-では関根さん、今回が2回目ですが宜しくお願い致します！！

関根：こちらこそ、宜しくお願い致します。

-まず最初はこちらです。【Traditional Weatherwear / トラディショナルウェザーウェア】の別注のコートです。持った感じ、かなり軽いですね！！

関根：こちらは【SELBY / セルビィ】というインラインと同じ生地を使用したものです。

-こんなに軽いんですね。こちらは別注ということですが、どの辺りを変更してるんですか？

関根：まず、襟をピケっぽい表情の細い畝に変更しています。襟にポイントを置きたかったんですが、春っぽさを出すために、大人っぽい表情にしたかったんです。インラインは共地の生地を使用しています。


あとはインラインは結構細身で、着丈も短めでそれはそれで完成されているコートにはなっているんですが、別注で作るんだったらちょっとした使用変更をしたいと思っていました。なので着丈を5cm程出したりしています。

関根：あとは生地が軽いので、裏地のステッチの部分にも同じピケを当てていて形やハリを持たせると共に、デザイン性をプラスしています。

-確かに、風が吹いた時に覗く感じや、脱いだ時に見えるとちょっと高級な感じがするコートになりますね。

関根：あと、見た目で大きく違うのが、インラインだと前身頃は比翼なんですが別注はボタンスルーにしてよりカジュアルな印象にしています。

関根：トラディショナルウェザーウェアってキレイな印象が強くてスーツとかの上に羽織る人も多いとは思うんですが、あくまでカジュアル着を目指しているので、アームも広げていてスウェットやパーカーも着やすくしています。


-なるほど。話が盛り上がってきて、まだまだお聞きしたいんですが、次にいきたいと思います。続いては毎シーズン展開している【GRAMICCI / グラミチ】です。

関根：【GRAMICCI / グラミチ】の別注はもう417の定番アイテムとも言えるパンツかなと思います。

-確かに、必ずシーズンの始めには揃っていますね。今シーズンはどの辺りを意識して別注しましたか？

関根：ベース自体はそこまで変えていないんですが店頭スタッフに話を聞くと、細いから普段のサイズから一つ上を購入したいという方が結構増えている印象だったので、それを踏まえて裾幅を今までより広げて、少しゆったりさせました。

-世の中のニーズに対して、応えた形なんですね？

関根：はい。ただ、この細身のクライミングパンツが良いと言って下さる方の期待には応えたいので、やり過ぎないように調整を重ねて、大人の方でもキレイに履ける状態はキープしています。

-今回の生地はどういったものですか？秋冬で展開していた別注とはまた違いますよね？

関根：前回、天然繊維調でキレイに見えるものが、おかげさまで好評頂いたので今回も、天然繊維に見えるような機能生地を使用しています。T/R素材にSoftcool Active機能糸を使用していて、接触冷感、吸水速乾、UVカット、ストレッチ、ウォッシャブル性も持つ多機能素材になっています。

-なんともこれからの時期には、至れり尽くせりな機能ですね。

関根：毎シーズンやっている別注企画ですが、毎回購入頂いている方を想像しながら作成していくと、先に挙げているような機能に関しては絶対条件だと思うんで、そこは意識しています。

-チェックも同じ素材なんですが？

関根：ベース自体は同じなんですが、チェックは蓄光糸を使用しています。このブルーのチェックはイエローがそれになりますね。なんで夜になると格子柄に光ってるかもしれないですね。

一同：笑

-蓄光糸を使用した理由ってあるんですか？

関根：蓄光ってアウトドアとか、スポーツとか、そういったイメージがあるのでそういう要素って【GRAMICCI / グラミチ】には必要不可欠かなって。たとえ、チェック柄のスラックスでも【GRAMICCI / グラミチ】っぽくなさ過ぎるのは避けたかったので、要素として選びましたね。あとは過去、トラッド寄りのチェック柄多かったので、今回はそういった意味でもスポーティにも見えるような柄をチョイスしています。

-結構深いというか、細かいところまで拘っているんですね。今回も拘りが詰まった別注のお話、有難うございます！！

関根：こちらこそ、有難うございました。