半袖シャツが似合う大人になるために。2023 SS COLLECTION
気温が上がるとついついTシャツ一枚、になりがちな春夏シーズン。少し先のシーズンまで見据えながら、着こなしに変化を与える半袖シャツも大人のワードローブの選択肢としてもっておきたい。
今回2023年春夏のエディフィスがおすすめする"半袖シャツ"をピックアップしました。
■ LA BOUCLE デシン バンドカラー パターン 半袖シャツ
オーバーサイズが人気だからって何でもデカくすれば良いってもんじゃない。
そもそもその手法は大まかに分けて2種類ある。
全寸法を引き延ばしたものと、肩回りや身幅にゆとりを持たせるため横方向に大きくしたもの。
EDIFICE LA BOUCLEが提案するのは第3の選択肢。
フランスのヴィンテージで見られるスリーピングシャツをベースに、前身頃はコンパクトながらも後身頃にギャザーを配した新たなフィッティング。
正面から見たときは程良くジャストな印象ながらも、背中に分量を大きく取っている。
“風が吹いて膨らむ様を楽しむ“なんて表現は少しキザだけど、キザなことをサラッと出来てしまうのが本当の大人。
デシンという素材はシワにならずシルクの様に肌離れが良いから湿気も敵にならない。
どの柄が良いかは…大人なのだから自分で考えてみて下さい。
■ THOMAS MASON オーバーサイズ バンドカラー 半袖シャツ
先のエリザベス女王の崩御で改めて世界が目の当たりにした、英国王室の品と格。
1796年創業のトーマス・メイソンは、長きに渡ってその信頼を得てきた最高級の生地ブランド。
今回はコットン生地を使ってバンドカラーの半袖シャツを仕立てた。
ポップな色柄からシックな無地まで選択肢は様々だが、そのどれもがテキスタイルに明るくない人にも上質と伝わる美しさ。
形は程よくゆったりとさせていて、きれいにアイロンでプレスしても、洗い晒しでも、両方絵になる。
■ ATON別注 SUVIN BROARD OVERSIZED BAND
半袖シャツを敬遠してしまう理由はなんとなくわかる。
どうしても幼い印象や、アクティブすぎるイメージが先行してしまうからだ。
コンフォートな着心地ながらどこかツヤっぽさを両立させるATONに別注したのは、ややゆとりのあるバンドカラーシャツ。
インラインには存在しないこのモデルは型から仕上げており、ネックの高さは少し低め。
ブランドのシグネチャーである”SUVIN COTTON”を兵庫県西脇市の機屋にて、限界まで高密度に織り上げたオリジナルファブリック。
とろみのある素材も良いのだけど、ハリコシのある端正なシャツ素材はやっぱり気持ち良い。
この魅力を最大限引き出すなら爽やかに白いパンツとこのバンドカラーシャツで、潔く合わせてもらうのが吉。
■ NOMA t.d.別注 フラワー 刺繍 半袖 シャツ
気付けばすっかり定着しつつある“ハンドクラフト感”のある洋服。
手刺繡が醸し出す暖かみは言わずもがな、袖を通すたびに僕たちのテンションを上げてくれる。
でもやっぱり、都会的なイメージは崩したくない。
手仕事感を残しつつも、洗練された雰囲気さえも上手く融合したブランドがNOMA t.dだ。
淡くどこかスモーキーなカラーパレットに乗せた洗いざらしのブロード生地。
今シーズンのアイコンとも呼べるフラワー刺繍を施し、見事に東京らしいMIX感が表現されている。