上から見ると、ドイツ軍のジャーマントレーナー。だが、木型とソールは40年代のUS NAVYのミリタリートレーナーの仕様を用いている。
トゥの形状がややシャープで、ジャーマントレーナーより洗練された印象。

アウトソールには、40年代、トップサイダーのデッキシューズに見られるような波打ちディテールと手巻きの製法。
現在ではこのソールを作れる工場は限られている。踵がやや高く、決してわかりやすくはないが足を通すと全く感覚が異なる。
普通では絶対にあり得ないアメリカとドイツの融合。でも、見た目は非常にシンプル。

色はネイビー。深いスエードライクなネイビーは、US NAVYにかけて…というのは実は後付けだけれど、いい色が出ている。
レザーシューズに飽きた足を楽しませる、地味で渋い、大人のスニーカー。

匿名的だけれど、リプロダクションオブファウンドにしか形にできない、手の込んだ一足です。

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