ワークウェアのようなセーター
【Slopeslow】
時を超えて愛用され続けるワークウェアのように、経年変化を経ても、長く愛用される、タフで上質、オーセンティックなニットウェア。多くのワークウェアがそうであるように、容姿や性別にはこだわらず、それぞれの好みに合わせて、自由にサイズやスタイルを選択。シェフが一皿の料理を創作するように、思い描くイメージに合わせて、糸を作ることから、形にし、仕上げ方に至るまで、手間を惜しまず、最善の選択を積み重ねる。それが、わたしたちが何よりも大切にしていること。時を経ても、末長く愛用される一着でありますように。
今シーズンからL'ECHOPPEで新たにお取り組みをさせて頂いているブランド【Slopeslow】。
ご存知の方は少ないのかもしれない。
僕が初めて見たのは半年前。
とある方からご紹介頂き、恐る恐るお会いしに行ったのだが、仏様のような温厚なお二人にお出迎え頂き、当初の緊張は瞬く間にどこかへ。
時間もあまりなかったため、早速お洋服を見せて頂き、ひとつひとつご説明を頂きつつ、ブランドの成り立ちからニット作りにかける思いなどをお伺いした。ブランドとしてはまだ2シーズン目なのだが、
長い間ニット作りをされていただけあり、どのアイテムも非常に完成度が高く隙がない。
もうこの時点で是非L'ECHOPPEでお取り扱いをさせて頂きたいと決めていたのだが、
徐々に興奮と興味が増し、今まで実際に携わっていたブランド名をお伺いすると思わず納得してしまう、
L'ECHOPPEでもおなじみのブランドばかりであった。
やはり様々なデザイナーさんたちもこのニット作りに惚れたのだろうと思うとなぜか嬉しかった。
Slopeslowのお二人はその日、何度も「ワークウェアのように」、「ワークウェアのような」と口にされており、ニットの横にご本人たちの使い古した(愛用した)ワークウェアも並んでいた。大量生産が横行する現在において、トレンドや消費とともに失われつつある誠実で丁寧なものづくりや、妥協のないオーセンティックなものを長く愛する心が、実際にSlopeslowのお洋服やお二人が口にされていた言葉からひしひしと伝わってきた。
そんな愛の詰まったニットの中から特に実用的で温かい、長くニットに携わっているSlopeslowならではのアイテムを一部ご紹介。
あまりかっこいいものを見かけないリブのセーターだが、こちらは圧倒的な完成度。
カシミヤにありがちな保形性に欠ける点を完全に克服した。
限界まで目を詰め、何度も縮絨加減を試すことで生まれた背筋がピンとするような、着てサマになるリブのセーター。
性別やスタイルに関わらず、お好みのカラーを選んで着て頂けるようにカシミヤの発色性の美しさを生かした鮮やかなカラーと、落ち着いたブラックをチョイス。リブの凹凸がかなりはっきりしているため、個人的にはコントラストの強さを活かして、よくあるリブのニットだとのっぺり見えがちなブラックを着たい。
チクチク、ガサガサしたイメージで敬遠されやすいシェットランドウールだが、実は毛玉になりにくく丈夫な上に、防風、防寒性も高くまさにワークウェアの性質を兼ね備えている。ただ、僕はニットのチクチクがかなり苦手で、どんなにメリットを説明されてもチクチクする物は絶対に買わないと決めている。そんな僕が見たこのセーターは、硬いシェットランドウールにあえて強く撚りをかけて更に硬く、ドライなタッチに仕上げた張りのある頑丈な糸を使用している。らしい。ただでさえチクチクするシェットランドウールを更に硬く撚るなんて、、、トゲトゲじゃないかと思ってしまったのだが、そんなことはないようだ。
シェットランドウールは特有の張りのあるヘアーが肌にあたることがチクチク感を生むのだが、強く撚りをかけることで肌にあたる差し毛が減り、着心地が良くなるらしい。確かに着てみるとチクチクしない。糸が丈夫な上、目を詰めて編んでいるためキックバックも良く型崩れもしにくい。さすがのニット屋さん、すごい。これなら僕でも着られる
本当に着たいもの、長く着たいものをゆっくり丁寧に作っているブランドならではの仕上がり。
自信をもってご提案できるクオリティとムード。
一見の価値ありです。
【Slopeslow】
時を超えて愛用され続けるワークウェアのように、経年変化を経ても、長く愛用される、タフで上質、オーセンティックなニットウェア。多くのワークウェアがそうであるように、容姿や性別にはこだわらず、それぞれの好みに合わせて、自由にサイズやスタイルを選択。シェフが一皿の料理を創作するように、思い描くイメージに合わせて、糸を作ることから、形にし、仕上げ方に至るまで、手間を惜しまず、最善の選択を積み重ねる。それが、わたしたちが何よりも大切にしていること。時を経ても、末長く愛用される一着でありますように。