GRAMiCCi|レショップでは初となるグラミチとの別注アイテムが登場します。
8/10(土) 11:00よりEC発売。
■GRAMiCCi - グラミチ■
1970年代にマイク・グラハム氏が、当時のクライミングウエアでは満足できず、独自の手法で機能性に富んだウエアづくりに着手し、1982年にカリフォルニアの小さな倉庫で設立された。
グラミチパンツとグラミチショーツは独特の機能性を持ち、独特なパターンで180度自然な開脚を可能にした「ガゼットクロッチ」や片手で簡単に調節できる「ウェイビングベルト」が装備されています。ク
ライミングパンツの代名詞的存在として、たちまち全米に広がり、日本でも受け入れられています。さらに「グラミチ」はアウトドアへの情熱を表現した個性的キャラクター「ランニングマン」がブランドのアイコンとなり、クライマーのみならず、ファッション感度の高い若年層の間に支持を得ています。
ファッションとして整えられ、準備されたもの。
美しく身につけることができる服には、そういった狙いがある。服の面白さというのは複雑で、道具としての機能が結果的に魅力を放ってしまう、ということがある。
物のオリジンに対する敬意。産業と歴史と地政の物語。実用と合理の機能美。
この文章を熱心に読む人の多くは、共感してくれるだろう。
今回、レショップが手がけたグラミチのパンツは、そういった、アンファッションな文脈の上に成立している。
グラミチの創業年は1982年。創始者はアメリカのロッククライマーであるマイク・グラハム。
自身がクライミングにのめり込み、本当に必要だと思うウェアを作るために立ち上げた。
当時クライミングのためのパンツはほぼ存在せず、股下のガゼットによって180度開脚できるアイデアは画期的で、その後様々なシーンで活用されるようになった。
グラミチのパンツはこの仕様の影響で、ガニ股のようなシルエットで、それは独自の魅力になっている
きっかけは、レショップに携わるデザイナーが持っていたパタゴニアのパンツ。それは裾にリブがついていて、その上で、ウエスト周りや股下のガゼットの仕様がグラミチに近似していた。
パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナードはマイク・グラハムと親交があり、過去の資料に当たる中で、両者が協業していたことが明らかになった。
グラミチにも同じ形のパンツが存在していたという。そんな背景を汲みながら、削ぎ落としすぎず、一方で今身に付けやすいバランスで編集した。
裾のリブ、適度にワイドなシルエット、ウェイビングベルトの仕様。それらは、今のファッションの価値観ではなく、歴史の中で一つ一つ構築されていったディテールだ。
このパンツはスタイルを想起させない。
現代のファッションのスタイルの類型の中では、未知なるアイテムと言えるだろう。だが、ただ突飛なだけではなく、歴史の中で偶然編まれたルーツをまとっている。
模範解答のないオーセンティックをどう取り入れるか。
ファッションの楽しみを拡張するような一本を、ぜひ試してみてください。
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