『どこがどう違う?』基本の2大定番チェスター "超・徹底比較"
エディフィスの冬アウターの中でも超定番とされているチェスターコート。
その中でも "メルトンチェスターコート" と "ウールカシミヤチェスターコート" はON・OFF兼用コートとして多くの方から支持いただいてきました。
ここ数年買い替えしてこなかった方も多かったのか、今年はこの2種類のコートはどう違う?といったお問い合わせを多数いただいています。
そこで本日は "超・徹底比較" ということで、この2種類のコートを比較してみました!
■モデル
身長:178cm
体格:やせ型
着用サイズ:L(ウールカシミヤチェスターはLサイズ相当の48を着用)
通常サイズ:L
■SUPER 120’s ブレンド メルトン チェスターコート
※以下左がメルトンチェスターです■SUPER 140’s ウール / カシミヤ チェスターコート
※以下右がこちらのウールカシミヤチェスターです
《全身・前》
パッと見少し色が違うかなーというくらいに見えるかもしれませんが、わかりやすいのは袖丈の長さ。
ラペルの幅やフロントボタンの位置(2つボタンと3つボタンの違い)、ポケットのデザインなど若干差が見受けられます。
《全身・横》
どちらもボタンを留めていますが、左がボタン近辺に膨らみがあるのに対し、右はボタン近辺がすっきりとした印象。
裾の広がり方も違いますね。
《全身・後》
後ろから見ると肩回りに差が見受けられます。
左が型先がとがっているのに対し、右は少しなだらかな見え方。
右のほうがウエスト近辺がややくびれているようにも見受けられます。
ざっくりとした内容は以上で、ここからが本番の徹底比較。
まずは比較する上で最も大切な素材の違いを見ていきましょう。
《素材》
見る限り右のほうがやや光沢感が強くしっとりした印象です。
実際に右はカシミヤ混素材のため艶やかで左よりもソフトなタッチ。
繊維が細く生地感も薄いため、右のほうがドレープがはっきりと出てくれるんです。
これに対し左は比較するとややハリが強く厚みがあり、生地の肉感を感じられます。
《ネック周り》
微差にはなりますが右のほうが首にフィットするようなカーブの具合。
これは高めに設定されたゴージラインを含むデザインと素材感による影響が強く、比べると首に吸い付くような感覚があります。
《背中》
首下あたりのカーブが左よりも右のほうがなめらかで、首が当たるネックの位置も右の方が高いように見受けられます。
カシミヤ混素材であることも影響し、ネック周りだけでなく、首から肩、型から背中のかけて、体のシルエットに沿うようなデザインが右の特徴と言えます。
全身での比較の際同様肩周りの傾斜にも差が出ています。
《肩周り・横》
左の方がすっきりと細くスマートな印象ですがどちらもジャケットの上からの着用画像となります。
素材感の影響で左の方が中に厚みのあるものを着ても素材に響きにくく、右の方がシワとなって影響されやすいことがわかります。
また、右のコートに関しては元々兼用アイテムの中でもON寄りのアイテムではあるため、肩周りから二の腕周りにゆとりを持たせているのも特徴です。
《肩周り・正面》
先の比較同様、肩回りは右の方がなだらかな傾斜。
そしてクラシックさを感じるラペルの仕様となっています。
《アームホール》
見た目でいうとほとんど変わりはありませんが、着てみると圧倒的に右の方がゆとりを感じられます。
右のコートはビジネス用途を想定したデザインのため、より構築的なサイズバランスに仕上がっています。
《ラペル周り》
どちらもペタッとせず柔らかな見映え。
カシミヤ混素材の右の方がややふわっときれいなロールのようにも見えます。
《Vゾーン》
左が2つボタンなのに対し、右が段返りの3つボタン仕様。
この影響が大きく右は少しクセづいているようにも見える可能性もあります。
元々右の仕様は真ん中のボタンだけ留める仕様のため、比較するとやや右の方がVゾーンを広く感じられます。
《袖》
袖は最初の全身画像からもわかるようにやや右の方が長め設定。
体に吸い付くような仕様のため、全体的に浮きが少ないことも影響しています。
それに対し左は1つの袖ボタンというややカジュアルな仕様です。
《ポケット》
ポケットのデザインもやや違いがあり、左はフラップ付きの一般的なポケットなのに対し、右はフラップなしのミニマルなデザイン。
ポケットで好みは変わらないかもしれませんが、どちらもプレーンな仕様です。
《裏地》
裏地は多いな違いがあり、左はポリエステル100%の仕様なのに対し、右はキュプラ56%、レーヨン44%の仕様。
左に関しては適度なツヤ感があり、十分品を感じられるカジュアルチェスターと言えます。
キュプラとレーヨン合わせのメリットとしてしっとりとしてツヤ感がある点と、着用時の滑りの良さが挙げられます。
もちろんその分生地値がプラスされていきます。
どちらもON・OFF兼用のコートとして」非常に優秀ですが、着る方の好みによってどちらを選択する必要があるのかが変わってきます。
ぜひ商品ページからもスタイリング等をチェックして自分にぴったりのチェスターを見つけてください。