聞いた事はあるけど New Balance " MADEシリーズ "って?
今更聞けない… そんなあなたに徹底解説!!
" 同じ品番なのに価格が全然違う?"
同じ『996』という品番なのに価格が違うと思った方は多いのではないでしょうか?
実はどこの国で製造されたかがカギになってくるのです。
大きく分けてアジア製、USA製、UK製があるのですが、今回は『 USA製 』と『 UK製 』に焦点を当てて
深堀していきたいと思います。
" 熱狂的なファンも多い MADE IN USA "
1980年代初頭、生産コストを理由に多くのメーカーがアジアへと製造拠点を移しましたが、
アメリカ国内における産業と雇用の空洞化に貢献すべくNew Balanceはアメリカ国内でスポーツシューズを作り続けました。
アメリカに5つの工場を持ち、発祥地ボストンの郊外にあるローレンス工場は最大級の規模で
専用ラボも併設しており最先端技術の研究・開発に取り組み続けています。
そのため " MADE IN USA " モデルは、厳選された素材を使い、手作業による数々の工程を経て
機能的でまさにクラフトマンシップを感じる上質なランニングモデルを生み出せるのです。
" HERRINGBONEでお取り扱い中のMADEシリーズ "
『 New Balance U996 』
オンロードを走るために開発された900番台の中でも、老若男女から愛され続ける996。
同じようなデザインに見えるが、※英表記の頭文字で生産国やディテールが異なります。
『996』はシャープなシルエットとフラットなソール形状が特徴で、オフロードランニング用として開発された『576』と比べると細身のファッションが好きな人におすすめなのが『996』です。
1988年に登場した『M996』のオリジナルデザインを採用しながら、上質なピッグスキンスエードとナイロンメッシュのコンビネーションを用い、ブランドを代表するヘリテージカラーのグレーでシックに仕上げられています。
※品番前のアルファベットの意味
①誰向けのモデルか ( 一番目のアルファベット )
M:男性モデル W:女性モデル
U:ユニセックスモデル
K・P:キッズモデル
I:幼児モデル
あくまでも目安なので、サイズが合えば問題なく履くことが出来ます。
②何向けのモデルか ( 二番目のアルファベット )
R:ランニング用 W:ウォーキング用 T:トレイル用 L:ライフスタイル用
③どこ製のモデルか
M○○:USA・UK製
CM○○:アジア製
④品番の最後のアルファベット:カラー
CM996BK2:ブラック
CM996GR2:グレー
CM996NV2:ネイビー
①~④をあらかじめ知っているとより目的に合ったモデルが探しやすくなりますね。
『 New Balance U998 』
New Balanceのスニーカーと言えば、スエードとメッシュのコンビネーションアッパーが王道ですが、
USA製の『998』はWolverine社のスエードを使用しており、廉価版のアジアモデルとは一味違う高級感を放っています。
"1000点中990点の出来栄え"という名実のもと生まれた990シリーズの5作目にあたる一足で、
定番モデルの『996』から、『997』、『998』へと進化を続け、機能性の向上を果たしながら小さなNロゴを使用したり、ラベルではなくモデル名と生産地をシュータンにステッチにて施しています。
大衆的な人気を誇る定番モデルとは異なり、コアなスニーカーファンから支持を集めているのも納得です。
『 New Balance U990 v4 』
2016年に『990』の4代目として発売されたモデルで、前作の『990v3』よりも軽量でありながらクッション性が向上。
(ちなみにv4の"v"とはバージョンの略称です)
900番台といえば『996』を筆頭に名作揃いではありますが、『990』だけはバージョンアップが不定期に行われてきたモデルで、ちょっと特別感があります。
v2が発売されたのは、初代から16年後の1998年、v3は2012年で初代はレトロ感の強い印象だったが
時代ごとのソールテクノロジーの進化が反映されていて、ハイテク感が強まっていきました。
『 New Balance M990 v6 』
当初の予定では2021年末から2022年頭に発売と言われていましたが、コロナなどの影響で延期。
それから何度か「もうすぐ発売される」という噂が出回るも実現せずでしたが
2022年11月遂に待望の990シリーズの最新作「M990v6」が発売されました。
これまでの990シリーズは耐久性を上げるためにサイドをレザーで包み込んだ様なデザインで、
その上にNロゴを重ねていましたがv6はアッパーの補強をNロゴが担うことで
Nロゴ周りをメッシュで製作し通気性の向上と他バージョンよりも軽量化を実現しています。
アウトソールに"1982"の年号を刻印していることからもv6は40周年を迎えた初代へのリスペクトが強く感じられますね。
" 革靴の聖地から生まれる MADE IN UK "
USA製とUK製って工場の違いだけ?と思われている人もいるかと思います。
大まかに言ってしまうとアメリカの5つの工場で作られているか、イギリスの1つの工場で作られているかなのですが、厳密にいうとUSA製はヘリテージとイノベーションのバランスを考慮したシリーズをクラフトマンシップを持って作り上げ、UK製は革靴工場だったバックボーンもあって、上質な天然皮革のこなしや英国らしいタイトなフォルムに仕上げて世に送り出しているのです。
もう一つはレザーの違いでUSA製はWolverine社のレザーを多用し、UK製のものはヨーロッパのタンナー
からピックアップした天然皮革を使用し、革靴に近いような趣を感じさせるスニーカーは
New Balanceファンだけではなく、普段スニーカーを履かない革靴通をも唸らせる出来栄えです。
『 New Balance Made in ENGLAND OU576 』
オフロードでの走行性能を追求した500番台の4作目として1988年に発表した
『576』を忠実に再現したモデルでUK製らしい上品な質感とスエードの風合いもポイント。
長きにわたって幅広い層から支持を集めるロングセラーとなっています。
優れたグリップ力と安定感、クッション性能を向上させるとともに軽量化を実現し、
日本人の足型に合う幅広の丸みのあるトゥボックスのシルエットが特徴となる名作です。
" みんな違ってみんないい "
現在の両国の違いはモデル選定やタンナーの違いに始まり、”進化の過程”を感じさせるものが多いアメリカ製、シューズ作りの根底にこだわりを感じるイギリス製。
そんな違いまで味わうのもNew Balanceならではの楽しみ方なのではないでしょうか。
是非お店にお立ち寄りの際にはそれぞれの特性を知った上で、履き比べて違いを体感してみてください。