日本最高峰の伝統技術とアメリカンクラシック
1年のうちで1番使う鞄は何か?
そう聞かれたら、答えは間違いなくL.L.BEANのBOAT&TOTEだ。
自分だけでなくレショップスタッフやファッション愛好家にも愛用者が多く、実用的な面でも信頼のおける名品である。
素材は堅牢なコットンキャンバス。
僕の知る限り、L.L.BEANの歴史上その他に選択肢はない。
O’DEMからリリースされるBOAT&TOTEは、本家とは一味も二味も違う。
まずその素材はアケビ。
そしてただ「異素材」というだけではない。
生産背景も只事ではない。
福島県三島町の奥会津を拠点とし、無形文化財の技術を持つ菅家千代子氏による制作。
当地では貴重とされるアケビ細工を得意とし、中でも今作の「乱れ編み」は氏が考案したオリジナルの技法である。
自然の中から採集したアゲヒを水に浸し、長い時間をかけて柔らかくしてから、少しづつ曲げて丁寧に編み込んでいく。
その工程に一つとして機会的な要素はなく、全て手作業によるもの。
毎日使い込むことで手に馴染み、しなやかな表情へと育つ。
民藝におけるかごバッグといえば、山葡萄の蔦を素材としたものが代表的であるが、アケビは山葡萄に比べ重量も軽く、色移りも少ない。
また比較的湿気にも強く、日常的に使いやすいことが魅力だそう。
本家L.L.BEANと素材は変われど、使うことを前提にした素材選びの考え方は共通している。
LARGE。
インパクト大。
実際に体感してみてほしい。
ファッションに取り入れるには1番お洒落かもしれない。
MEDIUM。
L.L.BEANがそうであるように、最も使いやすいサイズ感。
鞄として日々使うことを目的とされる方にはベスト。
SMALL。
これはもはや鞄というよりアクセサリー感覚。
スタイルに一癖入れたい方に。この大きさならではの愛嬌があって良い。
財布やスマートフォンなどの必携品を入れるには十分。
スレッド編み。
スタンダードな技法のタイプもご用意して頂きました。
ぎっしりと詰まった編み立ての安定感はスタンダードたる所以。
サイズはMEDIUMのみ。
日本最高峰の伝統技術とアメリカンクラシック。
本来ならば交わらない二つの要素が、ファッションという交錯点のもと一つの形を成す。
ただお洒落というだけではない。
丈夫で安心感のある持ち心地。
大量生産/利益主義のそれとは対極をなす健康的な佇まい。
信頼できる道具であることは確かです。
是非店頭にてご覧ください。
田口
L'ECHOPPE 青山店 東京都港区南青山3-17-3 1F TEL: 03-5413-4714
L'ECHOPPE 渋谷店 東京都渋谷区神宮前6丁目20番10号 MIYASHITA PARK SOUTH 2F TEL: 03-6712-5770