"Residents"
いつも僕らに新しい気づきと発見をくれるブランドO’DEM。
先月末に発売した会津の作家さんとの共作であるBascket tote(カゴバッグ)は、昨日最後の一点を素敵な大人のお客様がお持ち帰りになられた。
今週末、新たに発売するのは国内屈指の技術を持つニットブランドMEIASとのコラボレーションによるアイテムだ。
リファレンスソースはCHAMPIONのWフェイスTEE。
配色もフォルムも、ぱっと見はまさしくオーセンティックなあのTシャツそのもの、といった感じではあるが、少し様子がおかしい。
まず素材。
MEIASオリジナルの16G-1plyのウォッシャブルシルクを贅沢にもWフェイスで使用。
オリジナル同様のリバーシブル仕様。
シルク特有の光沢感とドレープが見た目に美しく、着心地もオリジナルのそれとは別格の繊細なタッチ。
次に色。
発色の良さがオリジナルとはまるで違う。
ホワイト×ブラックは、ヴィンテージのフェードした色味を再現。
「真っ白/真っ黒」ではなく、趣きを感じられる色。
マスタード×ネイビーは、反対にシルクの特性を活かしたはっきりとした発色。
コットンのそれとは異なり、発色に深みがあり高級感を感じられる。
ネイビーはベタな「紺」ではなく、少しパープルよりの「茄子紺」。
日本人の肌の色によく合う色だ。
さらにパターン。
オリジナルのCHAMPIONのTシャツは、ほとんどがセットインかラグランのスリーブ仕様だが、今作はどちらでもなく、身頃に継ぎ目が見当たらない。
稀に存在するハギなしの仕様を踏襲しているそうだ。
ハギがないことでショルダーラインには自然な落ち感が生まれ、さらに袖口はオールドのスポーツウェアにみられるような斜めに落ちる独特なラインを描く。
ラウンドにカットされた裾は、一枚で着てもサマになる。
思い返してみれば、デザイナーは「紺」よりも「茄子紺」の洋服や小物をよく身につけている。
思い返してみれば、デザイナーは袖の短いTシャツをよく着ている。
思い返してみれば、デザイナーは秋冬シーズンでもジャケットのインナーには半袖やタンクトップなど軽快なものを抵抗なく合わせている。
O'DEM
ONE OF A KIND 【ユニークな、独自の、比類のない】/
THEM 【それらを】 の造語
ただ一つのものの複数形
その他大勢の個をコンセプトに掲げる
ヴィンテージに造詣が深く、洋服やカルチャーへの愛情に溢れたユニークな本人らしさを、そのまま詰め込んだような洋服だ。
是非店頭でご覧ください。
田口
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