今シーズンからL’ECHOPPEで初めて取り扱いをするブランド”Wax London”。

Wax London はイギリス発のブランドで、糸の色合いを活かした織地が得意である。

懐かしさを感じるファブリックに、オーセンティックなシルエットの服が多い印象で、以前からずっと気になっていたブランドではあった。


今回、展示会で急に目に入ってきたのがこの独特な柄のイージーパンツ。

よくよく見てみるとジャカード織機で織られたファブリックで、特徴的な凹凸とカラーリング、幾何学的な織柄がなんとも言い難い(いい意味で)。


Wax Londonの今シーズンはイギリスの女性画家、ブリジット・ライリーの作品から着想を得ている。

ライリーは波形のストライプパターンに色彩を導入した作品群を代表に、画面に大きなうねりや揺らぎを感じさせる独自の画風で知られており、「色」と「形」の相互作用を駆使した幾何学的な作品を得意としている。

アート由来のどこかモダンな織柄と、ジャカード生地特有の厚めの凹凸。思ってもみなかった組み合わせが見事なバランスに仕上がっている。また、独特な色使いは南仏のリラックスしたムードを感じさせる。


4月も中盤に差し掛かり、暖かくなってくるこれからの時期。短めの丈にレザーのサンダルを合わせ、ラフに羽織ったシャツを心地よい風に靡かせたい。

L’ECHOPPE イシグロ