エイリアンの未来時計
CASIO A100 alien Watch
こんにちはWORLDLY-WISE安藤です。
今回はCASIOの腕時計をご紹介させて頂きます。
Casio。
その歴史はおよそ100年前、樫尾(カシオ)氏が創った樫尾製作所から始まる。
腕時計を代表に、日本初の計算機など、実用派の電子機器やシステムを多く生み出してきたブランド。
今回提案する腕時計は、F100の復刻モデル、A100と名付けられたモデル。
1978年発売のF100は、各機能の操作ボタンを前面に搭載したデザインが特徴のデジタルウォッチ。
カシオとして初めて樹脂ケースを採用した歴史的モデル。
映画「エイリアン」(1979年)で、シガニー・ウィーバー演じるリプリーが着用していたことでも知られ、映画フリークの間でカルト的な人気を誇る。
エイリアン(1979)
監督:リドリー・スコット
脚本:ダン・オバノン
舞台は宇宙。
地球への帰還中に救難信号を受信し、未知の惑星に降り立つ。
そこで見つけたのは異星人の船。
船内にあった謎の卵から奇妙な生命体がクルーに寄生し、次々と犠牲となっていく。
シガニー・ウィーバーの出世作でもある、大ヒットSFホラー映画。
映画の時代設定が2122年であり、今回提案のCASIO腕時計やリーボックの靴などの、登場人物の未来的なファッションも注目された。
現代からみると、レトロな近未来感が逆にたまらない。
写真のネコは、ジョーンズ。
リプリー以外で、唯一生きて地球に帰還したネコ。
作中での何ともネコらしい役割がすごく可愛い。
A100の仕様は70年代のままにとてもシンプル。
・時間、日付、曜日のカウント。
・ストップウォッチ。
・アラーム。
・バックライト。
以上だ。
現代から見ると、2122年の腕時計としてはどこか物足りないような気もするが、そんな事を思うのは死ぬほど野暮だ。
はたして、100年後にエイリアンと戦う人々がこんな腕時計をしているのだろうか、なんてことは絶対に思ってはいけない。
大切なのは、70年代のレトロな近未来感を楽しむことだ。
シガニー・ウィーバーの出世作はエイリアンだが、駆け出しのカシオが会社の資金となる莫大な富を得た出世作は、「指輪パイプ」という製品。
何ともシュールなこの製品が爆売れした背景には、戦後の環境があった。
貧しかったので、タバコを端の端まで吸い切る人がほとんどだったが、そのせいで手に火傷が絶えない。なんて状況が普通だったらしく、
そんな人々にとって指輪パイプのアイデアは革新的で、売れに売れたそうだ。
現代から見ると、この指輪パイプもまたレトロな近未来感を持つ製品として、今回提案のA100ウォッチと同グループなのかもしれない。
ぜひ併せてお楽しみください。