魅惑のカレ。
12月。
突然それは入荷してきた。
シルク布に対し独創的なデザイン。
色鮮やかに配色は施され、その色合いは男女を問わず魅了する。
シルクゆえの光沢感も相まって、なんとも言えない上品さを醸し出している。
ついつい見惚れてしまう。
いつ頃からだろう。
僕がHERMES(エルメス) カレに魅力を感じるようになったのは。
どうも。
EDIFICE LA BOUCLEの齋藤です。
今回エルメスの定番アイテムであるスカーフ、
通称" カレ "のヴィンテージが入荷してきた。
その歴史や何故ヴィンテージが好まれているのかなど、僕自身も今一度学びながらブログを書いていこうと思う。
エルメスではスカーフ=カレと呼ばれており、元々フランス語で正方形を意味している。
1937年に初登場とした物が90×90cmの正方形だったことからその語源はスタートしており、流通しているカレの多くがこの90cm四方のものとされている。
一枚に2〜40色の染色が施されデザインは約1500種類以上、色彩は75,000色以上もあるとされている。
デザイン原画・カラーパターン決定の後、熟練の職人が染料調合を行い一枚一枚手作業で染める。
凄いのが一色につき一枚の製版が必要でそこへインクを乗せて染めいていく。
20色なら20枚の、40色なら40枚の製版も作り上げなければならない。
ただ1色を染めるためだけに。
一枚を作り上げるだけで時には数百時間も掛かることがあるという。
しかしこうした工程を踏んでいるからこそ、ヴィンテージ品であっても色褪せが少なく状態がいい物が多い。
また、一度登場したデザインはよっぽどの事が無い限りは二度と再販されない。
アーカイブの中に気に入ったデザインがあれば、それはヴィンテージでしかほぼ手に入れられない。
これもヴィンテージが好まれる理由の一つだ。
ここからは厳選したカレをコーディネートへと落としていく。
アクセサリーを使う感覚で逆三角形に巻いてみる。
鮮やかな赤が映え、なんとも目を惹く雰囲気に。
スウェットやデニムスカート、Tシャツ、キャップを使った思いっきりカジュアルなコーディネートだが、上品さがプラスされいい塩梅に。
エルメスといえばの馬も顔を覗かせている。
前回に引続き石崎さんにも登場してもらった。
グレー×ネイビー
僕ではやらない組合わせ。
グレージュトーンのコーディネートにパキッとしたネイビーがアクセントになる。
腰から垂らす。
それだけで歩くたびにひらひらと風に靡く。
レザーという重たいものに対して、
カレの艶っぽさがいいバランスをもたらす。
石崎さんいいですよ!!
再び齋藤。
テーラードジャケットにベイカーパンツのいわゆるジャケパンスタイル。
そこへエルメスらしいオレンジのカレを差してみた。
70年代ファッションを意識した配色で、
個人的にはブラウン×オレンジの組合わせが好きだ。
なんだかこう、昔の映画俳優みたいな着こなし。笑
3コーデ通して思った。
カレを一度使ったコーディネートはもうカレ無しでは成立しないと感じてしまう。
あるのとないのとでは絶対ある方がいいコーディネートになる。
なんだか寂しい。
ないと物足りない。
こうしてカレの魅惑にどんどん嵌っていく。
今日はここまで。
今回一点もののカレが50枚以上は入荷している。
是非店頭にてエルメスの世界観を体感してほしい。
きっとあなたにとってのお気に入りの一枚が見つかるはずだから。
EDIFICE LA BOUCLE 齋藤