【BUYER’S VOICE】別注アイテムのここだけの話
毎回好評いただいているBUYER'S VOICE。今回も417 BUYERの関根さんにたっぷりと語ってもらいました。
-関根さん、この企画も3シーズン目を迎えましたが、今回も宜しくお願い致します!!
関根:こちらこそ、宜しくお願い致します。
-今回語って頂く、最初のアイテムはこちらのバブアー。トランスポートの別注は以前にフード付きで別注をしていましたが、こちらを別注しようと思ったきっかけをお聞きしてもいいですか?
関根:インラインでオイルのタイプは定番で出ているんですが、短い丈の人気もあって好評でした。秋冬は長い丈だったので、自分的にも次は短いデザインが欲しかったのがきっかけですね。あとはマンパっぽい雰囲気を持たせたかったので、テックウェアをテーマに作成しています。
-ということは、機能性ある素材なんですか?
関根:そうですね。グログランの素材を使用したスポーティな生地を選んでいます。高密度なので、生活防水程度ですが兼ね備えてはいます。
-なるほど。バブアーはやっぱり、生地も特徴がイメージが強いのでこれは、他と差が付きそうな生地ですね。ポケットもあまり見かけない付き方をしていますが?
関根:スペイのモデルのポケットを踏襲しているフラップポケットを付けました。通常は八の字のスライドポケットのみですが、ちょっとしたギミックを加えてみました。あとは、着丈も少し出してそれに合わせて身幅も出しています。個人的に、トランスポートの丈が短すぎる印象があったので、どんなインナーを持ってきても良いバランスで着れるようにシルエットをいじっています。
-それは、良い仕様ですね!!
関根:ただそれだけだと、本来のあの短さが良いという方は着にくくなるので、裾にスピンドルを付けて丈が短く見えるようにしています。
-至れり尽くせりな仕様ですね。その他、417にしかない部分がありそうですね?
関根:ジップの引手を一回り小さくしています。この素材との相性があまり良くなくて、ここに目が行き過ぎてしまうので、控えめにしました。あとは襟は定番で、細畝のコーデュロイに変更してキレイな見た目になるようにしています。裏地もその雰囲気に合わせて無地に変更していますね。
-たしかに裏地のチェックも一つのイメージですが、良い意味でそれを覆してくれていますね。
-有難うございます。続いてはこちらです。今回417では初となる取り扱いブランド【SIERRA DESIGNS / シエラデザイン】。こちらを作ろうとしたきっかけからお聞きしていいですか?
関根:417のスタイルを形成する上で、所謂アメカジという要素はメインではないんですが、その幅を広げたくて仕入れたのが一番最初かもしれないですね。417のキレイめなアイテムにサラっと羽織るのもいいですし、ずばっとアメカジ!ていうのもカッコいいと思います。
-そういうことだったんですね。世の中的にはキレイめなテックウェアが人気がある中でこういったクラシックなアウトドアの要素を選んだ理由はあるんですか?
関根:トレンドでクラシックドアというワードも出てきていますので、417のアイデンティティの一つでもある"タフ"というところとの親和性があると思いました。寧ろ、417らしいアイテムになっているとも言えます。
-そこまでの背景があったんですね!では、別注ポイントをお伺いしますがこちらはどの辺りがポイントになりますか?
関根:生地自体はロクヨンではありますし、モデル自体も存在しているコートです。それをベースに1サイズ分大きくした仕様です。Lサイズが通常のXLサイズになるので、XLサイズは2XLサイズになります。ここまで大きいサイズは、殆ど市場では存在していないものになっています。単純にショートのマンパだと面白くなかったので、あえてコートにしてみました。
関根:ベージュとネイビーとブラックで作ったんですが、ブラックはあまり見かけることが少ない同色のジップや豚鼻が特徴ですね。他の2色は、シエラデザインらしいグレージップにしています。
-良いところはそのままに、色によって微妙に変えているのは昔から好きな人も選びやすいポイントですね!!サイズを見直したと言っていましたが、デザインに変更はあまり無いようにみえますが?
関根:細かい部分を修正していますね。そのまま大きくしても腕周りが大きくなるわけではないので、その辺りから袖口に向かって大きくしています。なので袖口のマチの部分も通常より広くとっています。マジックテープで調節が出来るので、好きなシルエットに変更出来ます。
-ということはシエラデザインをあまり知らない若い世代の方から昔から好きな大人な方達まで、今っぽく着れるということですね!
関根:そういうことになります!!
-本日は、貴重な情報を有難うございました。
関根:こちらこそ、有難うございました。