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裏TIMEX

KELTON mechanical camper manualmovement

  • こんにちはWORLDLY-WISE安藤です。
    今回はKELTONの腕時計をご紹介させて頂きます。

  • WORLDLY-WISE

    【 KELTON / ケルトン 】Jungle / Camper watch

    ¥16,500

  • WORLDLY-WISE

    【 KELTON / ケルトン 】Jungle / Camper watch

    ¥16,500

  • KELTON(ケルトン)は、
    フランス空軍にパイロットウォッチを支給していたVIXAのステファンブーリエが、アメリカの国民的ウォッチブランドTIMEXと共に、1955年にフランスの時計製造中心地ブザンソンで立ち上げた、フランスのウォッチブランド。

    噛み砕いて言うと、TIMEXがフランス市場で展開する際の別名。みたいな感じ。
    その背景から、ファンの間では"裏TIMEX"などと呼ばれ、密かながら根強く人気。

  • それぞれのキャンパー
    今回WORLDLY-WISEから提案するのは、KELTONにおいてもTIMEXにおいても"キャンパー"と呼ばれるモデル。
    ベトナム戦争期の米国認定ミルスペックWatchを元に、民生品として1980年代に発表された。
    その後KELTONは80年代中頃に操業停止。
    TIMEXでも、今回復刻した手巻きムーブメント搭載モデルは90年代初期で廃盤となっていて、
    それぞれ製造期間が短く希少。

  • なぜTIMEXは、フランス市場においてのみKELTONを名乗ったのか。
    それは、イメージ戦略だ。

    当時、第2次世界大戦後の復興期だったフランスでは、アメリカの拝金主義に対し嫌悪感を抱く人がまだ多く、それが理由で、アメリカで成功を収めたTIMEXがフランス初展開を試みた際、ブランド知名度が逆に仇となり、ほとんど見向きもされなかったそうだ。

    そこで、ステファンと手を組み、フランスではKELTONネームで発売。
    瞬く間にフランスでのシェア拡大に成功し、総数約400万本を売り上げた。
    理論上、当時のフランス人の8人に1人がKELTONを所有した。

    TIMEXはアメリカ市場においても、"拷問テスト"と呼ばれた斬新なTVCMを大ヒットさせて、圧倒的シェアを勝ち取った。というエピソードがあったりなど、とてもイメージ戦略に長けていた事がわかる。

    情報が少なかった時代。
    その効果の大きさは、現代
    においてそれの比では無かっただろう。

  • 復刻内容。
    今回の提案品は、前途した1980年代製の実際のキャンパーをベースに、手巻きムーブメント採用で復刻
    した品。
    裏蓋は、ミルスペック時期のオリジナルケースと同じ一体型成形で、KELTON社ネームや製造年月の刻印入り。
    ムーブメントは近年信頼性を増したSeagull社のST6。(自動巻を改編したもの)


    仕様、質感、デザイン。
    どれを取っても見事に当時の雰囲気だ。