングの紹介です。
ショート丈に合わせた時のバランス、ビックサイズなどアウターと合わせた時のバランス。
ぽってりしてないバックなので、全体が大人でシャープなバランスにまとまります。
ぜひ、お得な予約10%キャンペーン期間中に手に取って頂けると嬉しいです。
※1月22日10:00~追加予約スタート
最後まで、ありがとうございました。